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noteで面白かった話

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noteの中で良いなあと思った作品をまとめます。
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多分映画好きにも納得していただける韓国ドラマ(〜2022.11)

多分映画好きにも納得していただける韓国ドラマ(〜2022.11)

僕は基本的に映画ファンです。だから韓国映画はたくさん観ていましたが、傲慢にも、しかし多くの映画ファンと同様に、韓国ドラマを観たこともなく、でありながら観る価値がないものぐらいに思っていたのです。ところがコロナのせいで映画館に行く機会が劇的に減って、試しに韓国ドラマを観てみるとこれがとんでもなく面白い。プロットは優れているし、俳優は皆演技が上手いし女優さんは美しい。そしてセットや美術などにもお金をた

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林 伸次 著、渋谷の「バーのマスター」シリーズが、ついに電子書籍化!

林 伸次 著、渋谷の「バーのマスター」シリーズが、ついに電子書籍化!

2013年と2016年に刊行され、愛される店づくりの教科書、バーを愛する店主のエッセイとしてロングセラーとなっている2冊が、ついに電子書籍化されました。

この2冊を刊行後、渋谷のbar bossaの経営者で、著者の林伸次さんはあれよあれよと何冊も書籍を上梓され、今では大人気作家としても活躍中です。もちろん、note読者の方はその名をご存じのことでしょう。

その林さんから、祝・電子化!のコメント

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なぜ、あの飲食店本を読みたくなるのか(その4)人生のセーフティーネットとしての飲食店

なぜ、あの飲食店本を読みたくなるのか(その4)人生のセーフティーネットとしての飲食店

ライターは妄想をよくする職種だ。しないよというライターもいると思うけれど、僕はする。

妄想といってもあらぬことではなく、たまたま目に入った何かについて、その「何か」が持っているヒストリーや現在、あるいは未来を勝手に妄想するのだ。

店をやるという選択肢が人生にあってもいいのかもしれない。そんな気になるbar bossa林さんの売れてる新刊『なぜ、あの飲食店にお客が集まるのか』をめぐるインタビュー

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こんなマインドで仕事をしたい 西荻窪organ紺野さんの話〜林伸次さんの著書 『なぜ、あの飲食店にお客が集まるのか』を読んで〜

こんなマインドで仕事をしたい 西荻窪organ紺野さんの話〜林伸次さんの著書 『なぜ、あの飲食店にお客が集まるのか』を読んで〜

僕は南伊豆で「南伊豆くらし図鑑」という事業をやっている。

この事業は南伊豆に暮らしている人たちの日常に一対一でおじゃまできる体験サービス。

で、来年はもうひとつ新規事業をやろうと思っている。

だからというか。

最近は、「なぜあのお店は人が集まるのか」とか「ファンの増やし方」などにぼんやりだけどアンテナを張っている。

なので、「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林 伸次さんの著書

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「そもそも著作権ってなんですか? 」水野祐×深津貴之×加藤貞顕【第1回】

「そもそも著作権ってなんですか? 」水野祐×深津貴之×加藤貞顕【第1回】

※本記事は、2019年1月28日に行われた鼎談を記事化したものです。

インターネットを通じて、noteでも、だれもが創作し発表できる時代。創作活動が広がる一方で、創作物の根本的な権利を定める「著作権」とは何かという課題が持ち上がってきます。そもそも「著作権」とはどんな権利なのでしょうか。 その決まりを破るとどうなるのか、コピーと引用の境目、盗作とオマージュの境目はどこにあるのか? 正しいリテラシ

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「匠」に欠ける中国人、こだわりすぎる日本人。北京在住MBA准教授に聞く

「匠」に欠ける中国人、こだわりすぎる日本人。北京在住MBA准教授に聞く

昨年秋に北京に行きました。タクシーはアプリで呼んで決済はスマホで、物乞いも寄付もQRコードで。ノーマン・フォスター、ポール・アンドリュー、ザハ・ハディドや隈研吾といった世界のビックネームの建築が立ち並び…といった情報はよく知られている通りですが、もう少し分け入った中国や中国の人ってどうなんでしょう。

滞在したのはわずか3日間。それではとてもわからないので、友人を通じて紹介してもらった、中国在住歴

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中央線 #金曜ビター倶楽部

中央線 #金曜ビター倶楽部

中央線に、会った。

中央線は朱色のトレーナーを着ていた。そのトレーナーがもう少し黄みがかっていて緑のラインが入っていたりしたら、あるいはわたしは「彼は東海道線なのでは?」と疑ったかもしれない。

けれど、わたしは彼が中央線であることを確信した。わたしの確信はわりかしよく当たる。

中央線はB型っぽい天秤座っぽい男だったが、そこのところは本人に確かめたわけではないのでわからない。彼はやせっぽちでめ

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とりあえず最短距離で、幸せと充足を求めるためのアレコレ

とりあえず最短距離で、幸せと充足を求めるためのアレコレ

幸せ系の本を読んで自分で試し、再現性の高いと思った手段まとめ。

「まっとうな幸せ」に関する話はnoteにいっぱいある。それで幸せになれない人のための、よりエクストリームな幸せのガチコスパ獲得方法について。

最低限の「健康」と「収入」と「人間関係」は前提だけど、人は割とノウハウでローコスト&短時間に幸せになれるのではないかと思う。

小さい幸せをたくさん持つ一つの幸せに人生をつぎ込まない。幸福は

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涙を流したファーストデート

涙を流したファーストデート

ファーストデートといえば、男女のこれからが始まるか始まらないかが決まる重要なデート。とにかく、ここでなかったら次はない。初めの印象が大事。女性としても一番かわいい自分が見せられるよう気合をいれて臨むデート。

私のファーストデートの思い出・・・去年結婚した夫とのファーストデートを思い出してみます。一言でいうと、うん。最悪でした。

夫と出会った当時の私は、いわゆる婚活中でした。結婚はしたいけど、自

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わりとドライな、人生への投資とコスパの話

わりとドライな、人生への投資とコスパの話

コスパで考えた、人生のポイント配分について。

こういうのを書くと、「人生をコスパで決めるな」という声もあるけれど…それはそれで間違い。

人生において優先順位の低いものを、コスパで処理するとどうなるか。逆に、自分にとって「本当に大事なこと」を、コスト無視してトライできようになる。

そのためには、まず自分の投資する分野が、どのようなコスパのカーブをとっているか。それを理解することが大事だ。

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愛をあるだけ、すべて

愛をあるだけ、すべて

2018年10月29日、子どもが産まれた。

振り返ると、とても充実した1年だった。何年後かに振り返った時に、いつの時代に戻りたいかと聞かれても、多分2018年は選ばない。軽くハイになっていたかもしれない。こんなに一年を長く感じたこともなかった。

僕は40歳くらいで死ぬと思っていた。希死念慮があるとかじゃなくて、漠然と、僕の人生がそこから先に存在していると想像できなかった。父親が四十代で突然死ん

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南青山の児童相談所騒動に決定的に足りないもの

南青山の児童相談所騒動に決定的に足りないもの

小さいころ、児童相談所に連れて行かれたことがある。妻以外の誰かにはじめて打ち明ける話だけど。

例の南青山の騒動で、利用者(と言っていいのかわからないけど便宜上)の子供の側からの声がほとんどないのが気になった。

もちろん当事者の子供が声を上げることなんて難しいし、自分がそうだったときのことを思い返しても、周りの子も大人たちも多くの人は児童相談所とは無縁に生きていて、その空気感は誰もわからないのが

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あの夏の指先 #ファーストデートの思い出

あの夏の指先 #ファーストデートの思い出

僕が初めて、旦那さんのいる女性とデートしたときのことだ。

あ、一応先に書いておくとべつに不倫とかそういう大人の要素はミリも出てきません。

西暦が2000年代に変わっても、まだ世の中には90年代後半の重たく冷ややかな空気が流れ込んでいた時代。

宇多田ヒカルが『Wait & See~リスク~』のMVで早朝の渋谷を奇妙な空飛ぶバイクで疾走していたことを思い出す。あの空気感。

僕はライターをしなが

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恋に落ちた日

恋に落ちた日

それはまだ、恋になる前のこと。

明日は月に一度の店長会があるから、いつもより朝が早い。早いところまとめて寝ようと考えながら、施作と数字を追って報告書をまとめていた、そんな木曜日の夜。

先日、たまたま共通の知り合いを介して出会った彼から連絡が入った。

「今何してる?ちょっと会えない?」

その時すでに22時を過ぎていて、私は明日のことを考え断った。また会いたいなとは思っていたけれど、恋い焦がれ

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