Manabu Ishigooka

山形ブラジル音楽協会会長。 音楽とアジアの映画について書きます。 音楽はブラジルに限…

Manabu Ishigooka

山形ブラジル音楽協会会長。 音楽とアジアの映画について書きます。 音楽はブラジルに限らず、好きな音楽であればなんでも。僕の色が出るセレクトを心がけます。 アジアの映画はできるだけ語り尽くされている名作ではない、ここ10年程度の「好き」な作品を取り上げます。 あ、韓国ドラマもね。

マガジン

  • 僕の韓国ドラマ

    韓国ドラマに関する記事をまとめます

  • yamabra disk (ディスク・レビュー)

    山形ブラジル音楽協会(山ブラ)のディスク・レビューです。ジャンルに関わらず、僕のお気に入りの音楽を紹介する記事をマガジンにまとめました。

  • 旅の記憶。

    旅の記憶。 旅をした街、場所などの備忘。

  • 偏愛音楽。

    さまざまな側面から切り取った僕が偏愛する音楽を毎回10枚紹介します。

  • 私を構成する音楽・映画

    Topsters 2で作成した、「私を構成する」音楽、映画をまとめました。

最近の記事

韓国ドラマ、あるある。

あいもかわらず韓国ドラマを観続けています。面白いから、が1番の理由ではありますが、やはりものの考え方や価値観、感情や動作、事象に対する反応や風習などが、最も日本人にとって分かりやすく、物語や人物の描き方も受け入れやすいのだと思います。要するに観ていて違和感が少ないのです。しかしその違和感の少なさの一方、これは明らかに日本もしくは日本人とは違う、という部分も少なからずあるように感じるのもまた事実です。 ここで取り上げるのは、韓国ドラマあるいは韓国のちょっと日本人から見て異なる

    • Catpack / Catpack (feat. Amber Navran, Jacob Mann & Phil Beaudreau)

      Catpackは、MoonchildのAmber Navran(アンバー・ナヴラン:vo, fl)、LAジャズ・シーンのピアニスト/キーボード奏者Jacob Mann(ジェイコブ・マン: key, cl)、そしてプロデューサーのPhil Beaudreau(フィル・ボドロー:tp, vo)によるスペシャル・ユニットです。 Moonchild的なメロウでドリーミーなジャズ/ネオソウル的世界観をベースにはしているけれど、そこに先鋭的エレクトロニクスが織り込まれていて、Moonc

      • 黒磯を、旅する。

        今年のお盆に様々な予定を立てていた黒磯への旅だったのですが、ちょうど台風が東北に来てしまい、やむなくその旅行をキャンセルしました。しかし黒磯へ行きたい気持ちが収まらず、この連休(9月15日〜16日)を使って行って来ました。なんせ年寄り夫婦なので次の日が休みじゃないと、ちょっと体力的には厳しいのですが、この連休を外すともうしばらく行く機会がないので、思い切って老骨に鞭打つことに。 今回は黒磯を中心に、那須のお店などにも立ち寄りました。黒磯は1988 CAFE SHOZOを中心

        • 偏愛音楽。 その9:ウルグアイの音楽から。

          「偏愛音楽。」、9回目はウルグアイの音楽から。 ウルグアイ(ウルグアイ東方共和国)は二つの大国、ブラジルとアルゼンチンに挟まれた小さな国で、人口は僅か342.3万 (2022年)。 しかし小国ではあるものの、サッカーでもワールドカップで過去2回優勝している強国であり、またあのホセ・ムヒカを産んだ国です。 そして音楽においても数々の素晴らしいアーティストを輩出しているのです。世界的な南米の大スターJorge Drexlerや、常にアーティストの尊敬の対象であるEduard

        韓国ドラマ、あるある。

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        • 僕の韓国ドラマ
          14本
        • yamabra disk (ディスク・レビュー)
          274本
        • 旅の記憶。
          7本
        • 偏愛音楽。
          9本
        • 私を構成する音楽・映画
          40本
        • 新・山形を歩こう。
          26本

        記事

          Quique Sinesi / Melodías Aéreas

          Quique Sinesiの新譜はソロ・アルバムです。Melodías Aéreas(空中のメロディー?)と題された本作、まさにそのタイトルから感じるイメージそのものの音楽が収録されています。 清澄なギターの音色は、まさに空中に舞い上がって、スーと消えていくような、音の持つ刹那の魅力を湛えています。本作も7弦のスパニッシュ・ギター、アコースティック・ギター、ロンロコ、フレットレス・ギターなどを駆使して、澱みなく澄んだ、繊細な演奏で満たされています。 実は山ブラの20年間で

          Quique Sinesi / Melodías Aéreas

          新・山形を歩こう。 article 26: La pâtisserie KANAZAWA

          La pâtisserie KANAZAWA / ラパティスリーカナザワ 住所:山形市桜田東二丁目10番26号 電話番号:023-676-8878 営業時間:10:00〜19:00 定休日:火曜、他 Inst.:  https://www.instagram.com/patisserie_kanazawa/ 毎度のことながらちょっと失礼なことを書いてしまうと、山形市内の洋菓子店は、僕にとってはここだっていうところがない。いくつか不満を述べると、まず子供を意識しすぎてか、香

          新・山形を歩こう。 article 26: La pâtisserie KANAZAWA

          SUMIN & Slom / MINISERIES 2

          いまちょっとこれにハマっています。 SUMINはソウル出身のプロデューサー/シンガー・ソングライター。Slomは米国生まれの韓国人ビートメーカー/音楽プロデューサー/DJ。本作は、この2人のコラボ作「MINISERIES」の、2作目です。といっても僕は1作目を聴いていないのですが。 Slomの作り上げる先進的でありながらポップで、grooveのあるサウンド・クリエーションと、そして2人によるつい口ずさんでしまうような、耳に馴染みの良いキャッチーな旋律。 SUMINの童女

          SUMIN & Slom / MINISERIES 2

          偏愛音楽。 追悼、Sergio Mendes。

          「偏愛音楽。」、8回目は急遽予定を変更して昨日(9月6日)亡くなった、Sergio Mendesを取り上げます。 Sergio Mendes(セルジオ・メンデス)が亡くなりました。実は僕が恐らく「ブラジル音楽」として意識して初めて聴いたのが「Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil '66」でした。当時8トラックという媒体がカー・ステレオなどで使われていて、僕の両親が聴いていたのがこのアルバムでした。どうも僕の中のブラジル音楽は

          偏愛音楽。 追悼、Sergio Mendes。

          YUNSEOKCHEOL TRIO / My summer's not over yet

          本作は韓国のジャズピアニスト/作曲家/プロデューサー、YUN SEOK CHEOL(ユン・ソクチョル)のトリオ編成によるアルバムです。 もちろんまだ韓国の音楽に詳しいとは言えない僕なので、YUN SEOK CHEOLについて全く予備知識はありませんでした。どう見てもメンバーは若そうなのですが、本作がすでに5作目とのこと。しかしM1”Sonny never gets blue”からぶっ飛びました。なんだこれメチャクチャかっこいいではありませんか。久しぶりにワクワクするようなジ

          YUNSEOKCHEOL TRIO / My summer's not over yet

          The Softies / The Bed I Made

          The Softiesは、Rose MelbergとJen Sbragiaによる、アメリカのインディーポップデュオで、1990年代から活動を続けています。このアルバムは、彼女たちの、な、なんと24年ぶりの新作です。 全体的な印象として、とても暖かく親密な音楽だと感じます。アコースティックギターを中心にしたミニマルな編成と、シンプルで清潔なサウンドがとても魅力的だし、優しいメロディと儚さを感じさせる二人の歌声が24年のブランクを感じさせない清々しい感触に満たされています。

          The Softies / The Bed I Made

          韓国ドラマ短評(2024年8月)。

          韓国ドラマ短評、2024年8月分です。この7月から一月ごとにその月に観終わった韓国ドラマを短評をつけて記録します。その月に観終わったドラマを、面白く無かったものも含めて全て記録します。僕個人の好みが結構偏っているので参考にならない部分もあるかもしれませんが、ご勘弁を。 今月は短いドラマが多かったので、なんと15本も観てしまいました。新作では『遊んでくれる彼女』、『誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる』が素晴らしかったし、旧作では『クリーニングアップ』、『チアアップ』、『アン

          韓国ドラマ短評(2024年8月)。

          Luna Li / When a Thought Grows Wings

          とてもインパクトのあるジャケットではないか。本作は韓国系カナダ人のシンガー・ソングライターでマルチ・インストゥルメンタリスト、Luna Li(ルナ・リー)のセカンドとなるアルバムである。 まるでホラーかスプラッター映画のポスターかというジャケットではあるのだが、もちろん音楽的には全く違うわけで、でなければもちろん紹介する気も起きるわけがないのだが、本作はそのギャップが一つのインパクトではあり、彼女の中にあるアヴァンギャルドな一面を示すようにも思える。 ドリームポップやイン

          Luna Li / When a Thought Grows Wings

          僕の好きなアジア映画105: あしたの少女

          『あしたの少女』 2022年/韓國/原題:다음 소희(英:Next Sohee)/138分 監督:チョン・ジュリ(정주리) 出演:ペ・ドゥナ(배두나)、キム・シウン(김시은)など 本作は昨年日本でも公開された映画だと思うが、例によって山形での上映はなかった。その後DVDのレンタルも各種配信もあったのだが。重たい内容の映画を観る気分ではなかったのでしばらくそのまま観ないでいた。今日は(8月11日のことです)台風で旅行も取りやめにしたので時間に余裕があり、やっと観る気になりレ

          僕の好きなアジア映画105: あしたの少女

          偏愛音楽。 その7:夜の音楽。

          偏愛音楽。その7は夜に聴く音楽。夜に相応しい音楽を選びました。 正確に言えば、ただ僕が夜に聴きたい、僕はこういう音楽が夜に似合うと思う、偏愛する音楽をセレクトしました。「夜に聴く」ものだからあまり騒がしくなく静謐で、自ずと内省的なものに惹かれます。まだまだ暑い夜が続いていますが、身も心もコームダウンしてくれるような、そんなアルバムを選びました。年代も国籍も、もちろん音楽的なカテゴリーもバラバラです。 あまりたくさんのディスクを紹介しても聴く気にならないと思うので、今回も1

          偏愛音楽。 その7:夜の音楽。

          Luca Delphi / New Moon

          以前にも同じようなコメントを書いていたように思うのですが(確認したところもう何度も書いていますね(笑))、今回もまた同じことを書く僕をご容赦ください。 Lucaの歌声には僕は常に特別の感覚を覚えます。音楽の要素として「儚さ」という、基本的には個人の感じ方次第であり、幾分か抽象的な感触に僕は魅力を求めがちなのです。そして日本人アーティストのなかで、殊更にその「儚さ」を感じさせてくれるのがLucaの音楽なのです。 本作はLuca Delphiのニュー・アルバム。Lucaが20

          Luca Delphi / New Moon

          夏の1コマ: 初夏の仙台

          初夏の仙台、定禅寺通りのメディアテーク。夏の物語を感じさせる写真です。「夏の1コマ」フォトコンテストに応募してみます。

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