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Luca Delphi / New Moon

以前にも同じようなコメントを書いていたように思うのですが(確認したところもう何度も書いていますね(笑))、今回もまた同じことを書く僕をご容赦ください。

Lucaの歌声には僕は常に特別の感覚を覚えます。音楽の要素として「儚さ」という、基本的には個人の感じ方次第であり、幾分か抽象的な感触に僕は魅力を求めがちなのです。そして日本人アーティストのなかで、殊更にその「儚さ」を感じさせてくれるのがLucaの音楽なのです。

本作はLuca Delphiのニュー・アルバム。Lucaが20代半ばから後半にかけて書き溜めた楽曲をもとに制作されているそうで、まるで彼女の日記のようであり、そこには伊王島の民謡や韓国の童謡の要素も取り入れられています。

今回もまた彼女の歌声と、記憶のなかから響いてくるような音像に、懐かしさに似た感覚を覚えます。静謐な音楽ではあるのですが、唯一無二の圧倒的な個性を秘めて音楽だと、僕は思います。


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