tamito(詩と小説)

少年の1peace 【repost】

【シークエンス】   少年は海を見ている。 海岸沿いの低い堤防のうえに座り、もう半時ほど海を見ている。 空は晴れてはいるが雲がまばらにあり、日が差したり翳ったりし…

彼女の1peace 【repost】

【シークエンス】    不満があるわけじゃない日常。不安があるわけじゃない生活。語りかけてくるタイムライン。先々まで埋まる週末の予定。だけど、彼女の心は満たされ…

この空の在り様 -repost-

【詩】 この空の在り様が少なからず 人の心の在り様に映えるならば 彼らは毎夜てるてる坊主を軒下に吊るし 田畑の作物のことなど気にもせず 怪しげな祈祷師さえ恃み祈…

きみの声聴いてた

【詩】   靴ばかり見ていた 地下鉄のつり革 傘もささずに どしゃ降りのなか 空ばかり見ていた 鼓動数えながら 構えもせずに 眼差しのなか きみの声聴いてた 在るもの…

二等辺三角形のようなきみの公平

【詩】   二等辺三角形のようなきみの公平に 憧れを抱いていた窓際の席 片足重心のようにバランスを欠いた ぼくの右側がいつまでも痛い 胸の底の底では理解し合いなが…

ひとつ残らずあなたのことを

【詩】   昨夜はひとり止まり木で あなたの孤独に会いました 思いの外に冷たくて わたしの右手は役立たず ごめんなさいと繰り返し どうしてそんなに苛むの 正解なんて…