二等辺三角形のようなきみの公平
【詩】
二等辺三角形のようなきみの公平に
憧れを抱いていた窓際の席
片足重心のようにバランスを欠いた
ぼくの右側がいつまでも痛い
胸の底の底では理解し合いながら
はぐらかしては笑いに変えた
回収せずにこぼれた懐かしさに
戻れずに時の狭間で立ち尽くしている
ユースティティアのようなきみの平等に
うちひしがれていた理科棟の踊り場
シンメトリーには程遠く非対称にゆがむ
不恰好な片頬が鏡のなかで傷む
シアン100パーセントの空の下で
視線外しては笑顔繕った
北北西の風に酔いを覚まされ
きみの清廉があふれる24:17、終列車
tamito
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?