桜ハナミズキ
【詩】
きみは天使のようだ、ときみが言う
ぼくがきみにしてあげられることは
当たり前のことばかりなのに
季節はめぐり桜からハナミズキ
朝のドラマはいつも眠るまえに見る
きみが愛おしいよ、ときみが言う
ぼくの内の鍵のかかった部屋
あること知ってか知らずか
窓を開ければ東風から薫風
進まぬしおり挟み眠れない夜
枯れ葉が土に還るようにぼくが朽ち果てる
いつかのそんなビジョンきみに抱かせたくなくて
今日は戯けていよう
きみは笑っていてください
きみは幸せなの?ときみが問う
ぼくの幸せはきみが笑っていること
そのためならなんだってする
両手つきだしつかまえる夏の日射し
この星の行くすえ憂いて気持ち急ぎ足
そんなこといんじゃない、きみはきみでと言って
今日は手をつなごう
きみは委ねていてください
季節はめぐり桜からハナミズキ
朝のドラマは今日も眠るまえに見る
tamito
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