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かぞくのはなし

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家族について書いたものをまとめてます。
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#家族

父には、怖くて、渡せない。

父には、怖くて、渡せない。

毎晩、ひとんちのかぞくを宣伝して、シェアして、届けて、発送して。
感想が届くと、本当に嬉しくて、
みんな優しいからさ。しっかり読んでくれて、しっかり感想を持ってくれて、更にはそれをSNSでシェアしてくれる。
本当に、ありがたい話です。ありがとう。

本が出来上がった日。
段ボール箱を開けて、まずは夫に、そして長女に一冊ずつ渡した。
みんなすぐに読み始めて、長女は小3だからわからない漢字があったけど

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ひとんちのかぞく

ひとんちのかぞく

本を作りました。

いつかの記事にも書いたけど、私は、小さな頃から、若草物語のジョーに憧れていて、ずっとジョーになりたかった。

母が小さな頃から何度も読み聞かせてくれた、手のひらサイズの小さな若草物語は

「みて!この文章!私の書いた文章が新聞に載ったのよ!」

というジョーのセリフと、新聞の記事に載ったイラストが描かれていて、6歳の私は、猛烈に憧れた。

本が好きだった。絵本が好きだった。文章

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父の夢

父の夢

たまに、父の夢を見る。

私は、ものすごく悲しくて、ものすごく怒っていて、その感情を爆発させて、怒鳴っているのに、
なぜか伝えたいことが、ほとんど伝わってないように感じる。
それで、より一層大きな声で、叫んで、泣いて、なんでわかってくれないのよ!!!!
と、言葉にした瞬間に、泣きながら目が覚める。

いつも、必ず、このパターンだ。

父とは、幼い頃ほんとに仲が良かった。
ずーっとそんな風にいられる

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妹の推しのアイドル

妹の推しのアイドル

妹の推しのアイドルが、卒業した。

私は、若い頃は、
アイドルを好きになることに
なんか、照れみたいなものを感じてて、
「こんな変な顔の私が、こんなに綺麗な顔のアイドルを好きなんて言ったら恥ずかしいのではないか?」
って思っていたから、
今考えたら拗らせすぎてるんだけど、
アイドル好きな人のことが羨ましかった。

で、9歳離れた妹は、
私とは正反対で、中学生の頃からアイドルが大好きな女の子だった。

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正月のトランプ

正月のトランプ

子供とたくさんトランプをした正月だった。

まず、神経衰弱。
あそこが7で、あそこは2。
これなんて読むの?
Kは、キングだわ。
キングって何?
王様ってこと。

一年前のお正月、同じようにトランプをした時には
次女はまだ数字もわからないし、もちろんルールもわからなくてパパの膝に座ってみてるだけだったのに、
今年は次女が数字もわかって、ルールもわかるものがいくつかあったから、
一年ってすごいなぁと

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母と旅行した

母と旅行した

3泊4日の関西旅から帰宅した。
とにかく楽しい旅行だった。

こんなに、喋ることや書くことを目的としない旅行は久々だったと思う。
ラジオで喋るための何かを見つけようとか、
noteに書いて、読む人にも楽しんでもらいたいとか
そういう気持ちを、ほぼゼロにして、
目の前にいる人たちと、ただただ、その場の空気や、時間が流れるのを楽しんだ。

太る、とか、痩せるとかも、度外視で、
ただただ、笑いながら美味

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行き先は京都です

行き先は京都です

今雲の上で、これを書いている。
行き先は伊丹空港。
およそ10年ぶりの関西への旅行だ。

ことの発端は、noteに書いたこの件。

母を旅行に連れて行こうというコラムを書いた時のこと。

いつかいつかと言っていて、ハワイに行けなかったように、
いつか親孝行しよう。いつか連れて行ってあげよう。になるのは嫌だったので、
今年行くことにした。

とはいえ、仕事もあるし、生活もあるし、どうしようかなー?と

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私が生まれた日は天気が良かったという事実

私が生まれた日は天気が良かったという事実

「あやかが生まれた日は、とっても天気が良かったんだよ
あぁ、赤ちゃんが生まれたんだなーすごく幸せだなぁって思ったんだよ。
本当に嬉しかったなぁ。」

妹が生まれた日に、
病院から帰る道中
車の助手席に乗って
父から聞いたエピソードだ。
その日もよく晴れていて、木々からこぼれ落ちるように太陽の光がキラキラしていて
その光景を、4k動画くらい、クリアに、
何度も再生できるくらいハッキリと覚えている。

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今夜ママとは一緒に寝ない。

今夜ママとは一緒に寝ない。

次女のパパ期がきた。
急に来た。
次女とパパは、生まれた時からうまくいかないことが多かったのに。

例えば長女は、もう、生まれた瞬間から、根っからのパパっ子で、パパラブ。
ママもラブ。でも、パパラブ。パパ大好き。
と言わんばかりに、パパの膝で肩で腕の中で、よく寝た。

それに比べて次女は…
パパっ子では、ない。
完全なるママっ子だ。

次女が生後2ヶ月の頃、私はどうしても仕事に行かなくてはならなく

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直帰する夫と、直帰しない父

直帰する夫と、直帰しない父

私の夫は、毎日直帰するタイプだ。
例えば365日出かけたとして、364日直帰する。
残りの1日は忘年会だから、仕方ない。
飲みに行ったり、出かけたりするのが嫌いなのではなく、
むしろ年に一度の忘年会の時なんか、陽気な感じで帰宅するから、
誘われたら飲みに行くのは好きなのだと思う。
でもそれ以上に、お家でのんびり、しっぽり、ビールを飲むのが好きなようで、
帰宅したら、キッチンに立って、小粋なおつまみ

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いつかハワイに行きたかった

いつかハワイに行きたかった

私の父親と母親は、熟年離婚をしています。

きっと、父も母もこのnoteを読むことはないと思うので、書いちゃう。

熟年離婚が恥ずかしいことではないのは重々承知なんだけど

我が家は、他人から見ると「仲良しファミリー」のように見えていたと思うから、

うち離婚しているんだよね、ということを話してしまうと、

父と母の守ってきたものを壊してしまうような気がして、あまり口外しないようにしてきました。

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のり弁とやきとり弁当

のり弁とやきとり弁当

今私は、立体駐車場に車を停めて
仕事が始まるまでの1時間、
のり弁を食べながら過ごしています。

真っ白の衣装をきて、
のり弁のフライの油を落とさないように
フライにつけるソースをこぼさないように
豪快にカッ喰らうはずのものを、そろりそろりと食べています。

午前中はタイヤ交換をしたため、
後部座席には取り替えられた方のタイヤがゴロゴロ4つも転がっていて、運転席を圧迫しているということを忘れていた

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「同じ年くらいに見えるわね」

「同じ年くらいに見えるわね」

前回、おばあちゃんのことを書いた記事に、たくさんのコメントありがとうございました。
早速、おばあちゃんに会ってきたので、記しておきます。
おばあちゃんについての話はこちら。

娘たちを連れて行く予定が
近くでインフルエンザが続出したため、見送ることに。(なので、タイトルにある、おばあちゃんの写真は2017年のもの)

今回は私の母と二人で、お土産を買って会いに行きました。

私は大判のマフラーを。

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おばあちゃんはレインボー年子。

おばあちゃんはレインボー年子。

一番最初に
“いい声だね”と褒めてくれたのは、父方のおばあちゃんでした。
“あやちゃん、いい声だね。アナウンサーさんか、声優さんになるといいね”
“あやちゃんの歌声が聴きたいわぁ”

その度に、少し嬉しく、少し恥ずかしく、でも、
“そうなのかもしれない…!わたしはいい声なのかもしれない!”
と、自惚れたりもしたのでした。

昭和9年生まれの現在89歳。
私が小さい頃におじいちゃんが亡くなって、

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