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今夜ママとは一緒に寝ない。

次女のパパ期がきた。
急に来た。
次女とパパは、生まれた時からうまくいかないことが多かったのに。

例えば長女は、もう、生まれた瞬間から、根っからのパパっ子で、パパラブ。
ママもラブ。でも、パパラブ。パパ大好き。
と言わんばかりに、パパの膝で肩で腕の中で、よく寝た。

それに比べて次女は…
パパっ子では、ない。
完全なるママっ子だ。

次女が生後2ヶ月の頃、私はどうしても仕事に行かなくてはならなくて、
自宅圏内の飲食店で打ち合わせをするから2時間くらい見ててほしいと、夫にお願いしたことがある。
ミルクや、オムツの準備をして、搾乳もして準備OK!
じゃ!よろしく!と家を出るも、
打ち合わせ開始から30分で
「すごい泣き止まなくて困った」
と、LINEが入った。早い。流石に早すぎるから
「もう少し頑張ってよ」
と伝えるも
そこからもう30分後に
「いや、無理だわ。カオス」
とだけ連絡が来たので、急いで切り上げて帰宅することにした。
打ち合わせの場所を近所にしておいて本当に良かった。
ヤキモキしながら、部屋に入ると、
夫に抱っこされながら、海老反りになって、ぎゃーーーーっと泣いてる次女と
土気色の顔をした、疲労困憊の夫、
ニコニコとテレビを見ていい子にしてた4歳の長女、が待っていた。

そこで、夫が衝撃的なひとことを放つ。

「おれ、この子と、ウマが合わないかもしれん」

0歳児と!?何言ってんだか!
と、一蹴したのだけど、これがあながち間違いではなかった。

それから数ヶ月後、夫の不注意により、次女を膝の上から落としてしまうという事件が起きた。
幸い下にクッションを敷いてたこと、
落ちそうな瞬間に首を押さえていたことなどあり、大事には至らなかったのだけど、
次女は火がついたように泣き、一度点火すると消えないオリンピック聖火のごとく長々と泣き続けた。
その日から次女は、より一層夫に対して冷たくなったのだ。
生後5ヶ月くらいのこと。
絶対に、パパじゃ嫌!と言わんばかりに、全ての世話を私に要求しているようだった。


その事を、急に怒り出したのが2歳の時。
次女は急に、拙い日本語で
「パパに怒ってる。」
と訴えてきたので
なぜか聞いたら、
「赤ちゃんの時から怒ってる。」
とのこと。
もしかして、落とした時のこと?と聞いたら
そうだ、と言った。
これまた真意はわからないけど、
確かにあの日以来本当にずーっとパパは嫌!と言い続けていたので、
夫に、謝んなよと促し、
夫は素直に謝った。
「ごめんね、落とすつもりはなかったんだ。」
というと、
「うん、いいよ!!」
と言って、少し、夫に心を開いたようだった。

これ以来、本当この日以来、
パパと保育所にも行けるようになったし、
パパとお風呂も入るようになった。
なんなら、ママは洗い方が雑だから、パパの美容師スタイルで洗ってくれる方法が大好きで、風呂は絶対にパパが良い!ということにもなった。

けど、寝るのは絶対ママだった。
これに関しては、なんというか、特別な優越感があり、
なんだかんだ、世話してもらうのは誰でも良いけど、
隣に寝るのはママだけなんだぜ。ってことでしょ?
という、無駄な優越感を、私は密かに感じていた。

だって可愛いじゃない、もう♡ぷにぷにしちゃう♡
ベッドに入ってからおしゃべりしたり、くっついたり、ニコニコしたり。
「ママおやすみ大好きだよ♡」
と言われると、より深い眠りにつけるような気がした。


で、だ。
急なパパ期が、数日前からやってきている。
保育所で描いた絵を、私には見せずに、パパにプレゼントしたい、みたいなことから始まった。
音楽番組で、Adoの歌で踊りたいんだけど、パパと一緒がいいな♡
と甘え、
私が、パパを呼ぶと、パパのモノマネで返してくれるようにもなった(これは関係ないかな笑)
極め付けが、本日のこと。
ついに、ついに、 

「今日はパパと寝たいな♡」

と言い出した。

4年間、一度もパパと2人で寝ることなんかなかったのに!!!!

え、ママは?
と聞くと、
「あーーー😅うん😅じゃあ4人で寝る?😅。でもママ、まだお洗濯あるから先に上いってるね😅」
と言って、3人で上に行き、私の寝場所なんて一切ないベッドの中で川の字で寝てた。

あーーーん!!あんなにママっ子だったのにぃ!!
優越感をアッサリと没収されて、
1人きりのベッドに横になるも、眠れるはずがない。
これまでの4年間、どんな時も次女と寝てきたんだもの!

川の字スタイルの3人は隣の部屋でスースー寝息を立てている。

一過性かな?それとも長く続くかな?
いつだって、成長はノンストップなのだ。
日々変化しながら、成長してる。

いつの間にか、身長も100センチを超えた。
いつまでも赤ちゃんじゃないのだ。
嬉しいけど寂しくて、
あぁ、こういう気持ち、子育てしてると、ほんっと何回も訪れるよね。

結局、3人で寝るベッドは狭そうだから、次女をこっちに連れてきてもいいよ。
と、優しいふりをして、夫に次女を運んできてもらった。

運ばれてることも知らない次女は、もう、グッスリだ。
エルモのパジャマがふかふかしていて気持ちがいい。
朝起きたらびっくりするかな?
「パパと一緒に寝たかったのにぃ」とか言うんだろう。

そんな想像をしながら、
今夜はいつもよりも、強く、抱きしめて眠ろう。

いつも話題の中心にいる次女。
次女はみんなのことが大好きだし、
夫ももちろん次女のことが大好きなのでご心配なく。

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眠れない夜に

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