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共有帳【(。・ω・)フムフム..】

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”スキ“を付けさせていただいたクリエイターさん達の投稿の中から是非とも多くの方々に読んで欲しい、共有したいと思った投稿のまとめ。 (ご迷惑な場合は連絡をいただければ出来るだけ早く… もっと読む
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2021年4月の記事一覧

こどものころにこの本を読んでいたら、きっと友だちがひとりふえたと思う──加藤多一・作『エカシの森と子馬のポンコ』

こどものころにこの本を読んでいたら、きっと友だちがひとりふえたと思う──加藤多一・作『エカシの森と子馬のポンコ』

子っこ馬のポンコが行く。
ポンコは女の子──
山のふもとのだれもいない草っ原を、歩いていく。
去年、北海道の乳牛牧場で生まれた。つぎの年牧場を逃げだして、いまひとりで生きている。だからここは〈ポンコの森〉だ。

ここで、ポンコはほんとうに自由だ。すきなところへ、すきなように歩いていく。草っ原の歩きかたも自由。
一直線にまっすぐ走りぬけたり、いきなりストップして横にとんだり……目をとじて眠ったふりを

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『短編』僕の優しいご主人。

『短編』僕の優しいご主人。

メガネの僕はいつもご主人と一緒。
ここ3年間は寝る時以外いつもご主人の視界をくっきりする為に頑張っている。

多分どんな綺麗な靴よりもカッコいい服よりもご主人と一緒にいる。

ご主人は高校生で中学2年生の頃から一緒にいる。
いつも眼鏡拭きで僕を綺麗に拭いてくれて、大事にしてくれている。

僕はご主人のご両親よりもご主人を知っているんだ。
運動が苦手で、マラソンの時ははーはーっと死にそうになりながら

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夜行バスにゆられて【エッセイ漫画】

夜行バスにゆられて【エッセイ漫画】



コミチ!お題「#わたしの長いお休み」応募作品です。
お手数ですが下記URLから短編に飛んで、いいね押してもらえると嬉しいです。大賞取るとネットニュースに取り上げてもらえるようです。

たびたびで申し訳ないですが、どうぞよろしくお願いします!

🇧🇹ブータンがワクチン開始5日で接種率50%超えた件

🇧🇹ブータンがワクチン開始5日で接種率50%超えた件

世界中で進む、新型コロナウイルスのワクチン接種。去年12月にアメリカなどで始まり、日本でも2月17日から医療関係者、4月12日から高齢者への接種が行われています。
1月に、イスラエル在住日本人にワクチン事情を聞いて以来、接種スピードは世界でイスラエルがぶっちぎりだと信じて疑っていませんでした。最新の接種率を調べようとオックスフォード大の統計サイトを覗いてみると・・・
イスラエルの上にアフリカのセー

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「プラットフォーム・コーポラティビズム」の台頭──GAFAに「搾取」されないための協同主義(渡辺裕子)

「プラットフォーム・コーポラティビズム」の台頭──GAFAに「搾取」されないための協同主義(渡辺裕子)

渡辺裕子「鎌倉暮らしの偏愛洋書棚」 第8回
『ネクスト・シェア』
著:ネイサン・シュナイダー
訳:月谷 真紀 東洋経済新報社 2020年7月発売

この本を手に取ったきっかけは『Weの市民革命』(佐久間裕美子著/朝日出版社刊)を読んだことだった。

プラットフォーム経済の台頭によって、ギグワーカーと呼ばれるフリーランス労働者人口が急増している。Uberドライバーのように、組織に属さず、時間や場所に

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ショートショート110 「パーフェクトマシン」

ショートショート110 「パーフェクトマシン」

 ロボットに感情は必要か?

 長年議論されてきたテーマだが、なんてことはない。

 答えは目的による、だ。

 例えば、制度改革のため人事課に導入されたアンドロイドが無感情じゃ具合がわるい。働きやすい環境を整えようってのに、やりがいが何かわからない。不満って何のことだか。そんな調子では成果など望めないってわけだ。

 いや、これは例えになっていなかった。そのアンドロイドなら今、この会議室で俺の真

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良いことと、悪いことは、人によって違う――「倫理の問題」とは何のこと?

良いことと、悪いことは、人によって違う――「倫理の問題」とは何のこと?

光文社新書の永林です。倫理学者・佐藤岳詩さんの新著「『倫理の問題』とは何か メタ倫理学から考える」が4月14日に発売になりました。

倫理の問いは、ちょっとしたひっかかりから、大切な日常が揺らいだときに現れます。コロナ禍において、善や悪や正義で他人の行動を断じるケースが多発しましたが、私たちの多くは「そもそも倫理とは何なのか」という前提をきちんと理解していません。「やってはいけないこと」と「やって

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塔山忠臣のシンセサイザー講座《第1回》

強さとはなんだろう。

私たち男の子にとって単純に分かりやすいもので腕力というものがある。殴ったり蹴ったりすることで相手に勝つとか負けるとかの類のモノ。

これはある種わかりやすい、周りの目撃者や傍観者たちを味方や証人にする事が出来る。
ただごめんなさい、コレは私が今ここで
1番興味のない強さである。(女子って学生時代、男が知らないとこで殴り合いとかの喧嘩もしてるのかな???)

私は高校生になる

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貧困少女の絶望は私たちと地続き―カナダ作ドラマ「またの名をグレイス」

貧困少女の絶望は私たちと地続き―カナダ作ドラマ「またの名をグレイス」

光文社新書の永林です。治部れんげさんの新著「ジェンダーで見るヒットドラマ」を先行公開するnote連載、今週から再開します! 4月10日は、戦後初めての衆議院選挙で日本の女性が初めて参政権を行使した日です。それから75年が経過した現代に、ジェンダー関連の問題が立て続けに起きています。3月22日に公開された「報道ステーション」のCMでは若い女性を使って「ジェンダーの平等を掲げるのは時代遅れ」と描き、炎

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何気ない日常からゾンビ映画まで 鬼才ジム・ジャームッシュの美学

文=長谷川町蔵 @machizo3000

静かでドライで物悲しい。でもどこかコミカル。
 第37回カンヌ国際映画祭でカメラ・ドール(新人監督賞)を獲得した『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(’84)を引っさげてジム・ジャームッシュがシーンに登場したとき、こうした彼の作風は、時代のムードをこれ以上ないくらい反映した表現に思えたものだ。それは僕個人に限ったことではない。あの時代、『ストレンジャー・

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”弱者”がなぜ”羨望”されるのか?ー「傷ついた」と言えない人たち

”弱者”がなぜ”羨望”されるのか?ー「傷ついた」と言えない人たち



さて、ネット上には傷ついていると主張する人にむかって「そんなことでいちいち傷つくな」とか「被害者ぶるな」とわざわざ唾を吐きかけにくる人が沢山いますね。一般論としては、この人たちは「自分の加害者性を認めていない」のだと批判されがちです。しかし、今回はむしろ「この人たちが認めていないのは自分の弱者性や被害者性のほうではないか」という視点の話をしてみたいと思います。

前半では、すでに何度か説明した

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