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#戦略的な伝え方

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「言葉をうまく伝えるには?」「アイデアはどう作る?」「広告を分析してわかること」など、ビジネスシーンで役立つ記事をまとめました。
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#言葉

【伝わる言葉】知っておくべきインフォメーションとコミュニケーションの違い

【伝わる言葉】知っておくべきインフォメーションとコミュニケーションの違い

突然ですが、あなたはインフォメーションとコミュニケーションの違いがわかりますか?

言葉が違うんだから当然でしょう、と思うかもしれません。でも、説明してくださいと言われるとちょっと難しい。

実はこれ、言葉を伝えるうえで最初に理解しておくべきポイントだったりします。あなたが誰かに言葉を伝えるとき、持っておいてほしいスタンスとも言えます。

今回は、伊藤公一さんが書いた『なんだ、けっきょく最後は言葉

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なぜオリンピック選手の言葉は私たちの心に響くのか?

なぜオリンピック選手の言葉は私たちの心に響くのか?

スポーツの最高峰、オリンピック。世界屈指のアスリートはその舞台で数々の心打つ名言を生み出してきました。有名なものに水泳・北島康介選手の「チョー気持ちいい(2004/アテネ)」やマラソン・有森裕子選手の「自分で自分をほめたい(1996/アトランタ)」があります。

メインは競技ですが、中継インタビューから選手の胸の内や人柄を知ることができるのもオリンピックの魅力。個人的にパリ2024五輪で印象的だっ

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コピーライターにとって「戻し」はチャンスだ

コピーライターにとって「戻し」はチャンスだ

「戻し」とは、広告業界において「フィードバック」と同じ意味で使われるもの。人によっては「ダメ出し」のほうがイメージがわくかもしれません。広告業界では、戻しという言葉を口にしない日はないと言ってもいいです。

今回は、そんな戻しについて書いてみたいと思います。コピーライターにとって戻しはピンチなのか。いえ、チャンスです。

戻してくるのはクライアントだけではないわたしはずっとこの戻しがいやでした。一

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ディズニーのキャストは、ポジティブな言葉を生み出すプロだった

ディズニーのキャストは、ポジティブな言葉を生み出すプロだった

先日、ディズニーランドへ行ってきました。何度も行ったことがある夢の国ですが、改めてすごいなーと思う瞬間がありました。

リピーターを絶やさないディズニーですが、その人気の理由の1つに「キャストの高い接客力」が挙げられます。中でも、言葉遣いは接客の質を左右する重要な要素です。キャストの言葉遣いが丁寧なのはもちろんですが、そこで止まらないのがディズニー。

たとえネガティブな状況でも、ポジティブに言い

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【ほっこり】コピーライターが憧れる、子どもの柔らかな発想

【ほっこり】コピーライターが憧れる、子どもの柔らかな発想

子どもの発想って面白いなと思います。
私自身子どもはいませんが、世のパパとママがSNSに投稿した、わが子のおもしろ発言や珍行動を見るのが好きです。その微笑ましさについ、いいねを押しちゃいます。

少し前、職場の先輩からもらった本にも子どもたちの豊かな感性が溢れていました。

朝日新聞生活面の「あのね 子どものつぶやき」という投稿欄に寄せられた、子どもたちのかわいい「つぶやき」。その中の選りすぐり2

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新人コピーライター、斬新な食レポからオノマトペの効果を実感した話

新人コピーライター、斬新な食レポからオノマトペの効果を実感した話

最近、日本語ならではの表現について面白いと感じる出来事がありました。
お昼の情報番組を見ていた時。コーナーは「秋の新作スイーツ特集」。次々紹介されるスイーツにおいしそう…!!とくぎ付けになっていたところ、さつまいものスイーツを食べたタレントがこんなふうに食レポしました。

「…ん!おいしい!なんだかこう、ねちょねちょしていて、おいしい!」

ね、ねちょねちょ?!

共演者に「食レポ下手か!(笑)」

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サッカーの名監督は、名コピーライターだった

サッカーの名監督は、名コピーライターだった

コピーライターは、商品やサービスについて知ってもらったり、買ってもらったり、好きになってもらうための言葉を考えるのが仕事です。そこで必要になるのが商品やサービスをじっくり観察し、その魅力を「発見する力」。

クライアントから「◯◯が売りです!」と言われたポイント以外にグッドなところはないか。「ここは弱いんですよね…」と自信がないところも意外にお客さんにとって魅力につながるのではないか。そんなふうに

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「写真撮影はご遠慮ください」は写真撮影OKなのかNGなのか

「写真撮影はご遠慮ください」は写真撮影OKなのかNGなのか

タイトルを見て「え?」と思った人もいると思います。

「写真撮影はご遠慮ください」というこの言葉、ふつうに考えれば写真撮影はNG、ダメという意味ですよね。

しかし、少し前にTwitterでこの言葉をめぐって議論が起こりました。

きっかけはある人が「写真撮影はご遠慮ください」について、「できればしないでくれたらありがたいの意味で絶対だめだとは思っていなかった」と告白したこと。具体的には、「たくさ

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トヨタの会議では、専門用語を極力使わないらしい

トヨタの会議では、専門用語を極力使わないらしい

短くて質が良いと有名なトヨタの会議。

1時間で設定されることが多い会議ですが、トヨタの場合はなんと30分。

会議を1時間から30分に短縮することで、年間で2ヶ月分の時間を他の作業に充てることができます。

こちらの記事を読むと、「定例会議を設けない」「議題を事前に共有する」「議事録を取らない」といったルールを設けて、会議におけるムダを徹底的に省いていることがわかります。

その中でも、コピーラ

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コミュニケーションがうまくいかないのは、「昭和の夫」になっているから

コミュニケーションがうまくいかないのは、「昭和の夫」になっているから

わたしは、仕事上のコミュニケーションで突然「昭和の夫」になってしまう人を多く知っています。

しかも、これは性別や年代に関係なく、そうなる。

ここで言う「昭和の夫」とは、自分の状況を相手はわかっているという前提で仕事をする人のことです。

「昭和の夫」がいると、周りは負担が増えます。疲れたり、混乱したり、やる気がそがれたりすることも。悪影響だらけです。

みなさんは、そんな「昭和の夫」になってい

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頭の中の編集者が、伝わる文章のヒントをくれる

頭の中の編集者が、伝わる文章のヒントをくれる

世の中には、文章術に関する情報や書籍が溢れています。

よりみちコピーライターのnoteも、その1つかもしれません。

文章を上達させたいと思うみなさんは、なぜ上達させたいのでしょうか?

うまい文章は人を惹きつけるから?仕事で武器になるから?

それぞれの理由があるかと思いますが、その前に忘れてはいけないことがあります。

あなたの言いたいことは、純度100%で伝わらないわかりやすい文章を書くう

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人を振り向かせる言葉とは、「魅力的な情報」である

人を振り向かせる言葉とは、「魅力的な情報」である

突然ですが、この封筒、どのくらいの大きさだと思いますか?

わたしの会社のデザイナーがデザインした封筒です。すてきですよね。

さて、大きさはどのくらいでしょう? ヒントは「封筒」で「わたしの会社でよく使うサイズ」ということ。

みなさんは正直いま、困惑していると思います。いきなりクイズ? いったい何が言いたいんだろう…と。

いちばんの問題は、「わたしの会社でよく使うサイズ」という説明。まったく

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言葉には、「奥の顔」がある

言葉には、「奥の顔」がある

わたしたちは毎日、インターネットを通してさまざまな言葉を目にしています。

ものすごい速さで、ものすごい量の言葉を流し見ていると言ってもいい。

発言した人や文脈と切り離され、言葉だけが一人歩きしてしまっている場面もよく見かけます。

そんなとき大事なのは、流れてくる言葉の断片に反射的に飛びつくのではなく、その「奥」を想像すること。

「君とはやっとれんわ」は、究極のプロポーズ先日、テレビで松本人

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ネガをポジに変えるネーミングの力

ネガをポジに変えるネーミングの力

先日、東京都が「育休」の愛称を「育業」に変えると発表しました。
 
賛否両論ありますが、個人的にはいいね!の気持ちが強いです。

コピーライターの視点からも、名前を変えることは一定の効力があると思っているからです。

広告では商品やサービスに名前をつけることを「ネーミング」と言います。

良いネーミングは、ネガティブな印象をポジティブな印象に変える力を持っています。

「育休」への違和感私は「育休

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