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#戦略的な伝え方

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「言葉をうまく伝えるには?」「アイデアはどう作る?」「広告を分析してわかること」など、ビジネスシーンで役立つ記事をまとめました。
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#広告

あのCMが流れるとテレビに「色ベタの帯」が出てくるのなんでだろう〜

あのCMが流れるとテレビに「色ベタの帯」が出てくるのなんでだろう〜

一人暮らしの人の家にはテレビがない(!)ことが多いと聞きます。みなさんの家にはテレビがあるでしょうか?

わが家には10年ほど前に買ったテレビがあり、4Kや8Kには対応していませんがまだ健やかに動いています。

ご飯を食べながらぼーっとテレビを見る、という行為は、人によってはもしかしたらリアリティがないかもしれないのですが、わたしはほぼ毎日。

広告業界で働いているからか、CMもけっこう意識して見

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いま一番遊び心がある広告は、電車の「中吊り広告」かもしれない

いま一番遊び心がある広告は、電車の「中吊り広告」かもしれない

「中吊り広告」と言われて、みなさんはどのような広告をイメージしますか?

通勤・通学している人なら毎日視界に入ってくる、宙ぶらりんの広告。

これはスタンダードなタイプ。でも、中吊り広告のポテンシャルはもっと高い!

というのも、最近SNSを通じて面白い中吊り広告をよく見るのです。

ハッピーターンの広告を見てハッピーになった先日、偶然にもトレインジャック(中吊りや窓上など、電車内のすべての広告枠

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ディズニーのキャストは、ポジティブな言葉を生み出すプロだった

ディズニーのキャストは、ポジティブな言葉を生み出すプロだった

先日、ディズニーランドへ行ってきました。何度も行ったことがある夢の国ですが、改めてすごいなーと思う瞬間がありました。

リピーターを絶やさないディズニーですが、その人気の理由の1つに「キャストの高い接客力」が挙げられます。中でも、言葉遣いは接客の質を左右する重要な要素です。キャストの言葉遣いが丁寧なのはもちろんですが、そこで止まらないのがディズニー。

たとえネガティブな状況でも、ポジティブに言い

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新人コピーライター、身近な”優先席気まずいモンダイ”を考えてみた。

新人コピーライター、身近な”優先席気まずいモンダイ”を考えてみた。

先日、広告・クリエイティブ専門誌『ブレーン』で開催されているコピーコンテストの課題にこんなお題がありました。

「譲り合って座りましょう」のほかないじゃないか、というかもうその気遣いは広く浸透しているような…。と思ったのですが、下の文章を読んでお題の趣旨がちょっと違うことに気づきました。

今回は、優先席を使いたくても使えない人がいるとか、マナー違反をなくしたいとか、優先席の環境を整えることが目的

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ジェンダーの問題に「気づき」を促す広告たち

ジェンダーの問題に「気づき」を促す広告たち

3月8日は「国際女性デー」でした。国際女性デーとは、1904年のニューヨークで女性労働者が婦人参政権を求めて起こしたデモが起源となり、1975年に国連によって「International Women’s Day(国際女性デー)」として制定された日のこと。これまでの歴史の中で、多くの女性たちの行動によって男女の不平等が是正されてきました。国際女性デーではその勇気と成果を称え、今なお女性が置かれている

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今年のnoteを振り返ってみたら、うれしいニュースがたくさんありました。

今年のnoteを振り返ってみたら、うれしいニュースがたくさんありました。

華やかなクリスマスも終わって年末まっしぐら。皆さんは1年を振り返ってみましたか?

今年もnoteから年末レポートが届きました。これを振り返らずして、年は越せません。

まずは、創作の記録。

よりみちコピーライターのnoteは10万回も読んでもらえました。感謝。フォロワーも順調に伸びて、目標の1,000人までもう少し。

そして、一番気になるのは「よく読まれた記事」。予想と違って面白い結果になり

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AIモデル・AIタレントが続々と広告に起用されているのでまとめてみた。

AIモデル・AIタレントが続々と広告に起用されているのでまとめてみた。

2022年11月にChatGPTが公開されてから、AI(人工知能)はより身近な存在になりました。

私の会社でも、デザイナーを中心に積極的にAIを活用する「AI LABO」という取り組みを始めています。その影響で、私自身もAIに興味が湧くようになりました。

いま広告業界では、生成AI(さまざまなコンテンツを生成できるAIのこと)を用いてつくられた広告が増えています。

中でも、人間の代わりとなる

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新人コピーライター、Z世代の「盛らない」SNSから広告の新たな価値を発見する

新人コピーライター、Z世代の「盛らない」SNSから広告の新たな価値を発見する

「BeReal(ビーリアル)」という写真共有アプリを知っていますか?
2020年にフランスで公開され、いま日本でもZ世代と呼ばれる若者を中心に人気を集めているSNSです。

どんなアプリなのかというと、その名の通り、自分の「リアル」をシェアするのが目的で、特徴は「盛らない」ということ。
なんだか新しい感覚だなと思いませんか?
今回はこの「盛らない」が私たちや広告にどのような影響を与えているのか考え

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「目線を変える広告」の事例を集めてみたら、心が動かされた

「目線を変える広告」の事例を集めてみたら、心が動かされた

広告には人目を引くためのアイデアが必要です。

さまざまなアイデアがある中で「目線を変える広告」というものがあります。

今回は4つのユニークな事例を紹介しつつ、コピーライターの視点から気づいたことを書きたいと思います。

目線を上げる広告6月にこんな広告が話題になっていました。

就活支援サービス「OfferBox」が、新卒採用面接解禁日である6月1日に渋谷駅の通路に掲出した広告です。

白い横

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日本に存在する「一風変わった町おこし」のアイデア

日本に存在する「一風変わった町おこし」のアイデア

突然ですが、あなたは見たことありますか・・・?

胴体の部分が膨らんだ蛇に似た未確認動物。

その名も「ツチノコ」を。

もしも見たことがあるなら、詳しくお話を聞きたいところですが、ツチノコが実在するかどうか議論したいわけではないのです。

今回はツチノコのような”未知の存在”が、アイデアのヒントになっているユニークな事例を見つけたので、深掘りしてみようと思いました。

どんな事例かと言うと、町お

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名前を変えて人気商品になったものをまとめてみた。

名前を変えて人気商品になったものをまとめてみた。

先日、コンビニに入ったら気になるものを見つけました。

「まるでこたつソックス」という商品です。

寒さ対策のため、家では靴下を重ね着しているのですが、それでも冷たい足元。この商品は、そんなわたしの悩みを解決してくれる!と思いました。

気になって調べてみると、実はこの商品、もとは違う名前だったのです。

発売当初の商品名は「三陰交をあたためるソックス」でした。

三陰交ってなんだ?と思ったのは、

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トヨタの会議では、専門用語を極力使わないらしい

トヨタの会議では、専門用語を極力使わないらしい

短くて質が良いと有名なトヨタの会議。

1時間で設定されることが多い会議ですが、トヨタの場合はなんと30分。

会議を1時間から30分に短縮することで、年間で2ヶ月分の時間を他の作業に充てることができます。

こちらの記事を読むと、「定例会議を設けない」「議題を事前に共有する」「議事録を取らない」といったルールを設けて、会議におけるムダを徹底的に省いていることがわかります。

その中でも、コピーラ

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社内でシュレッダーゴミを展示!?広告制作会社だからできるSDGsの広め方

社内でシュレッダーゴミを展示!?広告制作会社だからできるSDGsの広め方

わたしが働いているアドブレーンでは、デザイナーの有志が中心となり、会社公認のSDGs活動を始めました。

どんな内容かというと、シュレッダーゴミをアップサイクルして紙プロダクトに生まれ変わらせる、その名も「PAPER CYCLE PROJECT」(以下PCP)です。

よりみちコピーライターは広報担当として参加していて、第1弾にこんな記事を書きました。

今回は第2弾。PCPとして初めてやった社内

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「ふつうじゃない視点」が、面白さにつながる

「ふつうじゃない視点」が、面白さにつながる

先日、脚本家の三谷幸喜さんがテレビで話した「読書感想文の書き方」が話題になりました。

三谷さんはそこで、『桃太郎』について読書感想文を書くなら、と例を挙げてこんなことを言っています。

太字にした部分、ネガティブ思考で面白いな〜と思いながら、わたしはドキッとしたんです。

三谷幸喜は、桃太郎の視点じゃなくて「おじいさんとおばあさんの視点」で話してる!

おじいさんとおばあさんの視点から見る『桃太

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