マガジンのカバー画像

九州の旅

63
たびてくの旅、九州編 長崎県、佐賀県、福岡県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県の旅編
運営しているクリエイター

記事一覧

豚バラ肉の煮込みが食べたくて日本の南西を飛び回った

豚バラ肉の煮込みが食べたくて日本の南西を飛び回った

なぜ、豚のバラ肉を使った煮込み料理は、惹きつけられるのでしょうか?甘辛い濃いめの煮汁、脂の乗った肉が美味しい。美味しいものは、糖と脂でできていることを実感します。狩猟時代から、身体能力は変わってないため、全人類にとって糖と脂肪の組み合わせは至福です。

豚肉料理といえば、中国の影響を強く受けています。薩摩藩(現在の鹿児島県本土)は豚肉を中国から導入したり、琉球王国(現在の鹿児島県奄美地方、沖縄県)

もっとみる
七夕だけでも夏だけでもない!素麺は季節問わず楽しめる。

七夕だけでも夏だけでもない!素麺は季節問わず楽しめる。

まとめ平安時代、素麺は健康祈願のために七夕の行事食として食べられていた。

都限定のご当地グルメから、伊勢参りを通じて、西日本を中心に、ご当地素麺が誕生した。

バラエティに乏しくなりがちな素麺料理、南の地域でご当地グルメが誕生しているだけではなく、料理系Youtuberによってバラエティ豊かになった。

7月7日は七夕、素麺の日七夕は中国のおめでたい日(五節句)の一つとされています。奈良時代、宮

もっとみる
新10000円札の裏の顔+生みの親のコレクションとは?

新10000円札の裏の顔+生みの親のコレクションとは?

結論朱色と白色のコントラスト、装飾を施した青銅色の屋根の美しさ、耐震性も兼ね備えられた建築が100年以上にわたって人々に愛されていた

2024年7月3日、20年ぶりにお札のデザインが変更されます。10000円札の裏面には、東京駅が描かれています。

今回は、東京駅のデザインした建築家、辰野金吾さんにフォーカスします。

東京駅を設計した建築家、辰野金吾さん東京駅の赤レンガ駅舎は、佐賀県唐津市出身

もっとみる
全国各地の唐揚げを食べ比べた

全国各地の唐揚げを食べ比べた

結論:精進料理から始まり、外食から広まり、各地で独自の唐揚げが誕生し、根づいた
1週間後はクリスマスイブ。クリスマスといえばチキン。日本で人気の鶏肉料理といえば、唐揚げ。給食など思い出のある方が多いのではないでしょうか?今回は、全国各地で食べた唐揚げについて書きます。

唐揚げの歴史江戸時代初期、中国から伝わった精進料理の普茶料理が起源とされています。普茶料理は隠元が中国から長崎に来日し、長崎の寺

もっとみる
200年以上守り続けた天草の潜伏キリシタンから学ぶこと

200年以上守り続けた天草の潜伏キリシタンから学ぶこと

潜伏キリシタンの歴史から学んだこと制限があってもできることに目を向ける。

知恵、アイデアで難局を乗り切る。

 2018年、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成遺産として崎津集落が世界文化遺産に登録されました。
 なぜ、天草には潜伏キリシタンの歴史が200年も続いたか、実際に現地に行ってみて調査しました。

天草とキリスト教の歴史1566年、ルイス・デ・アルメイダによってキリスト教伝

もっとみる
長崎と天草の結びつきとは?

長崎と天草の結びつきとは?

まとめ長崎県~天草の最短距離4km
幻の島原~天草~長島への架け橋構想
長崎から進化した天草ちゃんぽん
世界文化遺産にも登録された潜伏キリシタンの歴史

地理熊本市より近い長崎県

 南島原市南端の口之津港から鬼池港を結ぶカーフェリー
1日7往復、約30分
大人420円、子ども230円
 長崎市南部の茂木港から天草北部の苓北町まで高速船で45分
1日7往復、約30分
大人2030円、子ども1020

もっとみる

熊本のローカルフード5選

まとめ

伝統的にある辛子蓮根、馬刺、太平燕、いきなり団子がある。
最近では、焼きなり団子、ちくわサラダも誕生。

辛子蓮根

 茹でたレンコンの穴に辛子味噌を詰め、卵黄を混ぜた黄色い衣で揚げた料理。5~10mmに厚く切ってそのまま食べます。醤油につけてもよし。マヨネーズをつけて食べるとマイルドに。また、温めると辛さが増します。
 元々は病弱の熊本藩主、細川忠利のために水前寺の玄宅和尚が造血作用の

もっとみる
九州新幹線=ラーメンロード

九州新幹線=ラーメンロード

九州新幹線 2011年3月12日に全線開通した九州新幹線。博多駅~鹿児島中央駅間を最短75分で移動できます。
九州新幹線沿線には、独自のラーメン文化が各地で見られます。

博多ラーメン 九州新幹線始発。博多駅。
 1946年創業の「赤のれん」が発祥。創業者が満州で食べた豚骨スープを再現し、誕生したのが博多ラーメン。
 豚骨のみでとったスープから、屋台から強烈な豚骨の臭いが博多の夜を感じます。極細ス

もっとみる
昭和生まれのタワー6兄弟

昭和生まれのタワー6兄弟

結論1950年~60年代前半に建てられた、名古屋テレビ塔、2代目通天閣、別府タワー、さっぽろテレビ塔、東京タワー、博多ポートタワーは内藤多仲が設計したタワー6兄弟と呼ばれている。

航空法の改正によって、後からできたさっぽろテレビ塔、東京タワー、博多ポートタワーは色が塗られている。

6塔のタワーでは、展望台だけではなく、観光名所として、さまざまな体験ができる。

4月29日は昭和の日4月29日は

もっとみる
全国のちゃんぽんの違い

全国のちゃんぽんの違い

結論同じ料理名でも、全国各地で異なる見た目、味の料理が誕生するため、奥深い。

ちゃんぽんといえば、長崎のイメージが強いのではないでしょうか?しかし、長崎県以外にも、個性的なちゃんぽんはあります。今回は、滋賀県、沖縄県のちゃんぽんについて紹介します。

長崎ちゃんぽん長崎県の名物といえば、ちゃんぽん。反物の行商として長崎で働いていた陳平順は、1899年、旅館兼レストランの四海樓を開業しました(現在

もっとみる
【砂糖の日】シュガーロード視点のスイーツの日本史

【砂糖の日】シュガーロード視点のスイーツの日本史

結論安土桃山時代、スペイン、ポルトガルから来た宣教師が長崎に南蛮菓子を持ち込み、長崎街道(シュガーロード)を通じて日本各地に広まった。

江戸時代、砂糖を使ったお菓子がシュガーロード沿いで続々と誕生した。

カステラ、金平糖などのお菓子は、現在でも食べられている。

今回は、九州に行って独自に発展したスイーツの歴史を学んできた話をします。

3月10日は砂糖の日語呂合わせから、「お砂糖“真”時代」

もっとみる
福岡の人気2大鍋とは?

福岡の人気2大鍋とは?

結論:福岡では、「もつ鍋」と「水炊き」が人気。寒い日には、鍋がぴったり。前回、ちゃんこ鍋を紹介しました。

今回は、福岡県の名物鍋を2つ紹介します。それは、モツ鍋と水炊き。それぞれの鍋の歴史、魅力について語ります。

もつ鍋よく洗って臭みをとった牛モツ(小腸、大腸)をキャベツ、ニラなどの野菜と一緒に煮込みます。唐辛子、にんにくが効いた醤油、味噌味のスープ。表面コリコリ、中プルプルのもつ、シメにちゃ

もっとみる
【冬の味覚】東のアンコウ、西のフグを食べ比べてみた

【冬の味覚】東のアンコウ、西のフグを食べ比べてみた

 みなさんは、冬の味覚といえば何を思い浮かべますか?白菜、みかん、いちご、カニ、カキ…。
 冬の味覚の王様といえば、アンコウ、フグ。今回は、アンコウとフグの名産地に行って食べ比べました。

アンコウ(鮟鱇、Goosefish) 茨城県が漁獲量1位。特に、大洗町、北茨城市など茨城県北部で水揚げが盛ん。福島県南部、千葉県、島根県、山口県でも水揚げされます。実は、山口県の下関港が日本一の水揚げ量を誇りま

もっとみる
2023年、特に美味しかった旅先のグルメ3選

2023年、特に美味しかった旅先のグルメ3選

結論:北海道のスープカレー、チャンネル登録者50万人超人気YouTuberの焼肉屋の生タン、福岡の鮮度の良すぎるネタの乗った寿司
2023年も日本各地で美味しいグルメに出会いました。特に印象に残ったグルメについて、3つに絞って紹介します。

GARAKUのスープカレー(札幌市)札幌の人気グルメの一つが、スープカレー。スープカレーは、サラサラのスープに各店独自に配合した数十種類のスパイスを合わせ、大

もっとみる