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#ポエム

わたしのオールで連れてゆく。

わたしのオールで連れてゆく。

『宙船(そらふね)』

作詞・作曲 中島みゆきさん
TOKIOが演奏・歌唱する楽曲で、中島さんもセルフカバーされています。

最近、久々にこの曲のことを思い出しました。

TOKIOの楽曲としてダウンロードできなかったので、中島みゆきさんのカバー曲をスマホにおとしました。

中島みゆきさんが、命を揺さぶるように
力強く熱唱する一曲です。

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【詩】綺麗事アゲンスト

【詩】綺麗事アゲンスト

社交辞令の乾杯なんていらない

ひりつくような再会のひと口が欲しいよ

旧交をあたためる時間なんていらない

凍てついてちぎれそうな絆に
火をつけたいよ

興味が持てない
目の前の笑顔たち
追い求めるのは
ここにはいない笑顔

あの時の盛大な昔話なんて
どうでもいいの

忘れたくない些細な会話を
抱きしめてるの

会いたい人ほど会えないものだと

そんな不条理
綺麗な君たちは 知らないのでしょう

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【詩】みんな、きんようび。

【詩】みんな、きんようび。

夕暮れに染まる
滑り台の上にしゃがんで
おしゃべり尽きない子供たち

まだまだ遊びたいよね
まだまだ一緒にいたいよね

一番星は見て見ぬふりする

溜め息混じりで
コンビニの袋をぶらさげ
スーツ姿の女子が行く

少しでも早く帰りたいよね
家でほっとしたいよね

おつかれさんと
一番星はつぶやく

腕いっぱいに
デルフィニウムの花束抱えて
ジーンズの足を
そわそわと進める男子

今日は何の日?
誰に

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【詩】魔法のおはなし

【詩】魔法のおはなし

何かで物語っていた
誰でも使える魔法のおはなし

君を愛しているから
しあわせだよ

そう、つぶやき続けると

もっと、愛がやってくる
もっと、しあわせがやってくる

この日々が
しあわせだよ

そう、つぶやき続けると

もっと、日々が満たされて
もっと、毎日が輝いてゆく

そうすれば

明日がもう来なくなる日
それが、最高の一日になるはず

しあわせを呼び寄せるように
愛を忘れないように
くりか

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【詩】5年後のわたし

【詩】5年後のわたし

朝の4時、目が覚めて最初に考えること
今日は、アレを観る日だ、楽しみだな

布団から出て、
顔を洗って、着替えて、お香を焚いて、
冷蔵庫の炭酸水で のどをうるおす

朝焼けはともだち
雨でなければ
一日のはじまりの空気を
胸いっぱい 吸い込みながら
近所の河原へ 自転車でゆく

朝のカメラは楽しいよ

ひとり気ままの写活は最高だよね

今日の午前は家事をかたして
午後はゆっくり
動画を見るか、本を

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【詩】まちあわせ

【詩】まちあわせ

わたしが はからずも
遠まわりをしてしまったから

あなたは、
待っててくれたのかもしれない

わたしが ようやくたどり着いた
分かれ道の
道しるべになりながら

あなたは、
待っててくれたのかもしれない

最近 わたしが見つけた花を
『僕も最近よく見つけるんだよね』
って

真夜中に目が覚めて
月を見上げたら
『僕も昨日は眠れなくて
真夜中の月を見てたんだよね』
って

ようやく いまになって

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【詩】君にあいさつはいらない

【詩】君にあいさつはいらない

おはよう

おはよ

おはよう…

おはようです

お は よ!

おはようございます

Good Morning!

Guten Morgen!

ねぇ、今日は
誰に どんなあいさつしたの?

今日 初めての
自分以外への言葉を
誰に どんなふうに言ったの?

朝起きて、
一番最初に声をかけたい人と
一緒に暮らすといいんだよ

あの人が、
一日の一番最初に
おはようと声をかける人
それが
自分で

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【詩】あまだれあしあと

【詩】あまだれあしあと

窓の外の雨だれは 子守唄

とん たん とん たん

わたしの心を優しくたたく

たん とん たん とん

わたしの眠りをゆっくり誘う

遠い遠い あの日の晩に
誰かが
わたしの背中をたたきながら
唄ってくれたのとおなじ
安らかな時間の記憶が
まどろみに重なる

寄り添って守ってくれた、温もり

…… トン、タン、トン、タン

シーツを上を軽くたたいて

タン、トン、タン、トン

指先が遊ぶ音

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【詩】少子化ラプソディ

【詩】少子化ラプソディ

かつての日本人って生き物は、繁殖を放棄していたらしいよ

けど、しょうがないんじゃない?
誰のせいでもないんじゃない?

─────── いやいやいやいや、
きっとどこかにいるのでしょう
原因を作った人たちが、
探せばきっといるのでしょう

コヨウキカイキントウホウを作った時に、誰も気付けなかったのよ
「 センギョウシュフおらんかったら、
誰が子育てすんねん? 」て

それもしょうがないんじゃない

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年度末の無職の平凡で何気ない一日

年度末の無職の平凡で何気ない一日

今日は平凡だけどたくさんの感情を抱いてしまって、何かを書きたいのに書きたい想いがまとまらない。

今朝もまだまだ妙に寒い朝だった。
ぼやけた鈍い水色の空には
思うようにピントが合わず、
どうにもこうにも
シャッターがうまく切れない。

朝が生まれる時間を
ゆっくりゆっくり慈んで
新たな一日を迎えたいのに、
時計の針ばかりがどんどん進み
わたしの時間は置いてけぼり。

そういうところは
まだまだ自由

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【詩】のすたるじっくふぃるたー

【詩】のすたるじっくふぃるたー

ここは 造られた憩いの場

ここは かつて
雨さえ降らなければ、
太陽の煌めきにも負けない
無邪気な子供達の眩しい歓声が、
いつだって溢れていた

あの石段を登った先には、
古い大木を削って造られたベンチがある

今となっては夢かうつつか
曖昧な日常をはっきり見ていたゆえに
そっと物語る証人に選ばれた
この古木は、
はるか昔 多くの幼い冒険者達が、
自分の力では見えぬ高みの景色を求めて
何度も手足

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【詩】Soaring(浮上)

【詩】Soaring(浮上)

鎧を捨てろ

柵を壊せ

魂レベルに軽くなれば

ほら、
風の心地よさがわかるだろう?

明日の先を見ろ

昨日の闇は忘れろ

顔を上げただけじゃ足りない

ほら、
風はどこまでも高く舞い上がる

愛を知らない奴ほど

生きる意味を探す

何だっていい
本音を手繰れば

ほら、
ひとつくらい心動くものがあるだろう

超能力者達よ

自分を信じろ

風に乗れば必ず

ほら、
解けることのない魔法が

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時計が、一度に壊れた。

時計が、一度に壊れた。

時計が、壊れた。一度に、壊れた。

壁掛け時計も。腕時計も。

正確には、
一度にすべてが
同じタイミングで壊れたのではなくて。

家にある壁掛け時計合計むっつのうち
半分のみっつが。

置時計よっつのうち、ふたつが

腕時計、10本のうち7本が。

同じ日に壊れたわけではなく、
約1ヶ月のうちに次々と。

電池を換えても、もう動かない、

金具が壊れた、

ベルトの一部分が切れた、

針がとれた

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空は、裏切らない。

空は、裏切らない。

空は 誰のことも裏切らない

青さも 白さも

日々 ただ 

その色で あるがままに

空は 誰のものでもなく

空は 常にそこにあり

人々の願いを受け止め

人々を見守り

求めれば 寄り添ってくれる

いつまででも いつまででも

どう見ても構わない

空は ただ

見る者の見たいように

そのまんま 見えるだけ

そこにあるのは 

おおいなる赦し

誰かが残した 空の姿は

絵画も 写

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