【詩】綺麗事アゲンスト

社交辞令の乾杯なんていらない

ひりつくような再会のひと口が欲しいよ

旧交をあたためる時間なんていらない

凍てついてちぎれそうな絆に
火をつけたいよ

興味が持てない
目の前の笑顔あなたたち
追い求めるのは
ここにはいない笑顔あのひと

あの時の盛大な昔話なんて
どうでもいいの

忘れたくない些細な会話を
抱きしめてるの

会いたい人ほど会えないものだと

そんな不条理
綺麗な君たちは　知らないのでしょう

今の暮らしが自慢ですか？
シアワセそうで何よりです
けれど　わたしが知りたいのは
ここにいない人の日常

これからを生きるための
時間とお金で
誰かと一緒に思い出をなぞる意味が
ありますか？

振り返ることにメモリ使うとしても
そこから溢れるメモリーズを
愛せなくちゃ意味がない

もうそろそろ
リリース希望でいいですか？
もうそろそろ
探しに行きたいんです

わたしの未来に連れてゆきたい
あの人のことだけを