seiji_arita
初期の頃からの過去作品を中心に 公開しております 見て頂けたら幸いです
「言葉」 非調和性を帯びた不協和音と トランス状態に似た 微かではあるが確実な狂気 意識と無意識の境目が手招きをする 僕は半円形の世界を見ていた 其れはただ …
「誰よりも」 街路樹の並木が遊歩道の路面に くっきりとした涼しい影を落とす なんだか初夏に似た感じ 誰かがギターを弾いて 歌を歌っている 僕等は海を見ていた …
「Let It Be」 時間の座標軸が 少しずつ緩み崩れて行く 濃密な気配を其処に残したまま 深く理不尽な暗闇が 世界を激しく揺さぶる 朝の光と共に眠る 僕は僕の一部を…
Photo : Seiji Arita
「ケセラセラ」 昔日の繁栄の面影は 歴史の中に埋没する 祭りの花火の様に 強固に脈打つ現生的な栄光は 時間と共に 次第に色褪せ失われて行く 栄華と挫折を 一度に…
「銀河鉄道を待つ夜」 雲が低く流れ 山肌を静かに湿らせている 細かな緊張をはらんだ空気が 其処に渦巻く 星降る夜に ひとりの少女が夢を見た 矛盾と悲しみに満ち…
「境界線の北」 意識の中で人工的に創り出した楽園 その外に一歩足を踏み出すと 途端に荒々しい現実に 直面させられる 擦り切れ始めた幻想の先 汚れた海が物哀しい…
「水平線」 果てしない偶然性が積み重なり 今が形成される 理論や整合的な説明は出来ない 全ては其の偶然性に支配されている 其れを必然と呼ぶのかもしれない 其処に…
「オッドアイ」 静かで濃密な確信が其処にはある 疑いの無い確信が恒常的に 内紛の火種を抱える 汚く猥雑で出鱈目な街 それでも街の夜景は綺麗に見えた 屈曲してい…
「君を捨てる」 君を捨てる 其の傷跡は誰にも見えない 深さや形を変えてなおも 消える事無く記憶の中に生きている 僕は独り君との足跡を辿る 悲しみ 動揺 葛…
「破滅の淵」 僕等は先を急いではいない 時間がかかるなら それでも構わない 空をゆっくりと流れる雲は 広い空の中に 自分の居場所を定めている 何処か遠くで …
2023年1月7日 18:56
初期の頃からの過去作品を中心に公開しております見て頂けたら幸いです
2024年5月7日 20:29
「言葉」非調和性を帯びた不協和音とトランス状態に似た微かではあるが確実な狂気意識と無意識の境目が手招きをする僕は半円形の世界を見ていた 其れはただ見る必要性に迫られたからで本当に見たいから見ていた訳じゃ無いいつしか僕は現実では無い世界の中に自分の見たいものを自分自身で見つけ出した其処には僕と個人的に結びついているとしか思えないそんな言葉が
2024年5月6日 14:37
「誰よりも」街路樹の並木が遊歩道の路面にくっきりとした涼しい影を落とすなんだか初夏に似た感じ誰かがギターを弾いて歌を歌っている僕等は海を見ていた 特に理由がある訳じゃ無いもしもあるとすれば 水と波音と其処に吹く風が僕等にとっては大切な意味を持っている 海は太陽の光を受け色や波の形や満ち引きの速さを変えて行く鮮明であり曖昧であり その輪郭の色
2024年5月5日 23:36
「Let It Be」時間の座標軸が少しずつ緩み崩れて行く濃密な気配を其処に残したまま深く理不尽な暗闇が世界を激しく揺さぶる朝の光と共に眠る僕は僕の一部を僕自身で発見するその時を其処で静かに待っている本棚から取り出した地図には僕の知らない場所 行った事の無い街が描かれている 無個性に似通った現実とは そんな夜テーブルの上にはケチャップだら
2024年5月5日 13:59
2024年5月4日 21:19
月の南 星の下 《朗読》
2024年5月4日 12:17
「ケセラセラ」昔日の繁栄の面影は歴史の中に埋没する祭りの花火の様に強固に脈打つ現生的な栄光は時間と共に次第に色褪せ失われて行く栄華と挫折を一度に曝け出す過去を映す鏡僕等は強い共同意識を持ち外部との混在を否定し続けていたゆっくりと揺蕩うごとく流れる幻想確固たる世界観の中に共存する夢丘の上にある大きな鐘を鳴らす不明確な旋律が切れ目なく流れている
2024年5月3日 10:06
陰影 《朗読》
2024年5月3日 08:13
「銀河鉄道を待つ夜」雲が低く流れ山肌を静かに湿らせている細かな緊張をはらんだ空気が其処に渦巻く星降る夜に ひとりの少女が夢を見た矛盾と悲しみに満ちた夢を見た其の悲しみの中に美しさと静けさを読み取る事が出来るのは きっと少女と同じ境遇を持つ人に限られる長期的に服用している薬が時間が経てば経つほど だんだんと効かなくなって来る乱雑な現実的要素
2024年5月2日 08:19
「境界線の北」意識の中で人工的に創り出した楽園その外に一歩足を踏み出すと途端に荒々しい現実に直面させられる擦り切れ始めた幻想の先 汚れた海が物哀しい波音を響かせるひとつひとつの点を線で辿る時幻想と現実の差異を認識する冷静にして沈着な計算を要求されている僕は失敗するわけにはいかない不調和 脱落 不協和音 遥かなる眼下虚空を睨むマリア像
2024年5月1日 10:05
「水平線」果てしない偶然性が積み重なり今が形成される理論や整合的な説明は出来ない全ては其の偶然性に支配されている其れを必然と呼ぶのかもしれない其処には言葉に出来る何かは存在しない言葉に出来ないものの中に潜む自己規定幾つかの街が通り過ぎ 鏡の中にお前を見る深い夜と静けさが永遠に続き時を刻み命と死が交差する誰にも解き明かせない唯一が此処にある俺と
2024年4月29日 19:40
「オッドアイ」静かで濃密な確信が其処にはある疑いの無い確信が恒常的に内紛の火種を抱える汚く猥雑で出鱈目な街 それでも街の夜景は綺麗に見えた屈曲していない純粋な微熱を帯びるイエスかノー 其処には一切の保留条項は無い窓から海が見えた 白い海と黒い海 波は無い僕は轍を見つけては其れを辿る強固な世界観を有した偽装社会の中で夕暮れの空を背景に観覧車が廻る
2024年4月26日 16:50
2024年4月25日 11:09
君を捨てる 《朗読》
2024年4月24日 17:28
「君を捨てる」君を捨てる 其の傷跡は誰にも見えない深さや形を変えてなおも消える事無く記憶の中に生きている僕は独り君との足跡を辿る悲しみ 動揺 葛藤を含む象徴的な暗号誰にもわからない様に詩的に変換し吐露する事それが唯一の逃げ場である事を僕は知っていた斬殺 斬首された風の無い深淵其処に残された血を跡形も無く流し去る激しい雨僕は捨てられ 僕は君を
2024年4月23日 23:16
「破滅の淵」僕等は先を急いではいない 時間がかかるなら それでも構わない空をゆっくりと流れる雲は広い空の中に自分の居場所を定めている何処か遠くで誰かが誰かを呼んでいる僕等は世界でただひとつの完結した場所に辿り着く何処までも孤立し誰も入れない空間其処には差し出すものも求めるものも無い沈黙のうちに過ぎる時 だけど孤独に染まる事は無い彼女は僕の