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世界中のカフェ、図書館、古本屋、書店で出会って読んだ本たち。 本を持って旅に出て、その土地に合った本を置いて、また新たな本と旅に出る。
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#読書

深く学ぶためには、ゆっくり学ぶ必要がある【本:RANGE:知識の「幅」が最強の武器になる】

深く学ぶためには、ゆっくり学ぶ必要がある【本:RANGE:知識の「幅」が最強の武器になる】

海外渡航前に、古本屋に本を売りに行こうとして、結局購入することになった本たち。その中に、RANGEという本があって、こちらは一気に読み込み、とにかくメモった一冊。

本文まとめ

知識の「幅」が最強の武器になる

ネルソン・マンデラ
ガンジー
ブッダ

1万時間の法則
意識的な練習(deliberate practice)
どんな分野であっても、専門に特化した練習の時間数がスキルの伸びを決める唯一

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まずはチャンスを掴み、チャンスのほうを自分にフィットさせる【本:LEAN IN】

まずはチャンスを掴み、チャンスのほうを自分にフィットさせる【本:LEAN IN】

今月上旬、3月8日は『国際女性の日』であった。

フェイスブックの最高執行責任者であり、活動家、作家であるシェリル・サンドバーグ氏によって2013年に出版された本であるこのLEAN INは、まさに女性のリーダーシップについて書かれた良著。

・半世紀前には男性13%、女性2%だった進学率。
ただ、学業はおさめても、その後の女性の参政権、意思決定権が低い

・シングルインカムとダブルインカムの考え方

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人々が本当に必要としているのは、意義の達成に使命を感じることであ【本:ハーバードの人生を変える授業】

人々が本当に必要としているのは、意義の達成に使命を感じることであ【本:ハーバードの人生を変える授業】

・変化するために必要なのは、自制心を養うことではなく、習慣を取り入れること

・毎日、感謝できることを5つノートに書く
・毎日、決まった時間を勉強にあてるようにする
・意義を見出す(時間の使い方を楽しく有意義に変えることを習慣化)
・瞑想を習慣化する

・人々が本当に必要としているのは不安のない状態ではなく、価値ある目標の為に努力することである。意義の達成に使命を感じることである。
(大変だったり

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新しいものに飛びつかず、古いものに立ち返る【本:孤独の愉しみ方―森の生活者ソローの叡智】

新しいものに飛びつかず、古いものに立ち返る【本:孤独の愉しみ方―森の生活者ソローの叡智】

本を売りに行ったはずなのに、ある本に魅せられて、購入して家路につく。著者は、Henry David Thoreau氏。彼は、ウォールデン池畔の森の中に丸太小屋を建て、自給自足の生活を2年2か月間送った。

以下は、ソロー氏の名言の中でも、素敵だと思った50の言葉を抜粋。

「孤独が一番の贅沢」

1.とびきり上等な孤独になれる時間を1日1回持つ

2.自分のリズムで歩くことが大切なのだ。他人の歩調

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情報がきわめて少ない世界がもつ豊かさ【本:旅をする木】

情報がきわめて少ない世界がもつ豊かさ【本:旅をする木】

東京庭園美術館で、旅の図書館がオススメの本が紹介されていて、そのうちの一冊が石川直樹氏の『極北へ』という本だった。その中で、石川氏がよく語っていた人の中に、星野道夫氏がいた。アラスカを愛し、アラスカに暮らした。そんな氏の『旅をする木』という本を見つけたのは、あるカフェだった。

星野氏は、写真家だけれど、読書家でもあったので、とにかく情景や人々の心境の変化や移り変わりの描写が素敵で、文章を読んでい

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自分が住処に選んだ場所が、一種の自己表現になっていく時代【本:日本人はどう住まうべきか?】

自分が住処に選んだ場所が、一種の自己表現になっていく時代【本:日本人はどう住まうべきか?】

養老孟司(解剖学者、1937年、鎌倉生まれ)著書『バカの壁』など
隈研吾(建築家、1954年、横浜生まれ)著書『負ける建築』など

この本を、あるお茶屋さんのカウンター席で読んでいたら、そのお店のお母さんが「何の本を読んでいらっしゃるんですか?」話しかけてきてくれて、そこから「日本の建築の未来」や「人々の動向」「娘さんの大学受験」「どういう街が住みやすいか」などと言う話になった。私は移動中、本をひ

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移動と読書:ベトナム63省バイク旅で出会った本【本:WHATEVER YOU THINK THINK THE OPPOSITE】

移動と読書:ベトナム63省バイク旅で出会った本【本:WHATEVER YOU THINK THINK THE OPPOSITE】

朝。キッチンでコーヒーを入れる。
本棚を見つける。

ほとんどの本がベトナム語だったけれど、どこかの空港の本屋さんでみた英語の本が一冊あった。

表示をめくると、他の誰かが、この場所へ捧げた本だった。名前はVanさん。SGとあるので、きっとベトナムのサイゴン(Saigon)、ホーチミンの方だろう。

私と、同じことをしている方がいた。
どこかの国や街で本を購入し、移動し、読書をし、次の旅先で見つけ

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インドからベトナム、そしてタイへ「将来、何をしたら良いかわからない」と悩む人々へ【本:IKIGAI】

インドからベトナム、そしてタイへ「将来、何をしたら良いかわからない」と悩む人々へ【本:IKIGAI】

インドのデリーにある、本屋さんが立ち並ぶ Netaji Subhash Marg 通り。この通りにある、一軒の本屋さんで見つけた IKIGAI という本。この本は、スペイン人のFrancesc Miralles氏とHector Garcia氏が共著し、2016年春に出版された。

思えば、世界に溢れる様々な言葉の中には、その言葉を知る母語話者よりも、言葉の意味を見出して、世界に(再)発信されるもの

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自分がどこにいたら完璧に幸せなところに行けるのか、は違和感を大切にしないとわからない【本:30代にとって大切な17のこと】

自分がどこにいたら完璧に幸せなところに行けるのか、は違和感を大切にしないとわからない【本:30代にとって大切な17のこと】

本田健氏の本では、20代、30代、40代、50代・・・と、それぞれの年代の人々に向けた大切なことをメッセージとして書かれている。そもそも、年代別の「その年代のテーマ」に沿って書かれるとき、30代だと「結婚、子育て、キャリアアップ、仕事の基盤、人脈」など、内容が「そうだろうな」と思ってしまうし、そういう決まりきった社会の「人々の歩むべき順番」のようなものもあまり好きではないけれど、あくまでも一人の「

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本当の美は内面にある。人格や高い理想や人生の目的に。【本︰インテグラル・ヨーガ】

本当の美は内面にある。人格や高い理想や人生の目的に。【本︰インテグラル・ヨーガ】

心と身体と魂を、結ぶ。ヨーガの語源はユジュ(結ぶ)。何よりも寛容で、「あなたの身体は、誰よりもあなたのことを知っている」と、ヨガのポーズも物事の捉え方も、全てはあなたが心地よいと感じることを。と、常日頃から教えられる。そんな、ヨーガをするすべての人々へ向けた、聖書とも言われる聖者パタンジャリのヨーガ・スートラをまとめた本。

パタンジャリのヨーガ・スートラ

「ヨーガ・スートラ」は、事情に凝縮度が

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自分より先に死んだ者たちと共に生きてみよう【本:昨夜のカレー、明日のパン】

自分より先に死んだ者たちと共に生きてみよう【本:昨夜のカレー、明日のパン】

メルカリで購入したときに、購入本とセットでついてきた本があった。その本が、この『昨夜のカレー、明日のパン』だった。最初、途中の「山ガール」という章のタイトルに惹かれてそこだけ読んだのもあって、1度読んだだけでは内容を理解するに至らず、2度読み。

ある一人の家族の死を通して、その人の取り巻く環境や拡張家族やそれぞれの人生を浮かび上がらせる構成。

中華料理を食べた後の、杏仁豆腐

一人暮らし
風船

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恋人未満、家族以上【本:袋小路の男】

恋人未満、家族以上【本:袋小路の男】

絲山秋子、1966年
天文学的確率、作家、文芸誌の賞に応募する、それしか道はないよ

「もっとゆたかな愛は、時の仲裁に服するものである」
「私の味方は時間だ」

何日も何十時間も、私は物語をした。

漫画喫茶、環状線、止まらない時計

「涙にね、ストレス物質が含まれて排出されるんです。タマネギ切ったときの涙とは成分が違うんです」

恋人未満家族以上
一度だけ、あなたの未来を私が借りる
私はあなたの

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競争原理を捨てて、公共の価値を生み出すことを求める【本:オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る】

競争原理を捨てて、公共の価値を生み出すことを求める【本:オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る】

およそ3か月、20時間以上の取材を受けながら、日本とオンラインでつないでディスカッションをしながら作られた著書。

前回、台湾のデジタル担当大臣オードリー・タン氏が出演される前に、こちらの著書も同時に読み進めていた。そして、ようやく、全てを読むことができた。

・部門間を横断する問題をデジタル技術をつかってクリアにしていくことが、デジタル担当政務委員としての私の仕事

・AIは、人類がどういう方向

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最高の友は、私のなかから最高の私を引き出してくれる人【本:一人になりたい男、話を聞いてほしい女】

最高の友は、私のなかから最高の私を引き出してくれる人【本:一人になりたい男、話を聞いてほしい女】

著者のジョングレイ博士は、『ベスト・パートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた (知的生きかた文庫)』も出版した方。タイトル「一人になりたい男、話を聞いてほしい女」は、非常に端的に、それも的を得たものだと思う。当然、人には男性性と女性性があり、性格も異なり、一人になりたいとき、籠りたいときもあれば、話を聞いて欲しい時もある。大事なのは、

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