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まずはチャンスを掴み、チャンスのほうを自分にフィットさせる【本:LEAN IN】

今月上旬、3月8日は『国際女性の日』であった。

フェイスブックの最高執行責任者であり、活動家、作家であるシェリル・サンドバーグ氏によって2013年に出版された本であるこのLEAN INは、まさに女性のリーダーシップについて書かれた良著。

・半世紀前には男性13%、女性2%だった進学率。
ただ、学業はおさめても、その後の女性の参政権、意思決定権が低い

・シングルインカムとダブルインカムの考え方
生涯所得、人生のチャレンジの機会の幅という考え方
・本気で社会を変えようとする危機感
・家計と税金から巨額の教育投資をつぎ込んだ女性が外で働かないのはもったいない

・日本の国の資源配分は中高年層に偏っていて、社会保障費の多くを占めるのに、育児支援等は数パーセントに過ぎない

・「社会的に成功して影響力をもつ」ことと、「人生には高い地位よりもめざす価値のあることがたくさんある」こと

・女性に基本的人権を認めない国がまだある世界
・民主主義を当たり前に思わない
全世界では440万人の女性が売春に従事、アフガニスタンやスーダンでは女性は教育を受けられない

・世界に195ある独立国のうち、女性が元首を務める国は17カ国
Fotune500社で最高経営責任者を女性が務める企業はわずか4%
日本では大企業の会長を務める女性は一人もいない

・経済協力開発機構(OECD)加盟国:全体で女性は男性よりも16%賃金低い、日本の正社員男女賃金比較29%低い 

「リベリアのような国で内戦の恐怖や集団レイプに苦しむ女性たちを助けるには、私たちアメリカの女性はどうしたらいいでしょうか」
「もっと多くの女性が権力のある地位に就くこと」

1965年:当時のアメリカで女性にとって有望と考えられる職業:教師か看護師

・女性の社会的成功は、犠牲を伴う。
「彼女は野心家だ」というのは、褒め言葉ではない
女性が幹部職を務める組織で働くミレニアル世代を対象に調査したところ、その女性幹部のようになりたいと答えた人はわずか20%にすぎなかった

・家庭と仕事の両立:ワークライフバランスと名付けられている時点で、両者が真っ向から対立するという印象を与える

・Facebookでは、社員が進んでリスクをとれるような文化の育成に力を入れている
・オフィスでは、壁にリスクテークを促すポスターが貼ってあり、「運は勇気ある者に味方する」「とりあえず始めよう、大胆に」という具合。

「怖がらなければ、何ができる?」

・夢を追い求めるだけではなく、自分が進む分野でリーダーになろうと思ってほしい。キャリアの道をまっすぐに突き進んでほしい。

自分に自信が持てなくなった高校時代、ショックの連続だった大学一年時代

誰かに自信をもたせるにはどうしたらいいのか、「自分は最高だ」と信じさせるにはどうしたらいいのか、いまだに私にはわからない

・自信がもてないときに私が使う技の一つは、とりあえず自信があるふりをすること。

・次に大きく羽ばたこうと思うなら、自分に完全にフィットする仕事なんてないってことを言いたい。まずはチャンスを掴み、チャンスのほうを自分にフィットさせなければ。学ぶ能力こそ、リーダーが備えるべきいちばん重要な資質だと思う。

・自分の能力を超えているのではないか、と思いながら、手を挙げ続けなければならない

仕事で成功を収めた女性は「チームプレーができないタイプ」で「付き合いにくい」「信用できない」と思われる。「自信喪失はやがて自己防衛につながる」と述べている。嫌われるのを防ぐために、私たちは自分の能力を疑問視し、自分の成果を控えめに評価する。他人がいるところではとくにそうだ。要するに、他人から低く見られる前に、自分で自分を低くしている。

マークとの給与交渉の場面「ここで働くことになれば、私は営業チームを任されることになります。そのときには、私がタフな交渉のできる人間であることが望ましいでしょう。あなたと私が反対の立場で交渉するのは、今回が最後です。」

交渉の究極の目的は、双方の目的を達成すると同時に、お互いが好感を抱き続け、かつ周囲からも悪く思われないこと。グローバルに考えローカルに行動せよ、とよく言うが、交渉の席に着くときには「自分のことを考え全員のために行動せよ」がよい。交渉を始める前に、「女性の給与水準は一般的に男性より低いとされています。そのためにも、私たちはこれから交渉したいと思うのです」のように。自分の一人の利益ではなく、集団の利益と結びつけることができる。

ニュースサイト「ハフィントン・ポスト」の創設者:女性は非難に耐えることを学ぶしかない。思い切り感情的に反応して良い。それから、できるだけ早く立ち直る。

何かを変えようとするとき、全員を満足させることはできない。全員を満足させようとしたら、たいしたことは何もできない。

イーベイのマーケティングディレクター「Facebookで仕事がしたい。それで、初めはあなたに電話して、自分が何が得意で何をしたいか話そうと思った。でも、それは誰でもやっていること。だから、こう質問しようと思う。あなたがいま抱えている最大の問題は何かしら。そして私にはそれを解決できるかしら」肩書と引き換えに新しいスキルが身につくなら、そのほうがいい。

・キャリア・プランを立てずに、心から夢中になれる仕事、一生懸命打ち込める仕事を見つけるには、的を絞りつつも柔軟でいるほうがいい。そのために私が奨めるのは、二つの目標を立てること。一つは遠い夢、もう一つは18か月プラン。二つは同じ方向をめざしていることが大切。18か月プランは、仕事上の達成目標。自分がリーダーを務めるチームが達成すべき目標を定める。そして、自分の目標。「いま足りないものは何か」。シェリルの18か月プランは、結局グーグルでの6年半計画となる。

子供の頃から、両親には意味のある人生を送りなさいとよく言われていた。子供の頃に何かになりたいと考えた記憶はないが、何をしたいかはよく考えた。荒唐無稽に聞こえるかもしれないが、私は世界を変えたいと思っていた。弟と妹はどちらも医者になったが、私は非営利団体か政府で働きたいと思っていた。」

遠い目標も大事:世界中を旅行して回りたいとか、独立して事業を始めるとか、自由な時間をたっぷりと確保するということや長く残るものを世に出す、何かの賞をとる等

ビジネススクールでソーシャル・マーケティングの研究に没頭した
社会問題の解決に、マーケティングを活用するにはどうしたらいいか、というテーマで。卒業後、1年マッキンゼーでコンサルタントとして働くが、この仕事は全く私に合っていなかった。

財務省で働いていたが、クリントン政権が終わりを迎え、仕事を失うことに。テクノロジーはコミュニケーション手段を様変わりさせて、世界各地で人々の生活を変えた。ハイテク・バブルが崩壊した2001年当時。シリコンバレーに行くことに。仕事が見つかるまで1年近くかかっている。当時ほぼ無名だったグーグルの創設者たちと数回におよぶ面談を重ねたのち、オファーをもらう。

・日本は正社員で比較すると女性の賃金は男性より29%も低く、OECD加盟国の中では男女格差がきわめて大きい国の一つとなっている。
リーマ・ボウイ―:リベリアで女性たちの非暴力抵抗運動を組織して内戦終結に尽力し、2011年にノーベル平和賞を受賞した女性「もっと多くの女性が権力のある地位につくこと」

・社会に築かれた自分の外の障壁に加えて、私たち女性は大望を掲げようともしない。自分に対する期待を低めに設定する。
・自分に問いかける「怖がらなければ何ができるか?」そして、それをやりましょう

・自分に自信を持つこと、少なくとも自信のあるふりをすることは、チャンスを掴むために必要である

女性は2つを上手く組み合わせれば、望みの結果を得る可能性を高められる
1.相手に好印象を与えること、他人に気遣いを示すこと、「世間の期待にふさわしく」女性らしくふるまうこと
「自分のことを考え、全員のために行動せよ」
2.正当な理由を説明すること

「意味のある人生」

大学を出て最初に就職したのは世界銀行だった。世界銀行の使命は世界の貧困をなくすこと。最初の9か月間、19番街とペンシルベニア通りの角にある世界銀行の図書館で、ラリーの論文や講演に必要な事実やデータの調査に費やした。ビジネススクールでは「社会問題解決のためのソーシャルマーケティング」を研究

政府機関×ハイテク産業

肩書よりも潜在性とミッション
仕事を紹介してくれそうな人を探したり、人事権をもっている人に会いに行ったりする前に、まず自分がいったい何をしたいのか、はっきり理解しておかなければいけないというものである。

手取り足取りメンティーを指導するほど時間のあるメンターはめったにいない。たいていは自分の厄介な仕事に忙殺されている。だから、メンティーがよく準備をして建設的な相談を持ち掛けるなら、それはメンターとって多忙な日々の愉快なひとときになるだろう。

有能なリーダーの形容として「ユーモアのセンス」が問われる

もしかしたら、あなた自身が選択肢を不必要に狭めているのではないか
自分がコントロールしなかったら、この仕事は持続不能になってしまう。

女性は、新しいポジションがあった際、「自分はまだふさわしくない」と考えるのをやめ、「私はあれをやってみたい。きっとやりながら学んでいける」と考えるようにするほうがいい。

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