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自分より先に死んだ者たちと共に生きてみよう【本:昨夜のカレー、明日のパン】

メルカリで購入したときに、購入本とセットでついてきた本があった。その本が、この『昨夜のカレー、明日のパン』だった。最初、途中の「山ガール」という章のタイトルに惹かれてそこだけ読んだのもあって、1度読んだだけでは内容を理解するに至らず、2度読み。

ある一人の家族の死を通して、その人の取り巻く環境や拡張家族やそれぞれの人生を浮かび上がらせる構成。

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中華料理を食べた後の、杏仁豆腐

一人暮らし
風船 

・そこから逃げるという発想を持てない
・悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだ

「嫉妬とか、怒りとか、欲とか。悲しいかな、人はいつも何かにとらわれながは生きてますからね」
「結婚がイヤなんじゃなくて、家族をつくるのがイヤなんだと思う」

・あの直線の雲を1ミリだって変えることができない
・世の中は、けっこう波瀾に満ちているのかもしれない

ふたご座流星群

・死んだら星になる?
・星になって見ててくれたら、それだけで、救われる部分はある

・「一樹が残していったものは、案外たくさんあって、私たちは、それに気づいてないだけかもしれません」

・「病気だけれど、まだちゃんと生きて、そこにいた。なのに自分はあのとき、コソコソと逃げ出すことしか考えていなかった」

・とりあえず趣味なのだと思った。この先、必要なのは、時間をつぶす何かなのだ。

自分の呼吸の音だけを頼りに一歩一歩進んでいくと、何もかもどうでもいいような気持ちになってくる

「私は、誰かと生死を共にしたかったんだ」

「私、そういう関係、フツーの暮らしでつかみそこねちゃったんですよ」

「好きな人とより、知らない人と過ごしている時間の方が長かったりしますからね。」

・自分より先に死んだ者たちと共に生きてみよう
・海が見渡せる、ながめのいい場所
・道を行く人は、それぞれが、それぞれの事情を持って、早足で歩いてゆく。

・「生きているって、本当は殺伐としてんだよ。みんな、それ、わかってるから、きれいに着飾ったりらご馳走食べたり、笑い合ったりする日をつくっているのかもしれないな。無駄ってものがなかったなら、人は辛くて寂しくて、やってられないのかもしれない。」

・みんなは選ぶという楽しさに夢中になっているようだった。夕子は、そのことにもなじめなかった。デパートに行くたびに、ほしい物が増えてゆく。そのことが、とても不安にさせる。

・「一緒に住んでいるからこそ、絶対に秘密にしたいことがあるんじゃない」
・「どこかの時点で、この生活をやめないとダメなんだ、ということだけはわかっているんだけど、居心地よくてね」
・「たぶん、マンションとか、一人で住むの、無理のような気がする」
・「人は変わってゆくんだよ。それは、とても残酷なことだと思う。でもね、でも同時に、そのことだけが人を救ってくれるのよ。」

記憶
終電
雨戸

・「自然と、人とかかわらず、休み時間などは本を読んで過ごすような子供になってしまった。とにかく、一人が一番気楽だった。一日、一度もしゃべらずに学校かは帰って来ることもあった。」

・「動くことは、生きること。生きることは、動くこと。」

・「生きるというのは、のぼってゆく太陽に向かって歩いてゆくことなんだよなぁ」

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