マガジンのカバー画像

アフリカに関する本のレビュー集

57
アフリカに関する本のレビューを集めてあります。
運営しているクリエイター

#神話

自然の神々―その織りなす時空

自然の神々―その織りなす時空

自然の神々―その織りなす時空

 世界各国の、さまざまな神々を紹介した本です。
 国や地域ごとではなく、機能ごとに紹介しているのが、特色です。天の神、海の神、鳥の神、山の神、石の神、といった具合です。
 題名にあるとおり、自然の中にある物や、自然現象の神ばかりが載っています。

 地域的には、非常に広い範囲の神々を取り上げています。
 日本、朝鮮半島、中国、モンゴル、インド、メソポタミア、

もっとみる
世界の太陽と月と星の民話

世界の太陽と月と星の民話

世界の太陽と月と星の民話

 世界各国に伝わる、太陽や月や、その他の星に関わる民話を集めた本です。
 民話というより、神話と呼べる話も、多く含まれています。どの話も、興味深いです(^^)

 「世界の」というだけあって、アジア、アフリカ、オセアニア、南米、北米、ヨーロッパの話が、一通りカバーされています。
 ただし、アジアとヨーロッパの話が、圧倒的に多いですね。アフリカとオセアニアは、手薄で

もっとみる
海の神話 (沖国大ブックレット)

海の神話 (沖国大ブックレット)

海の神話 (沖国大ブックレット)

 水や海に関わる、日本と世界の神話を、解説した本です。
 とはいえ、ブックレットの名のとおり、薄い冊子です。世界の神話を、すべて網羅しているわけではありません。

 主に、日本の沖縄の海の神話と、ヨーロッパの海の神話を取り上げています。他に、インド、エジプト、メソポタミア、モンゴルなどの神話が、紹介されています。
 一つ一つの神話は、それほど詳しく紹介され

もっとみる
古代秘教の本―太古神話に隠された謎の秘儀と宗教

古代秘教の本―太古神話に隠された謎の秘儀と宗教

古代秘教の本―太古神話に隠された謎の秘儀と宗教

 今では、ほぼ滅びてしまった、古代の宗教を紹介した本です。
 宗教の中でも、特に、秘密の儀式(密儀【みつぎ】)をともなう宗教に、焦点を当てています。

 古代の密儀宗教に興味を持つのは、ごく一部の、マニアックな人だけでしょう。
 例えば、私のような(笑)

 とはいえ、普通の人でも、本書を読めば、得るものはあるはずです。
 古代の密儀宗教

もっとみる
猫と魔術と神話事典

猫と魔術と神話事典

猫と魔術と神話事典

 猫に関する神秘的な言い伝えを、「これでもか」と集めた本です。まさに、事典ですね。
 でも、学術的な、堅苦しい本ではありません。普通の人が、楽しく読める本だと思います。

 時代的にも、地域的にも、幅広い範囲を扱っています。
 ヨーロッパ、エジプト、西アジアの話が多いです。著者が、イギリスの方だからでしょう。
 中国や日本などの東アジアや、シャム(タイ)やビルマ(ミャ

もっとみる
古代エジプトの神々―図説古代エジプト誌

古代エジプトの神々―図説古代エジプト誌

古代エジプトの神々―図説古代エジプト誌

 古代エジプト神話に登場する神々を、紹介した本です。

 古代エジプト文明に興味を持つ方は、多いでしょう。華麗な壁画などには、神々の姿が、よく刻まれていますね。ヒトの頭がハヤブサになっていたり、イヌになっていたりするものです。
 あの神々の名前や、どんな働きをする神さまなのかが知れたら、楽しいと思いませんか?

 本書は、そんな思いをかなえてくれます

もっとみる
神話の力 (ハヤカワ文庫 NF 368)

神話の力 (ハヤカワ文庫 NF 368)

神話の力 (ハヤカワ文庫 NF 368)

 おそらく二十世紀最高の神話学者だったジョーゼフ・キャンベルの、すごさがわかる本です。

 ジャーナリストのビル・モイヤーズとの対談、という形を取っています。モイヤーズが問いかけることによって、キャンベルの知性と教養とが引き出されています。
 単なる知識というにとどまらず、キャンベルの思考は、「智慧」というレベルに達しています。

 ただし、これは

もっとみる
木々の恵み

木々の恵み

木々の恵み

 いろいろな種の樹木について、書かれた本です。
 バオバブ、カウリ、トタラなど、日本では珍しい樹木も載っています。クリ、ブナ、イチョウなど、日本で馴染みのある樹木もあります。

 単なる図鑑ではありません。
 それぞれの種の樹木について、分類、分布域、形態などの生物学的なことが、解説されています。
 のみならず、「実用的な用途」と、「文化、神話、シンボル」という項目が、必ずあ

もっとみる
龍のファンタジー

龍のファンタジー

龍のファンタジー

 龍に関する民話や神話を集めた本です。三十以上のお話が載っています。

 中でも、ヨーロッパから西アジアにかけて(西洋)の龍について、充実しています。いわゆるドラゴンですね。
 これは、著者がアメリカ人だからでしょう。ヨーロッパ系の文化の素養を身に付けた人、だと思います。

 東アジア(東洋)の龍についても、載っています。中国と、日本の龍ですね。
 けれども、この本に登

もっとみる