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店舗設計士の日常

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ステキなお店作りのヒントや、コツなどをプロ目線からお伝えします。インテリアデザイナーとして過ごす日々の出来事や趣味の話も。
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2019年5月の記事一覧

ゆりかごから墓場までデザインしたい

ゆりかごから墓場までデザインしたい

僕の仕事は空間デザインで、主に飲食店などの設備重めで難易度高めの店舗設計が中心で、サービス店舗や物販店も作っています。独立前は高速道路のサービスエリアや商業ビルの環境設計などの大きめの仕事もしていました。

で、さすがに15年近くこの仕事をしているので、作ったものもそれなりの数になってきました。でもその時々で興味のある作りたい分野がちょっとずつ変わってきていて、これもしかしたら自分のライフステージ

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SNSのアイコンについて考えて、勝手に提案してみた

SNSのアイコンについて考えて、勝手に提案してみた

常々、対案なき批判はダメだと言っていますが、どうもずっと目にしていてこうすれば良くなるのに!と思っていると、提案を止められない体質のようです。

去年くらいから仲良くさせてもらっているsatouさんというマーケティング/編集の方がいるのですが、発言内容はいいのにアイコンが適当に撮られた写真を使われていて、ずっと気になっていたんです。

で、ついに先日こういうアイコンにすればいいのに!が降りてきたの

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自分の人生いきてますか?

自分の人生いきてますか?

僕は会ったことない人の悪口は僕に対してでも他人に対してでも真に受けないことにしています。噂は所詮、噂なので。自分の目で見て本人に聞いた一次情報を信じます。

なので、はあちゅうさんにも会ったことないので彼女の諸々については賛成でも反対でもないニュートラルな立場なんですけど、以前彼女がtwitterで変な絡まれ方をした時に言い放った一言が忘れられないのです。

自分の人生いきてろ、実に痛快かつ爽快な

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もしも自分の娘が障碍児をみて「怖い、こうなるのは嫌だ。」と言ったら?

もしも自分の娘が障碍児をみて「怖い、こうなるのは嫌だ。」と言ったら?

cakesの有料会員になってもう数年たつのだけれど、入れ替わり立ち代わりの連載の中でも楽しみにしているものがいくつかある。

その中の一つが写真家 幡野さんの連載だ。同年代であり、近い年齢のこどもを持つ父親。そして、僕が父を失った白血病と同じく血液ガンである多発性骨髄腫を患われている。

そんな幡野さんの写真もだけれど文章の切れ味も鋭くて、そして質問の選球眼も毎回唸らされてしまう。今回のは特に色々

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オンラインサロンに入って半年以上たったので、コミュニティ設計を考えてみた

オンラインサロンに入って半年以上たったので、コミュニティ設計を考えてみた

僕は現在いくつかのオンラインサロンやコミュニティに所属しています。もともと所属意識や帰属意識も低いし、誰かに傾倒して心酔したりもせず、基本的にうまい話は疑ってかかるクチなのですが、職務上で役立ちそうなところに勉強の意味で入っています。

で、ちょっとそろそろ入って1年近くたつところもあるので、ここで一回整理をすることに。いくつかのコミュニティは退会し、数個だけ残して一新することにしました。

コレ

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人生ゲームを生き抜くためのカネ・コネ・ウデ

人生ゲームを生き抜くためのカネ・コネ・ウデ

「所詮この世は弱肉強食 強ければ生き 弱ければ死ぬ」と言ったのは漫画るろうに剣心の敵役である志々雄真実ですが、僕はこれ割とリアルでそうだと思っています。

今の僕ら30代中盤はギリギリ就職氷河期抜けた世代なのですが、僕らよりもちょい上のアラフォーくらいってめっちゃ就職氷河期ど真ん中でモロに弱肉強食のあおりを食らった世代なんですよね。

で、その世代の起業家の方とかって結構きつい思いをしていた人も多

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SNSでのフォローの先にある壁

SNSでのフォローの先にある壁

みなさんnote書いていますか?書いてもなかなか読まれないし、スキも全然つかないし、そもそも何を書いていいのかわからないし...なんて、悩んでいませんか??

何を書いていいのかわからない、そんな人はまずは思考の練度が足りていないかもしれません。ネタという球が投げられたときにバッドを振ってないのでは?

もうちょい詳しくいうと、何かしらの話題が提供された際に、「では、これについてあなたはどう思いま

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有言実行の大人の背中に憧れる

有言実行の大人の背中に憧れる

noteってサポート機能あるじゃないですか?あれ、みなさん使ったことありますか?

僕は毎月末に「今月のイチオシnoteクリエーター」を勝手に表彰して1000円サポート入れてるのですが、自分のnoteでもこどもネタや妻ネタの時にサポートをいただくことがあります。

だいたいは100円とかの気軽な感じで、たまに500円とか1000円とかくるともう心底アガるんですけど、先日なんと5000円のサポートを

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目を養い、手を練れ

目を養い、手を練れ

常々ず〜っと思っていることなのだけれど、デザインのうまさと絵のうまさや表現技術のうまさは比例しない。

絵のうまさとは何か?の定義にもよるけれど、いわゆる細密描写やリアルな絵を描ける再現技術と、そこに個性を付加する表現技術は似ているけれど若干違う。

そこをはき違えると、いつまでたってもパッと見は上手な絵だけど心が動かないコピーを量産するだけになってしまう。

かたちをとれることは重要ではないデッ

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飲食店は本当に美味しいノンアルを作るべき

飲食店は本当に美味しいノンアルを作るべき

先日、森のようちえんのお父さんだけが集まって園主催の勉強会があったんです。

内容は「親子の性教育」というナイーブだけれど大事なもので、先におかあさんの会でこの勉強会があってとても好評で「ぜひこれをお父さんとも共有して話せるようにしたいので、父親向きにもやってください!」となって開催されたのでした。

栃木から講師の方を招いての2時間ほどの勉強会でとても有意義だったのですが、その話はまた今度。今日

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作る人と同じくらい、伝える人だって大事

作る人と同じくらい、伝える人だって大事

僕はずっと、作る人こそ一番重要であると思っていた。つまり、作り手ファースト。本来評価されるべき一次生産者や現場労働者が搾取されまくっている昨今の業界構造に違和感を感じているのもあるし、中間マージンの中抜きと原価叩きが横行して、結果的に作り手が下請け扱いされてしまう現状に怒りすら覚える。

で、そんな感じなので料理であれば生産者さんがまずすごいと思っているし、ワインであればエステートもの(葡萄の栽培

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一皮むけろと言うけれど

一皮むけろと言うけれど

幼児を育てているとよく遭遇するのだけれど、彼らは何の前触れもなく突然脱ぎ出す。着ているものを1枚だけ脱ぐのかと思えば、一気に全裸になり走り去っていく。

思い返せばオムツ替えのほんのわずかな隙でハイハイで脱走していたし、今も風呂上がりには着せたと思ったパジャマや新しいオムツがいつの間にか脱ぎ散らかされていたりする。まるで何かの忍術のようだ。

なぜこうも脱ぐのか?暑いのか?暑くて着たくないならわか

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削るとは、尖ること

削るとは、尖ること

日本ではほぼ全員が小学校の頃に義務教育で加減乗除を習います。足し算、引き算、掛け算、割り算。で、最初に習うのは足し算で、次に習うのが引き算。

これは何も数字に限った話ではなくて、文章でも設計でもデザインでも料理でも同じなんです。最初に技術や知識の足し算、それができてからいらない所を見極めて取捨選択して削除する引き算、無駄を省くことが大切。

でもこれって、足し算よりも難しいんです。

文章の足し

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射幸心という名の麻薬

射幸心という名の麻薬

一部の破滅願望の方を除いて、ほとんど誰もが幸せになりたいと思っています。ビジネス的には幸福の総量をより増やせる人が基本的に評価されるわけですが、中には幸せになりたいという気持ち=射幸心を煽ることで儲ける手法も多いです。

難しいのは結婚詐欺や資格詐欺みたいな完全真っ黒なヤツばかりじゃなくて、宝くじとかマンション広告とかの手の届きそうな夢を見せてちょっと煽るみたいな手口もあることです。で、それは別に

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