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CH.119 ゆっくり読みたい記事

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記事一覧

公募コンテスト成績

公募コンテスト成績

2021年から、note内外の公募やコンテストに挑戦しています。嬉しい結果が出たものを残しておきたいと思います。随時更新する予定です。どんどん更新できますように!

2021年
・note公式 #挑戦している君へ
 グランプリ
エッセイ「駆け抜けたUTMB170kmの風は、誰かへの優しさの匂いがした。」
・小説宝石デビュー作をプロデュース賞
 最終選考落選
小説「土壇場の比類なき思考回路」
・光文

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【企画参加】渾身一句

【企画参加】渾身一句

今回は、こちらの企画に参上させて頂きます。



まずは、俳号紹介。

生まれは大江戸、育ちは小江戸、今じゃ花の都の巴里にて時計屋。
ムーンサイクル、「月」残したい。
生憎最後に月だってんじゃあ、どこかのおあにいさんと被ってしまう。
ご厄介おかけ致しません様、姓は三日月、名は巴(ともえ)、俳号

🌛三日月 巴🌛みかづき ともえ

と、発します。
巴とは、泉に水が湧く様だとか。

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シティポップが聴こえる

シティポップが聴こえる

 シティポップが好きだ。

 あの洗練された、コンクリートジャングルに生きるスタイリッシュな大人たちを彷彿とさせる歌詞、そして小洒落たサウンドは、マルイのロゴマークを「オイオイ」だと信じて疑わなかった根っからの田舎者の心をむずと鷲掴み、瞬く間に大都会東京への憧憬を抱かせた。

 もっとも、かく言う自分自身はまったくもってシティポップ世代ではない。シティポップ最盛期が八十年代だとして、僕が音楽に目覚

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山の上のアイス屋さん【創作大賞応募】

山の上のアイス屋さん【創作大賞応募】

「おーい、ぼく。アイス買ってきてくれよ。」

ブロック積みにトタンを渡しただけの古びたバスの待合所から男の声が聞こえた。

「ぼくのことですか。」

ぼくは、道にろう石で絵を描くのをやめて、振り返った。

「君しかいないよ。」

「なんでですか。」

「なんでって。こどもは大人の言うことを聞くもんだよ。おじさん暑くて動けないから、山の上のアイス屋さんに行って、アイスを2本買ってきてくれ。たのむよ。

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【焼き鳥と猫】 #あなたへの手紙コンテスト

【焼き鳥と猫】 #あなたへの手紙コンテスト

猫と、猫を愛する人々へ

 家に帰るとタマが甘えた声で擦り寄ってきた。台所へ向かい戸棚からカリカリを取り出したものの、それが一食分しか残っていないことに気づいた。ウェットフードもちゅ〜るもない。これでは朝の分がない。うっかりしていた。タマはもうご飯をもらえるものだと思ってお皿の近くでおとなしく座って、時折舌をぺろっとしてはまん丸の目でわたしのことを待っている。そこであることを思い出した。

 先週

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【歌謡ノベルズ】雨の御堂筋

【歌謡ノベルズ】雨の御堂筋

皆様ー、
おはよ、こさいっまっす!
ホンチツは、"昭和歌謡観光パス"、こ利用、いたったきまして、また、「雨の御堂筋ツアー」の旅、多数こ参加、いたったきまして、誠に、ありかとー、こさいっまっす!

ワタシは、ホンチツ皆様とご一緒、させていたったきます、添乗員の"フィーフィー"、と申しまっす。あの、台湾から来たね。どーぞ、一日、よろっしく、おねアイっしまっす! てんきゅ✌️

今日はねー、生憎小糠雨降

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#呑み書き1周年 🎉 クリオネさん特集

#呑み書き1周年 🎉 クリオネさん特集

みんなで酔って誤字脱字まみれのnoteを書く四半期に一度の祭り「 #呑みながら書きました 」は、2020年9月19日(土)〜25日(金)開催の第5回で1周年を迎えました。

1周年感謝祭として、過去4回の呑み書き「皆勤のみなさま」の酔いnoteを振り返ります。1周年記念のちょっとしたサプライズ。

No.9は こげちゃ丸さんでした。

お次は裏路地の名店スナッククリオネのママであり流氷の天使、その

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褒めていただけた好き嫌いの分かれる小説たち(追記あり2021/05/23)

褒めていただけた好き嫌いの分かれる小説たち(追記あり2021/05/23)

ダッシュボードから、小説スキランキング、ワースト5とベスト5を発表いたしましたが、ランキングからもれてしまったけれど、褒めていただけたり、オススメしていただけた小説集めてみました\(^o^)/

結局、過去の作品をいろいろ読んでいただきたいだけです笑。すみません。よろしくお願いします。

「ある青年の死」
不慮の事故で死んでしまった息子を偲ぶ夫婦。遺品のスマートフォンから見つけた、知りたくなかった

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小説スキ数、ワースト5、ベスト5発表!

小説スキ数、ワースト5、ベスト5発表!

新しい小説が書けていません!と言いながら、小説を書かずに雑記を書くという!

さようなら言ったばっかりなのに、なんてやつでしょうね(。-∀-)

小説の投稿を少し休もうと思ってから、普段全然見ないダッシュボードを見てみました♡

まず、スキ10000!ってお知らせきてたけど、10767だった!1日で767もスキは来ていないから、ちょっとタイムラグがあるんですね( *ˊᵕˋ)

それで、ビューはチラ

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忘れられない言葉

忘れられない言葉

小春日和。
運動会の徒競走、わたしの苦手な種目だ。
順番が回ってきて、スタートラインに並ぶ。
観覧席からお兄ちゃんの「大丈夫!大丈夫!」「大丈夫だよ〜!」「大丈夫だって!」「大丈夫だから〜、心配するなって!」というエールが聞こえる。
わたしのたった一人の応援団。
この日のために買ってくれた運動靴に願いを込める。

運動会の数ヶ月前のこと。

お腹が空いてイライラしていたわたしは、お兄ちゃんに「運動

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【小学生リメイク版】全力

【小学生リメイク版】全力

※今回の記事は、8/22に投稿した「全力」のリメイク版です。note公式で募集のポプラ社「#こんな学校あったらいいな」用にリメイクしました。私の記事は、事実をただ書いており創作はひとつもありません。鶴木マキさんからのコメントがきっかけで、試しにやってみました。何の経験も知識も力量も構想も時間も無いkojuro初めての、ちょっとした創作。いつもより少し長いです。気の向いた方だけ、その貴重なお時間を頂

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インターホン

インターホン

俺の部屋にあるインターホンがさ、まあ、変わってるんだよ。あんまり長話でもないから、急用でもなければゆっくりしていってくれ。アイスコーヒーぐらいなら出すよ。

この4月にこの部屋に越してきたんだけど、しばらくは何もなかった。6月の初めぐらいだったかな。
確か、そのぐらいからおかしなことが起き始めたんだ。
何でかな?俺が住む部屋ってのは何かと変な事が起こるんだよな。
前に住んでたとこはさ、『穴』があっ

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娘の作った物語が私の心を強くした

娘の作った物語が私の心を強くした

「私、今生きてるなぁ。」
思わず呟いてしまった今日この頃です。

数ヶ月前、病状が酷く
「これ以上生きていても家族に迷惑かけるから死んだ方がいい」
きっぱり、迷いなく思っておりました。

NHKで放送された
安楽死の番組を家族で拝見し
「私もこの人と同じ気持ちなんだよね…」
真面目に言いました。
本当に死に向かって一直線でした。
(筋痛性脳脊髄炎の患者さんは
自殺者が多いと後から知りました)

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【歌謡ノベルズ】『時の過ぎゆくままに』

【歌謡ノベルズ】『時の過ぎゆくままに』

あなたに言われて気がついた。こんなに長い時間が経っていたことさえ気が付かずにいたんだ。
あなたは泣いていた。
"生きてることさえ、イヤだ"って。
あなたはすっかり疲れてしまったんだね。
そんなあなたを部屋に残してきたまま、ひとり夜の町を彷徨い歩く。
ここは北国、町は真っ白。逃げてきたボクたちにはよく似合う。あんまり体が冷えるから、ちょっと一杯ひっかけようか。初めての町じゃよくわからない。どこでもい

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