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読書の授業をカリキュラムに組み込む
国語の授業では「読むこと」を扱う教材がありますが、それが読書につながるようになっているかというと必ずしもそうとは言えません。教科書における「読むこと」の教材は、その学年の子どもに合ったものをバランスよく選んだものであり、それらを読むことには一定の価値があります。
ただ、国語の一斉指導の限界もあります。子どもたちには、それぞれに好みがあり、読みの能力も違います。「読むこと」の授業と「読書」をもう少
雪かき仕事(地味で目立たないけれど大切な仕事)
先日、雪が降りました。雪と言えば、雪かきです。
みなさんは雪かきをしましたか?
私は「雪かき仕事」と聞くと、必ず思い出す本があります。雪が降るたびに思い出しますし、雪が降らなくても、ときどき思い出します。今日はその内容についてお話しします。
その本は、『下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち』内田樹(2009,講談社文庫)です。
「本書の主題は「学びからの逃走・労働からの逃走」
であ
パルシステムのおじさん
私は小学校の教員をしています。小学生の下校時刻には学校にいるため、子どもたちの帰り道の様子を見ることはあまりありません。
ところがこの前、小学生の下校する時間帯に街を自転車で通ることがありました。息子が発熱し、小学生の下校時刻に私も帰宅することになったのです。そこで、見かけた出来事について今日は書きたいと思います。
パルシステムのおじさんランドセルを背負った女の子が、パルシステムのおじさんに近
小4息子と楽しむ読書
うちには小6娘と小4息子がいます。小6娘は、本が大好きで暇さえあれば読書をしていますが、息子は野球とマンガが大好きで、読書はあまり得意ではありません。司書教諭の息子だからと言って、読書好きとは限らないんです。
とは言え、息子にも本を読めるようになりたい気持ちはあるし、好きな本もあります。学校でいろんな子どもたちと接しているときにも、いつも思います。読書が苦手な子も本を読みたい気持ちはあるんです。
多様性を受けとめる教室をつくる
私は、教職大学院で国際バカロレア(IB)教員の資格を取得しました。ここでの経験は私の教師人生に大きく影響しています。今週、大学院の授業で、資格取得後の働き方や授業作りについてお話させていただきました。
その授業では、私の他にもう一人ゲストティーチャーが呼ばれていて、その方はオーストラリアのメルボルンの小学校で特別支援教育のコーディネーターをされている方でした。とても魅力的な方で、お話の内容も深く
「おもしろい」をつづけるために…
夏休み中に何冊か本を読みました。教育関係の積読本もたくさんあり、それらも読みましたが、「夏休みは心のままに読書したい!」という思いもあり、教育に関係の無さそうな本も本屋さんで気の向くままに購入し、読みました。今日は、その中で印象的だった『ここだけのごあいさつ』(三島邦弘,2023ミシマ社)という本について書きたいと思います。
この本は、本屋さんで偶然見つけて「あ、ミシマ社の本だ。」と思って手に取