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小4息子と楽しむ読書

うちには小6娘と小4息子がいます。小6娘は、本が大好きで暇さえあれば読書をしていますが、息子は野球とマンガが大好きで、読書はあまり得意ではありません。司書教諭の息子だからと言って、読書好きとは限らないんです。

とは言え、息子にも本を読めるようになりたい気持ちはあるし、好きな本もあります。学校でいろんな子どもたちと接しているときにも、いつも思います。読書が苦手な子も本を読みたい気持ちはあるんです。

本が大好きな娘と一緒に楽しむ読書、息子のゆっくりペースに合わせて楽しむ読書、どちらも私にとっては大切な時間です。今日は、息子との読書について書いてみたいと思います。

読み聞かせで本に親しむ

小さい頃から、毎晩読み聞かせをしてきたので、読んでもらうのは大好きです。寝る前に「どの本にしようかな」と選ぶのも楽しい!習慣化してきたことで、本が身近に感じられているのだと思います。図書館で借りてきた本を夜に読むことも多かったので、たくさんの本を知ることができました。お気に入りの本ができたのも、夜の読み聞かせの影響が大きいように思います。

自分で読むにはちょっと長いなぁというものを読み聞かせで少しずつ読んでもらうようにお願いしてきたこともありました。4年生になってから、夜の読み聞かせの習慣は終わりつつありますが、時々「これ読んで」と持ってくるときもあります。

シリーズものが好き

息子はとにかくシリーズものが好きで、1冊目にはまると図書館で予約して全巻コンプリートしようとします。男の子って、収集癖がある子けっこういますよね。シリーズものだと、物語の前提を知った状態で読めるので、読書が苦手な子も読みやすいと思います。また、シリーズを読むことで、自分で本を読み通せたという自信がつきます。その経験は大きいのではないでしょうか。
息子が小学校に入ってから読んでいるシリーズを学年ごとに紹介します。

1年生

おばけのアッチシリーズ

ペンギンたんけんたいシリーズ

うみのとしょかんシリーズ

2年生

かいけつゾロリシリーズ

マジックツリーハウスシリーズ

がまくんとかえるくんシリーズ

3年生

名探偵シリーズ

わんわん・にゃんにゃん探偵団シリーズ

4年生

ズッコケ三人組シリーズ

絵を頼りに読んでいることが多かったので、絵が少ないズッコケシリーズには、やや苦戦していますが、登場人物のキャラクターが好きで、楽しんで読んでいる様子です。

ちなみに、「暗号クラブ」や「ヒックとドラゴン」はちょっと怖いからダメということでした。「バッテリー」は野球ものだからいいんじゃない?と思ったけど、これもまだ早かったみたいです。おすすめしたものが合わない場合は、無理させないのが大切です。

絵を中心とした読書から、文章中心の読書への移行は、多くの子が抱える課題です。学校でも、子どもの個性、興味関心、読解力などを見ながら、1人1人に合う本を探し、紹介しています。(学校の場合、流行が生まれると読まれることもあるので、友達の存在はやはり大事だなあと感じます。)

シリーズを本人が楽しむために、私が心がけているのは、本について感想を共有することです。息子に読んだ本のおもしろかったところを聞いて、私も読んでみるとか、私が先に読んでいたら「あの場面、笑えるよね!」みたいにして話題にしたりとか。そういうアウトプットがあると、読んだ内容を再認識できて、しかもお互いに楽しめます。


将来いろんな本を楽しめるように

マンガもOK!

ズッコケシリーズを読んでいる途中、友達の家から「ドカベン」を借りてきて、迷った末「ドカベン」ばっかり読んでいる息子。でも、マンガもおもしろいし、楽しんでいるならいいと思います。マンガでもいろいろな知識が得られるし、日本の世界にほこる文化ですものね。

ちなみに図書館にあるマンガの中では、息子はまんが人物伝が好きです。いろんな人物のことをマンガで学べるってすばらしい!

3年生の自由研究では、マンガについて調べました。手塚治虫や藤子F不二夫、水木しげるのマンガをたくさん読みました。この時代のマンガは、図書館にも割と置いてあるところが多いです。そして、図書館にあるマンガをいっぱい読んでいくうちに、戦争について学ぶことにつながりました。息子にとっては、よい経験になったようです。

図書館に行こう

我が家は、家から1分のところに図書館の分室があります。家を探すときに、それを狙っていたわけではなく、偶然「あ、図書館も近いんだね」くらいに思っていました。(今の家に引っ越したのは息子が0歳の時でした。)でも、今となっては「図書館が家の近くにあってよかった!」と心底思っています。娘はもはや、図書館分室は自分の本棚の延長のようです。

はじめは、私が連れて行っていましたが、次第に姉弟で通うようになり、今では個々に出かけていきます。検索機も使えるようになったし、図書館司書さんとも顔見知りで、調べ物をするときにはすぐに図書館に出かけていきます。図書館に行くと、読書が苦手でも「本を借りたい!」と思うものです。本に触れる機会が多いのはよいことだなあと感じています。

家が図書館から遠い場合は、自分で行くのは難しいかもしれませんが、定期的に通う習慣ができると本に親しむきっかけになると思います。

ニュースに触れよう

学校教育の中で、「読書することで知識が得られる」という話はよく耳にします。でも、「知識を使って読書する」ということも同時に大切にしなければならない考え方です。学年が上がってきたときに、文章量のある本を読もうとすると、ある程度の語彙力が必要になることが分かります。知識がないと文章が読めないのです。

文章を読むということは、本を読むことに限りません。Web上の情報などに触れる際にも、知識は欠かせません。それらの基盤を読書で築いていくことも一つの方法ですが、読書が苦手な子の場合は難しいこともあります。

そこで、大事なのはニュースに触れることです。ニュースで、様々な社会の事象に触れることで、語彙力が高まります。最近は、スマホでニュースをチェックする大人が増えていますが、子どもはニュースに全く触れないということになると少し心配です。また、自分の知りたいニュースばかりに触れると知識も偏ります。新聞やテレビで、思いがけず入ってくる情報などから知識が広がって行くことはとても大切なことです。

我が家では、毎日同じ時間にニュースを見るようにしています。(我が家の場合は、夜7時からのNHKのニュースを一緒に見ています。)ニュースを一緒に見ると、息子はよく「○○って何のこと?」と聞いてきます。それをきっかけに社会で起きている出来事に関心をもったり、知識を得たりしています。

また、「小学生新聞」も、ニュースに触れる機会として役立っています。読書好きな娘は、小学生新聞を読むことが習慣化し、最近では大人の新聞も読むことが増えました。息子は、やはり娘ほど新聞にも関心がなさそうですが、それでも好きなコーナーに目を通したり、自主学習で切り抜いて使ったりと活用しています。ニュースに興味をもつきっかけとしては、役立っているようです。

終わりに

読書が好きな子、嫌いな子いろいろですが、本に少しでも興味を持ってほしいなあと感じるのが親心です。押しつけがましいのは嫌だし、かといって文章が読めないまま大人になるのも心配…。ということで、日々葛藤しています。小さな心がけの積み重ねによって、子どもたちが少しずつ読書に親しんでくれたらいいなあと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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