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地球で見つけた好きな物の話ー本の章9頁ー

 地球を旅する冒険者の皆様、ある国の消息不明だった冒険者が、何と生きて戻って来たとの事で、書物になる程の話題になったそうで御座いますが、御存知でいらっしゃいましたか?元本読師の文者部屋美です。

 


大冒険、してますか?




地球と言う最強レベルの冒険が出来る
この愛すべき星に、
敢えて挑むべく
生まれて来た皆様ですから、
さぞかし高難易度の大大大冒険の毎日を
送っていらっしゃる事でしょう!




 大冒険と言えば皆様、どんな内容を想像されますか?



 ちなみに…前回の冒険記は、御覧頂けましたでしょうか?



 皆様が経験するなら、どの冒険がお好みでしたか?


1.地底世界

2.海底世界

3.月世界

4.地上世界



 どんな大冒険が繰り広げられているかは、是非とも上記の頁へ足を御運び下さいませ!




そして、今回は…海!




帆を上げて!

舵を切って!

いざ!大海原へ出発!





 しかし…順調かと思われた船の旅に、暗雲が立ち込める…。



 さあ、冒険者の皆様!


 此処で、究極の選択!


 貴方は、どの状況を選ぶ!?



1.自分も含め、子供達だけで遭難

   2.自分も含め味方もいるが、
     命の危険を伴う敵も一緒に遭難

   3.たった1人、孤独に遭難





 如何ですか?(笑)


 そうですねぇ…文者は…強いて選ぶなら…





絶対に!全部!嫌であります!(笑)




当たり前でしょうが!(怒)



こんなん、全部嫌だわ!(怒)



ましてや内容読んだら尚更だわ!(笑)




 と言う訳でですね…今回は、大航海の冒険へ出た主人公達が予期せぬ不運に見舞われ、遭難した挙句に無人島へ辿り着いてしまうと言う物語を、この地球を旅する冒険者の皆様に御紹介したいと思います。



 まさかとは、思いますが…。







そんな経験された方、

いらっしゃいませんよねぇ!?(笑)






いらっしゃったとしたら、それ…

創作大賞2024に応募すべきでしたよ!?




 

 応募が間に合わなかった、遭難経験アリの冒険者の皆様は、是非ともこのnote旅団様の頁にてその唯一無二の冒険譚を綴って頂ければ、文者は喜んで読ませて頂きたいと思います!




 それでは!「本の章」9頁目の内容は「地球に降り立った私が出会った 大航海の末に無人島で遭難してしまった大冒険の本 3冊」について綴ろうと思います。

(ちなみに今回は、全て新潮文庫様で御座います)







1.「十五少年漂流記」ジュール=ヴェルヌ

1888年



 ニュージーランドのオークランド市に、チェアマン学校と言う評判の高い寄宿小学校があった。
 100人あまりの生徒はいずれも白人で、イギリス人、フランス人、アメリカ人、ドイツ人などの子供ばかりである。
 ある年の夏休み、親達が楽しい船旅のプランを協力して立て、夏休み中に6週間かけて皆でニュージーランド沿岸一周の旅に出る事となった。
 この帆船スルギ号の旅に参加する少年達は14人で、1年生から5年生まで各学年に渡っていた。
 出帆の前日、少年達はあまりにも楽しみで待ち切れず、夜中にスルギ号に忍び込んだ。
 ワクワクしながら、船室のベッドで寝息を立てる少年達。
 最初に異変に気が付いたのは、15人目の少年だった。
 このスルギ号の旅に同行すべく乗り込んでいた、黒人のボーイであるモーコーだ。
 岩壁に繋ぎ止めていた艫綱ともづなは解けており、陸からの風と潮の流れに身を任せるかのように、スルギ号は既に沖合に出てしまっていたのだ!
 町の明かりも港も深い闇の中に隠れてしまい、少年達は広い広い海の真ん中に取り残されてしまったのである。
 荒波に揉まれながら彼らは無人島に漂着するが、子供達だけでこのピンチをどのように切り抜けて行くのか!
 徐々に仲間割れして行く少年達、何か秘密を隠している少年達、大怪我を負ってしまう少年達…。
 次から次へと襲い掛かる試練を、果たして彼らは乗り越える事が出来るのであろうか!
 無事に、親達の元へ帰れる日は来るのか!?





 前回の頁の作品に引き続きまして、ジュール=ヴェルヌ氏の登場で御座います!


 「十五少年漂流記」も、まさかのジュール=ヴェルヌ氏の作品だったとは…文者は、存じ上げませんでした。



 文者は新潮文庫様を読ませて頂きましたが、出版社様によっては

「二年間の休暇」


 と言うタイトルを採用している場合も、あるようで御座います。


 原題のタイトルを直訳すると、「二年間の休暇」となるようであります。




 いや~子供達だけで、無人島で遭難!


 文者は、絶対嫌です!(笑)


 たかが子供、されど子供。


 徐々に、派閥が出来て来るのでありますよ~…大人の世界の、縮図を見ているかのよう。


 あちらを立てれば、こちらが立たず。


 リーダーを選挙で決める等、大人顔負けのシーンも(笑)。



 後半戦では、とんでもない展開が待ち受けております!



 勿論…。



 

詳細は、本編を御覧下さいませ(笑)!

(そりゃあ、そうで御座いましょう!)







2.「宝島」ロバート=L=スティーヴンソン

1883年



 ある素朴な田舎の海辺の町に、「ベンボウ提督亭」と言う1軒のさびれた船宿があった。
 この宿屋は本編の語り手であるジム=ホーキンズ少年と、その両親が一家で経営している。
 物語は、頬に刀傷のある日焼けした老船乗りが、大きな私物箱を抱えてこのベンボウ提督亭にやって来る所から始まる。
 「船長と呼べ!」みすぼらしい身なりに、ぞんざいな口の利き方、普段は無口だが酒が入ると周りの客に絡み出し、自分が部屋に戻るまでは誰1人席を立つ事を許さないと言う横暴ぶり。
 長い間この宿屋に逗留し続け、最初に貰った宿代もとっくに無くなっていたのだが、父はすっかり怯えてしまって追加を貰えずにいた。
 心労で体が日に日に弱って行く父の代わりに、宿屋の仕事は母とジムの2人がするように。
 そんな強気な船長だが、実は「一本脚の船乗り」と言う男を常に警戒しており、ジムに小遣いを払ってでも見張りを頼む程の怯えぶりだった。
 ある日「黒犬」と言う男が船長を訪ねて来た事から、事態は一変する…何と彼らに居場所を知られてしまった船長は、やがてショック死してしまうのである!
 ジムと母は満足に宿代を取り立てられずに先日亡くなってしまった父の代わりに、例の私物箱から代金を頂戴しようと中を調べた時に偶然見つけたのが、宝島の地図だったのだ!
 ジムは父の主治医で信頼を置いていたリヴジー先生に相談し、地元の郷士であるトレローニ氏と共に船員を集め、母に見送られながら一路宝島を目指して旅立つのであった!
 現地で命の危険が待ち受けているとも知らず、ジム達は地図を頼りに無人島へと向かう。
 果たしてジムは、宝を見つけて無事に母の許へ帰りつく事は出来るのか!




あのですね…



もう、とにかく…



前置きが長い!(笑)






全然、地図出て来ないし!




全然、宝島出て来ないし!




全然、海に出ないし!




 暫くは、ベンボウ提督亭で巻き起こる船長とジム達家族の対立、黒犬達との手に汗握る死闘、船長の突然死、そして地図を見つけてから旅に出るまでの経緯等々…が、事細かに記されております。



 ですが!



 海に出るまでのそのストーリーも存分に楽しめる展開となっており、読者を飽きさせません!



 実は黒犬達もその地図の存在を知っていたようで、ベンボウ提督亭はその地図を巡ってとんでもない争いの場と化してしまいます!



 船長の私物箱は、何処の誰が狙っているかも分からず、ジム母子がまさに開けようとする瞬間も何処かの階で物音がする等、ハラハラドキドキの展開が読者を待ち受けております!



 本編の見所は、当然宝島に着いてから…と言う事にはなるのですが、もう其処に至るまでが盛り沢山過ぎて、ようやく町を出発する頃には既にお腹いっぱいと言う(笑)。



 勿論、宝島でも二転も三転もする展開が待ち受けており、ジムがどんな冒険を繰り広げるのかを皆様も共にお楽しみ頂ければと思います。



 途中ジムは行方不明になり、何と語り手がリヴジー先生に変わってしまうと言う事態も!




 さあ、ジムの運命や如何に!!!!!








3.「ロビンソン・クルーソー」

ダニエル=デフォー 1719年



 ロビンソン=クルーソーは、ヨーク市の良家に生まれた。
 父は商売で財を成し、母は大変な名家の出だった。
 兄が2人おり、3男坊だったロビンソンは幼い頃から特に手に職を付けさせられるでもなく、自由に育った。
 父はそれなりに学問を学ばせて法律家にさせるつもりだったが、ロビンソンは船乗りになって旅する事ばかりを考えていた。
 周りに止められれば止められるほど、ロビンソンの船乗りへの憧れはどんどん加速して行く。
 厳格で思慮深い父は、息子のこれから先の未来を予見していたのかもしれない。
 ロビンソンに対し、此処で法律家となって働けば社会にも認められ、地道に仕事を続ける事で財を成す事も出来、将来は安楽に暮らせる幸せな道が待っている。
 この家と故郷を捨て、危険を冒して旅に出る事に何の意味があるのか?
 見も知らぬ土地で、助けてくれる家族も友人も無く、どうやって生活して行くのだ?
 愛情を込めた眼差しで、頼むから若気の過ちは犯さないでくれと頼んだ。
 此処でロビンソンが素直に頷いていたら、その後…数十年に及ぶ辛く苦しい孤独な無人島生活を送らずに済んだであろうに。
 この時の父の言葉を何度も思い返しながら、彼はとてつもなく長い長い終わりの見えない壮絶な大冒険に、身を投じる事となる。





はぁ…何て言うか、もう…。





絶対、こんな冒険は嫌だ!!!!!(笑)






 まあ、親に反抗したい若者の良くある行動ではありますが…。




まさか!



こんな事になるなんて!




誰が想像しました!?





 彼は人生の半分を、孤独に無人島で暮らす事となる訳ですが…。



 この物語は、1番目に御紹介した「十五少年漂流記」に出て来る少年の1人の愛読書でもあります。




 それほど、デフォー氏の「ロビンソン・クルーソー」は世界中から愛された冒険文学の金字塔とも言える訳であります!




 無人島での生活は、キャンプ好きの冒険者の皆様には堪らない、自給自足の生活が描かれており、生活用品の全てを島にある素材で手作りしながら揃えて行く様は、確かにワクワクするものが御座います。




 ですがやはり、孤独に耐えながら畑が出来るまで数年、カヌーが出来るまで数年、外敵から身を守る為の柵を作るのに数年…等と言う、全てが数年単位の生活は全く想像が付かず、ただただ途方に暮れるばかり。




 ロビンソンの根気強さと、何としても生きたいと言う力が彼を奮い立たせたとは思いますが、やはり若さ故の冒険心だったとしても、父への罪悪感と会って謝りたいと言う気持ちも多少はあったのやも知れませぬ。



 自分が若い頃、苦労したから子供に同じ思いはさせたくない…と言う親御様の気持ちも、良く分かります。



 しかし、何でもかんでも押さえつけて過保護に育ててしまっては、子供の可能性を潰してしまう事にもなりかねません。




 程度にもよりますが、多少の失敗は人間を大きく成長させます。



 失敗から学ぶ事は意外と多くあり、それは後の自分の人生において大変重要な地位を、案外占めていたりする物なので御座います。




 冒険者の皆様にも、身に覚えのある方がいらっしゃるのではないでしょうか?




 あの時は、あんな事になってしまって本当に苦しかった。



 でも…今から思えば、あの苦しい経験があったからこそ、今の自分があるのだ。



 あの失敗があって良かった、あの状況に思い切って飛び込んで良かった、あんな人でも結果居てくれて良かった…。



 恐らくロビンソンも、この経験をしたからこそ!父の言葉の有り難味が、身に染みて分かったのではないでしょうか?



 きっと若かりし頃の、船乗りに憧れていたロビンソンのままだったら、何を言っても心には響かなかったでしょうから…。



 文者は常日頃から申しておりますが、この地球において「偶然な出来事」と言うものは、一切存在致しませぬ。



 つまり「全てが必然」のこの世界で、我々冒険者は日々大切な時間を生きている訳なのであります。



 何が起こるか分からないけれども起こった事は皆、自らが経験すべく起こしている出来事で御座います故、どうか皆様心から楽しんでその状況を受け入れ、丸ごと糧にしてしまいましょう!



 どんなに嫌な出来事が起こったとしても


「なるほど…今起こっているこの嫌な状況は、
果たして今の私に何を学んで欲しくて
起こっているのだろうか?」



常に、そのように考えてみて下さい!




「あ~嫌な事が起こった!
も~嫌だ!
逃げたい!此処から1秒でも早く!
消えろ!
この出来事!目の前から消えろ!」




 これもいいんですがスピリチュアルな世界では、その時はやり過ごせてもその本人が其処からの学びを手に入れない限りは、また同じような出来事が巡って来ると言いますよね?




 毎回、似たような苦手な人が職場にいる。



 毎回、似たような最悪な場面に遭遇する。



 毎回、似たような気の合わない友人とつるんでしまう。



 毎回、似たような駄目な人を好きになってしまう…等。



 思い当たる方は、1度「つまり、此処から何を学べばいい訳?」と言う視点で、その状況を見てみるといいかもしれません。


 文者も現在の地下ダンジョン攻略パーティで、部署を牛耳るお局様の存在のせいで鬱になりかけましたが、上記のように「ん?これは、此処から何かを学ぶべきなのか?」と考えを変えてみました。



 自分をゴミ屑同然に思い込んで生きて来た人生でしたので、「きっと、鬱になるまでやり込められても致し方ない存在なんだ!」と、自分で認めてしまっている訳だったんですよね…体壊して、手術までして。

 一連の経緯はこちら。


 ですので、まずは自分に自信を持って!堂々と!文者は文者らしく!変にオドオドしなくていいんだ!間違えたっていいんだ!文者なりのアイデアで行動すればいいんだ!と、思い直した訳です!



 

 自分が変わると、周りも不思議なくらい変わって参ります。




 今ではお局様は文者を頼り、文者にしか出来ない所を存分に褒め、同じ話題で2人で大盛り上がりしております!



 先日も、1年ぶりに退職メンバーも呼んでの飲み会が御座いました!



「うちの地下ダンジョン攻略パーティは、
みんな人情に篤くて本当に最高だよね!」



 と、全員でお互いを褒め称え合う始末(笑)。



ああ、辞めなくて良かった!!!!!(涙)




 定年間近のおじさまも、文者達中間世代も、ちょっぴり若い子達も…本当に此処は全員が最高のメンバーなんです!



 文者もお陰様で、お客様から評判が良いと表彰状頂きました!(照)




ですので、この冒険者人生!

どんなに高い壁や、挫折案件が来ても、

どうか怯まず、楽しんでみて欲しい!



そう…
まさに、ロビンソン・クルーソーのように!




ロビンソンも自ら危険に飛び込み、
孤独な人生を引き寄せてしまったが、
其処から必死に生きようともがいた!


文者も自らを貶めて鬱状態になりかけ、
ストレスで命に係わる手術を経験したが、
其処から必死に変わろうとした!




 1冊の本から、色々な学びを頂いた気がした文者で御座いました。




 如何でしたでしょうか?



 まあ…何にしましても…





決して、経験したい冒険ではありませんよね?
実際、遭難なんてものは…(笑)。



 是非、皆様も無人島での生活を疑似体験してみて下さいませ!



 新潮文庫様でしたら、スピン(栞紐)が付いております故、より読みやすい仕様となっております!


 そして!


 何と!新潮社様も、我々と同じnote旅団仲間であります!
 是非!御興味のある方は、こちらの頁へどうぞ!






 いや~壮絶な、島での生活で御座いましたね…。


 私は、この書物にて十分楽しみました故、実際に同じ経験は少々御免被りたく存じますが…。


 え?少し興味がある?


 流石は、冒険者の鑑!貴方様の勇気と行動力には、到底敵いませぬ。


 ところで…この世界とは、別の世界の扉が何処かにあると言う噂を、お聞きになった事は御座いますか?


 ええ、何でもふとした切っ掛けで気付いたら、此処ではない何処かにいつの間にかいたとか何とか…。


 異世界…と言うやつでしょうか?



 本当にそんな事、起こり得るのでしょうかねぇ…。





※今回の見出し画像は、まさしく無人島!実在する島の写真や、現に島へ旅した時の写真を投稿されている冒険者の皆様も沢山いらっしゃったのですが、やはりあくまでも空想の物語の御紹介と言う事で、無人島の画像もイラスト的な風合いのものを選ばせて頂きました。投稿者の冒険者様、有り難う御座いました!



その他の本の章の頁はこちら!


放浪の元本読師 文者部屋美の本棚ーサイトマップー

 こちらも是非、御活用下さいませ!
(クリエイターホームページ「プロフィール」のタブにも
         固定させて頂きましたので、そちらからもどうぞ!)





同じ地球を旅する仲間として、いつか何処かの町の酒場でお会い出来る日を楽しみにしております!1杯奢らせて頂きますので、心行くまで地球での旅物語を語り合いましょう!共に、それぞれの最高の冒険譚が完成する日を夢見て!