地球で見つけた好きな物の話ー本の章8頁ー
地球を旅する冒険者の皆様、我々冒険者達も普段所属する地下ダンジョン攻略パーティから少し離れ、熱く煌めく太陽の下、新たな地へ出掛ける季節と相成りましたね。元本読師の文者部屋美です。
夏季休暇、楽しんでおられますでしょうか?
文者の地下ダンジョン攻略パーティは、暦は関係御座いませんので毎日を忙しく過ごしており、休暇も何もあったもんじゃ御座いませぬ!
ですので、せめて読書家冒険者として物語の中だけでも、普段とは違った旅を楽しみたいと思いまして、この度冒険者仲間の皆様にも御紹介させて頂く運びと相成った訳であります。
ジュール=ヴェルヌ氏、御存知でしょうか?
フランスの作家であり、「SFの父」とも呼ばれているそうで、現在のSF創作世界を大きく広げる事になった作家の1人だと言われているそうで御座います。
冒険者である文者が、突然妙に気になりだしたキーワードの1つに「地底世界」と言うのがありまして、この冒険者心を満たすべくこちらの作品を御紹介致しました。
上記の頁にて「実は『本の章』で綴るべく温めておいた内容ではあったのですが、此処で一つだけ先出しさせて頂きますと…。」とあり、5か月経ってようやくこの「本の章」にて御紹介が叶いました!
では、早速では御座いますが…「本の章」8頁目の内容は「地球に降り立った私が出会った ジュール=ヴェルヌ氏が綴る 大冒険の本 4冊」について綴ろうと思います。
ほぼ、お分かりでしょうが…早速、1冊目から発表致しましょう!
(尚、全て東京創元社様より発売されている文庫で御座います)
1.「地底旅行」1864年
鉱物学の教授であるリデンブロック教授は、骨董品店で見つけた古書の解読に勤しんでいた。
ある日、その本の間から謎のルーン文字が綴られたメモのような羊皮紙を発見する。
何かとてつもない大発見の予感がしたリデンブロック教授は、そのルーン文字を解読し、16世紀の有名なアイスランド人錬金術師アルネ=サクヌッセンムの書き記したものである事を突き止めた。
更に食事もせず、寝る間も惜しんで解読した結果、驚くべきメッセージが判明する。
何とそれは、大胆な旅人達に向けて地球の中心、つまり地底世界に到達出来る道を指し示したメモであり、本人が既に実践済みだと言うのだ。
すぐさま食事を済ませ、自分のトランクを用意したリデンブロック教授は、本編の語り手である甥のアクセルを連れて、早速メモの場所へ向けて旅立つ事にする。
世紀の大発見になるかもしれないこの旅に対し、ワクワクする思いと、許嫁でありリデンブロック教授の養女であるグラウベンを置いて行かねばならない思いに、悩むアクセル。
しかし「貴方は暫く婚約者とお別れだけど、お帰りは奥さんに迎えられるのよ」と言う心強いグラウベンの言葉に勇気づけられ、アクセルは叔父と共に地底世界へと旅立った。
現地アイスランドでハンスと言う、屈強で心強いガイドと出会い、3人はまだ見ぬ地球の内部へと足を踏み入れるのであった。
果たして彼らは、無事に地上へ戻って来る事が出来るのであろうか!
ちょっと!!!!
地球を旅する冒険者の皆様!!!
これ…
ワクワクせずにいられますっ!?
これはヤバいですよ!もう!
読み進めながらですね、文者はおかしな事を呟きます。
「へぇーっ…
地底世界って…
こんな風になってるんだぁーっ!」
えーっと…
おかしいですよね?この発言!(笑)
だって、これ…
フィクションですよ?(笑)
ヴェルヌ氏の、体験談じゃないですから!
いや…でも…ひょっとして、ひょっとするかもしれない…。
それくらい、地底世界の魅力がリアルに綴られているのであります!
読者はアクセルの視点に立って、見る物全てに圧倒される冒険を楽しむ事が出来るでしょう!
これは詳細を綴るより、是非とも冒険者仲間の皆様のその目で!地底世界の様子を、探険して頂ければと思います!
3人が無事に地上に戻れるのかどうかも、ハラハラドキドキの見所の1つであります!
1つ言えますのは…
現地ガイド、ハンスの頼もしさよ!(笑)
(結婚して下さい!)
2.「海底二万里」1870年
世界を震撼させる、奇妙な海難事故。
長い銛の様な形でクジラより大きく、時々燐光を発しながら素早い動きで船舶に穴を開けて行く。
そのような怪物が横行している噂を聞きつけ、パリ科学博物館のアロナックス教授は、原因究明の為にアメリカの軍艦「エイブラハム・リンカン」号に乗り込む。
アロナックス教授の忠実なる召使コンセイユは、研究の為の旅にはどんな所であろうと必ず同行する、誠実で真面目な若者である。
だが、今回は普段の研究の旅とは訳が違う。
どんな怪物かも分からない、未知の存在との遭遇が待っているのだ。
命の危険すらある旅に流石に連れては行けないと、アロナックス教授は彼を強く説得する。
しかしコンセイユは「御主人様のお好きなように…」と、すぐさま荷造りを終えて主人と共にこの旅に同行する事を、即決するのであった。
船上では銛打ちの名人ネッド・ランドと知り合い、アメリカ軍隊と共に怪物の捜索に全力を尽くす。
だが焦る気持ちとは裏腹に時間ばかりが経過し、何日経っても出会えぬまま戻るべきか否かの結論を下そうとした、その時!
ついに怪物が現れ、慌てて襲撃に備える一行!
応戦するものの、アロナックス教授達3人は激しい揺れと荒波に抗えず、何と軍艦から放り出されてしまうのだった。
気が付いたアロナックス教授達が収容された場所は、何と…。
怪物の正体とは一体、何だったのか?
命は助かったものの、アロナックス教授達は無事に帰りつく事が出来るのか?
あの…
ネモ船長は?
潜水艦ノーチラス号は?
文者は昔から「海底二万里」と言う物語は、潜水艦ノーチラス号に乗ったネモ船長の海底冒険の物語だとばかり思っていたのです。
当然、語り手はネモ船長だと…。
しかし、一向にネモ船長もノーチラス号も出ては参りません(笑)。
語り手は、上記のアロナックス教授であります。
彼がどのような経緯で海へ出て、どのように遭難し、どのような海の冒険をしたのか…と言うのが、大筋の流れであります。
さあ、ネモ船長はどのように関わって来るのでしょうか?
それは、御自身の目でお確かめを(笑)!
(だって、言っちゃったら面白くないんですもの!)
海底冒険は、それはそれは夢とロマンに溢れております!
1度は経験してみたい!と思われる冒険者仲間の皆様も、いらっしゃる事でしょう!
しかしですね…
楽しい事ばかりではないのも、冒険の常。
どう御判断なさるかは、皆様に委ねると致しましょう…。
1つ言えますのは…
召使コンセイユの、忠実っぷりよ!
(結婚して下さい!)
3.「月世界へ行く」1870年
186X年、世界中が科学史上前例の無い科学的な試みによって、月世界と連絡を持とうとしていた。
大砲クラブの会長バービケーンは、この問題についてケンブリッジ天文台の天文学者に相談し、この前代未聞の計画を進める事となる。
天文台所員の意見書に従い、巨大な砲弾型の宇宙船を開発、素材は当時最先端のアルミニウムである。
全世界から寄付金が集められる中、突然現れたフランス人の芸術家アルダンは、地球の衛星である月の知識を得るべく、自分をその砲弾に乗せて欲しいと申し出た。
そしてバービケーンと、彼の宿敵であるニコール大尉を一時和解させて3人で旅立つ事を提案する。
かくして一行は熱狂した観客人に見守られながら、食料と2匹の犬、そして様々な必要品を積み込んで、月へ向かって打ち上げられたのである。
果たして彼らは、無事に月へ到達する事が出来るのか?
月へ到達後、どのように生きて行くのだろうか?
そして、地球へは帰る事が出来るのか?
3人の運命や、如何に!
これはですね…
何て言ったらいいのか(笑)。
いや、笑っちゃいけないんですけどね。
一番、リアリティが無かった(笑)。
いいんですよ?物語なんですから!どんな内容だって、一向に構わない筈です!
でも、何か…挿絵も、ちょっと面白くて(笑)。
えーと…注意事項と致しましては…
ペットを飼われている方、
ワンちゃん好きの方は御注意を。
あの…挿絵が、ちょっと色んな意味で衝撃的過ぎて…。
是非、彼らの月旅行を本編にてお楽しみ下さいませ…。
4.「八十日間世界一周」1873年
変わり者の独身紳士、英国貴族のフォッグ卿は80日間で世界を1周する事が出来るか、友人達と2万ポンドの賭けをした。
当然友人達は、疑って掛かっている。
其処でフォッグ卿は、最近就いたばかりの従者パスパルトゥーを御供に早速ロンドンを発つ。
順調に旅を続ける2人だが、途中ある事件の捜査に巻き込まれ、警察に追われる身となってしまう。
また、交通手段の無い未開の土地を進まざるを得ず、貴重な所持金を払って象で進む羽目に。
古いしきたりが残る種族の地では、生贄にされて今にも殺されそうになっている女性を助けたり。
パスパルトゥーがある人物に騙されて、フォッグ卿と離れ離れになってしまったり。
襲撃を受けたり、誘拐されたり、人質になったり、別のグループに潜り込んだり…行く先々で様々な事件に巻き込まれ、出会った旅仲間とも別れと再会を繰り返しながら、刻々と迫る時間との勝負に挑むフォッグ卿。
そりでしか進めない場所があったり、順調に進んでいた筈の船の燃料が途中で切れる等、これでもかと言う程ピンチが襲う。
果たして、フォッグ卿一行は時間に間に合うのか?
ずっと彼らをマークしている警察の登場を、どう乗り切る?
最後に彼らに待ち受ける、意外な結末とは!
これはもう…
最っ高の冒険ですよ!!!!!
いやぁ~!!!!!もうハラハラドキドキワクワクが、止まりませんでしたよ!本当に!!!!!
どうなるの?間に合うの?大丈夫?この状況?と、フォッグ卿と共に様々な土地を旅しながら、次々と待ち受ける怒涛の展開に手に汗握りつつ、ま~ヒヤヒヤ致しましたよ(笑)!
あ、冒険者の皆様…
フォッグ卿一行は、
この日本にも立ち寄って下さっております!
これは、ちょっと嬉しかったですね~!!!
世界各地を回る旅の醍醐味は勿論なんですが、登場人物達もそれぞれとっても魅力的で御座いまして!
何処で誰が仲間になるのかは、是非本編でお楽しみ頂きたく存じます。
最後、どうなっちゃうの?と、本当にハラハラ致しました。
フォッグ卿…最初は変わり者で、少々癖のある人物であります故、面倒臭そうな男だな…と思っていたのですが…(笑)。
フォッグ卿…イイかもしれん(笑)。
(結婚して下さ…)
さて、ヴェルヌ氏の綴る数々の大冒険は如何でしたでしょうか?
1つでも御興味のある冒険が御座いましたら、是非とも飛び込んでみて下さいませ!
だって…文者も貴方様も、この地球を選んで生まれて来た生粋の冒険者なのですから。
この夏季休暇の間に沢山の冒険の思い出を作り、感じたままに貴方様の心の頁にその冒険譚を綴って頂きたく存じます。
上記の物語は東京創元社様他、様々な出版社様やお子様向けの文庫でも発売されております故、多くの方々に手に取って頂ければ幸いです。
※追記(8月23日)
東京創元社様が8月9日より、このnote旅団仲間となっておりました~!
文者も愛読させて頂いているページで御座います故、こちらに御紹介させて頂きます!!!!!
はぁ…日差しは暑いですが、海の青さと空の青さは本当に美しいですねぇ…潮風も心地良…ん?
ほら、この望遠鏡を覗いて下さいませ…。
彼処に見えますのは、船では御座いませんか?
しかも、帆も船体も何処と無くボロボロで…難破船でしょうか?
そう言えば、先日遭難されて消息不明だった冒険者がこの海岸に生きて流れ着いたと言う話を、聞いた事が御座います。
壮絶な無人島での生活の記録はその後、書物になったとの事です。
今度、その物語について語る事と致しましょうか?
※この度の見出し画像は、まさに地球を一周しているかのようなイメージの、こちらの冒険者様のものをお借り致しました!文者も自ら選んで降り立ったこの愛すべき地球を、この肉体が朽ち果てぬ前に是非とも見て回りたいと、強く強く願っております!
その他の本の章の頁はこちら!
放浪の元本読師 文者部屋美の本棚ーサイトマップー
こちらも是非、御活用下さいませ!
(クリエイターホームページ「プロフィール」のタブにも
固定させて頂きましたので、そちらからもどうぞ!)
同じ地球を旅する仲間として、いつか何処かの町の酒場でお会い出来る日を楽しみにしております!1杯奢らせて頂きますので、心行くまで地球での旅物語を語り合いましょう!共に、それぞれの最高の冒険譚が完成する日を夢見て!