Web東京創元社マガジン

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東京創元社の公式noteです。個別のお問い合わせは https://www.tsogen.co.jp/otoiawase.html にどうぞ。

マガジン

  • 解説・あとがき

    東京創元社の書籍の解説・あとがきを掲載します。なかにはここでしか読めないオリジナルの解説・あとがきも。

  • イベント情報

    東京創元社の刊行物に関連するイベント情報をお届けします

  • 紙魚の手帖

    東京創元社の隔月刊文芸誌『紙魚の手帖(しみのてちょう)』に掲載された記事をご紹介します。

  • 創立70周年記念企画

    2024年、東京創元社は創立70周年を迎えました。それを記念した企画を順次アップいたします。

最近の記事

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東京創元社からのごあいさつ

noteをご覧の皆さま、はじめまして。 東京創元社と申します。創元推理文庫や創元SF文庫などをはじめとする書籍を刊行している、東京にある出版社です。「くらり」という公式マスコットキャラクターがいます。 もともとは大阪にある創元社という出版社の東京支社でしたが、1954年に東京創元社としての営業を開始し、今年2024年で創立70周年を迎えました。 これまでは別のサービスを用いてウェブマガジン「Web東京創元社マガジン」を運営していましたが、このたびウェブマガジン全体をno

    • 「こんなミステリ、初めての体験です」「何が嘘で何が真実なのか」「終盤はまさかの展開に驚愕」――エヴァ・ドーラン『終着点』感想コメントご紹介!!!

      こんにちは翻訳班のKMです。 暑い日が続きますね。帰宅して冷房がつけっぱなしでも、「座敷わらしが気を利かせて部屋を冷やしてくれたのだな」と涼やかな気持ちでいられます。電気代を思うとさらにほんのり涼しくなれます。 さて8月22日、エヴァ・ドーラン『終着点』(玉木亨訳/創元推理文庫)が刊行されました。事件発生後、過去へさかのぼる章と未来へ進む章が交互するという、ミステリ好きにはたまらない構造で紡がれる傑作です。まずはあらすじをどうぞ。 本書は多くの謎を内包しています。殺したの

      • 真門浩平さん『ぼくらは回収しない』が、第7回「ほんタメ文学賞」たくみ部門大賞を受賞しました!

        真門浩平さんの短編集『ぼくらは回収しない』(ミステリ・フロンティア)が、第7回「ほんタメ文学賞」たくみ部門大賞を受賞しました! 「ほんタメ文学賞」とは―― 俳優の齋藤明里さんと教育系YouTuberのヨビノリたくみさんがMCをつとめるYouTubeチャンネル「ほんタメ」が主催する賞で、2021年に始まりました。「あかりん部門」「たくみ部門」の二部門があり、半年に一度、お二人が最も面白いと思った作品にそれぞれ贈られます。 👑あかりん部門大賞👑 池澤春菜さん『わたしは孤独な星

        • 【8月22日刊行】鈴木力/宮西建礼『銀河風帆走』(創元日本SF叢書)解説[全文]

          鈴木 力 Chikara SUZUKI  SFとは何か。SFは何のためにあるのか。  断言しよう。宮西建礼の第一短編集である本書は、その問いに対するひとつの答えであると。ここにはSFがSFであるためのエッセンスが凝縮されている。  宮西は一九八九年生まれ。二〇一三年、本書の表題作で第四回創元SF短編賞を受賞。当時は京都大学農学部資源生物科学科に在籍する学生で、二十三歳の若さだった。  それから十一年。共著の写真集『京大吉田寮』(草思社、二〇一九年)を別にすれば、書き下ろしを

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        記事

          【東京創元社 創立70周年記念】櫻田智也さん×今村昌弘さんトークショー&サイン会(東京・新宿、9月22日開催)

          東京創元社の創立70周年を記念して、今年人気シリーズ最新作をそれぞれ刊行された櫻田智也さんと今村昌弘さんのトークショー&サイン会を開催いたします。 東京創元社主催のミステリ系新人賞でデビューし、その後ともに本格ミステリ大賞を受賞されたお二人に、ここでしか聞けない創作秘話や裏話を存分に語っていただきます! 櫻田智也さんと今村昌弘さんのお話が同時に聞ける! 魞沢泉と明智恭介&剣崎比留子のお話が同時に聞ける!! この機会だけの特別なイベントになりそうです。トークショーの後にはサ

          【東京創元社 創立70周年記念】櫻田智也さん×今村昌弘さんトークショー&サイン会(東京・新宿、9月22日開催)

          【『名探偵の有害性』8月刊行記念スペシャル企画】ちょっとだけ帰ってきた桜庭一樹読書日記 第1回

          【編集部より:この記事は2024年6月21日に公開されたものです】  桜庭一樹さんの新作長編『名探偵の有害性』の刊行を記念して、あの一世を風靡した伝説のweb連載〈桜庭一樹読書日記〉が二回限りで復活します! 本を読み、編集者と打ち合わせ、喫茶店で仕事して、ふしぎな人たちと行き会う毎日。「ちょっとだけ」帰ってきた読書日記を読みながら『名探偵の有害性』発売日を楽しみにお待ちください。 ※『少年になり、本を買うのだ。 桜庭一樹読書日記』『書店はタイムマシーン 桜庭一樹読書日記』

          【『名探偵の有害性』8月刊行記念スペシャル企画】ちょっとだけ帰ってきた桜庭一樹読書日記 第1回

          青崎有吾『地雷グリコ』、楠谷佑『案山子の村の殺人』…紙魚の手帖vol.15(2024年2月号)書評 宇田川拓也[国内ミステリ]その1

          【編集部から:この記事は東京創元社の文芸誌〈紙魚の手帖〉vol.15(2024年2月号)掲載の記事を転載したものです】  一見すると型から外れているように思えるが、いざ読んでみると見事なまでに本格ミステリであり、さらにめっぽう面白く仕上がっているのだから感嘆するしかない。  青崎有吾 『地雷グリコ』(KADOKAWA 一七五〇円+税)には、よく知られる遊びやゲームをアレンジした対戦型遊戯が登場する。たとえば、グーは「グリコ」、チョキは「チヨコレート」、パーは「パイナツプル

          青崎有吾『地雷グリコ』、楠谷佑『案山子の村の殺人』…紙魚の手帖vol.15(2024年2月号)書評 宇田川拓也[国内ミステリ]その1

          ジョン・コナリー『失われたものたちの国』刊行記念、翻訳者・田内志文先生のトークイベント&サイン会開催(東京・御茶ノ水、9月6日)

          みなさまこんにちは。東京創元社編集部の翻訳班HSと申します。 主に翻訳ミステリの編集に携わっておりまして、『そしてミランダを殺す』のピーター・スワンソン、『自由研究には向かない殺人』のホリー・ジャクソンなどを担当しております。好きなものは駄菓子のラムネ、好きな動物はフェレット(イタチ)です。 さて、今回は9月6日(金)開催のイベントについてお知らせいたします! ジョン・コナリーの、本にまつわるダーク・ファンタジイ『失われたものたちの国』の刊行を記念し、同書を翻訳された田内志

          ジョン・コナリー『失われたものたちの国』刊行記念、翻訳者・田内志文先生のトークイベント&サイン会開催(東京・御茶ノ水、9月6日)

          【創立70周年記念企画】エッセイ「わたしと東京創元社」その5:有栖川有栖、加納朋子

          東京創元社では創立70周年を記念し、文芸誌『紙魚の手帖』にて豪華執筆陣による特別エッセイ「わたしと東京創元社」を掲載しています。 第6回は、『紙魚の手帖』vol.17(2024年6月号)に掲載されたエッセイ(前半)をご紹介いたします。 有栖川有栖 Alice Arisugawa 創元推理文庫の表紙をめくると、タイトルの下にやや長めの内容紹介がある。現在は裏表紙にも別の文章であらすじが紹介されているが、昔はなかったから、中学生の頃は最初のページをじっくり読んで「今日はどれを

          【創立70周年記念企画】エッセイ「わたしと東京創元社」その5:有栖川有栖、加納朋子

          【創立70周年記念企画】エッセイ「わたしと東京創元社」その4:日暮雅通、宮部みゆき、ピーター・スワンソン

          東京創元社では創立70周年を記念し、文芸誌『紙魚の手帖』にて豪華執筆陣による特別エッセイ「わたしと東京創元社」を掲載しています。 今回は、『紙魚の手帖』vol.16(2024年4月号)に掲載されたエッセイ(後半)をご紹介いたします。 日暮雅通 Masamichi Higurashi 今の職業につくまでのエポック、あるいは「出会い」はいくつかあるが、そのうちの大きな二つが、東京創元社がらみであった。  ひとつは高校生時代、創元推理文庫に読みふけったこと。まだ「本格」や「怪

          【創立70周年記念企画】エッセイ「わたしと東京創元社」その4:日暮雅通、宮部みゆき、ピーター・スワンソン

          【創立70周年記念企画】エッセイ「わたしと東京創元社」その3:芦辺拓、綾辻行人、貫井徳郎

          東京創元社では創立70周年を記念し、文芸誌『紙魚の手帖』にて豪華執筆陣による特別エッセイ「わたしと東京創元社」を掲載しています。 今回は、『紙魚の手帖』vol.16(2024年4月号)に掲載されたエッセイ(前半)をご紹介いたします。 芦辺拓 Taku Ashibe 縦書き右開きの孤島ミステリと横書き左開き都市サスペンスが真ん中の袋綴じ解決篇で合体する本、ちょん髷時代から昭和戦前戦後のニッポン名探偵五十人(のち二名増員)が競演し、巻末には読書に便利な名鑑つきの本、全編ペダン

          【創立70周年記念企画】エッセイ「わたしと東京創元社」その3:芦辺拓、綾辻行人、貫井徳郎

          一穂ミチ『ツミデミック』、綿矢りさ『パッキパキ北京』、森見登美彦『シャーロック・ホームズの凱旋』…紙魚の手帖vol.15(2024年2月号)書評 瀧井朝世[文芸全般]その2

          【編集部から:この記事は東京創元社の文芸誌〈紙魚の手帖〉vol.15(2024年2月号)掲載の記事を転載したものです】  一穂ミチ『ツミデミック』(光文社 一七〇〇円+税)もコロナ禍を舞台に、犯罪、あるいは犯罪めいたものに触れる人々が登場する六編を収録。  たとえば「ロマンス☆」は、幼い子供を育てる母親が近所でイケメンの配達員を見かけ、彼が来ることを期待してフードデリバリーサービスの注文を繰り返す。しかし、彼はなかなか来ない……。まるでギャンブル依存症のようで十分怖いのだ

          一穂ミチ『ツミデミック』、綿矢りさ『パッキパキ北京』、森見登美彦『シャーロック・ホームズの凱旋』…紙魚の手帖vol.15(2024年2月号)書評 瀧井朝世[文芸全般]その2

          本日発売! 『紙魚の手帖』vol.18 Genesis――夏のSF特集ラインナップ紹介

          書き下ろしの単行本シリーズとして続いてきた〈Genesis 創元日本SFアンソロジー〉が『紙魚の手帖』に合流してから一年。『紙魚の手帖 vol.18 Genesis』が、今年も夏のSF特集号として発売されました。 生まれたての新人からベテランまで、SFの「いま」を担う才能が勢揃いした、本特集の全容をご紹介します。 【表紙とデザイン】 〈Genesis 創元日本SFアンソロジー〉のシリーズ発足時からお世話になっているカシワイさんに、今号でも装画をご担当いただきました。「都

          本日発売! 『紙魚の手帖』vol.18 Genesis――夏のSF特集ラインナップ紹介

          東京創元社イベント情報まとめ【随時更新】

          東京創元社の著訳者や書籍にまつわるイベント情報をまとめたページです。 各イベントの詳細はリンクした記事でご確認ください。 2024年8月8月24日(土)今村昌弘『明智恭介の奔走』全国サイン会@北海道・札幌 8月27日(火)上條一輝『深淵のテレパス』トークイベント&サイン会@東京・六本木 8月31日(土)上條一輝『深淵のテレパス』トークイベント&サイン会@東京・池袋 2024年9月9月2日(月)第15回創元SF短編賞贈賞式&トークイベント@東京・飯田橋 9月6日(金)

          東京創元社イベント情報まとめ【随時更新】

          荻堂顕『不夜島』、柴崎友香『続きと始まり』…紙魚の手帖vol.15(2024年2月号)書評 瀧井朝世[文芸全般]その1

          【編集部から:この記事は東京創元社の文芸誌〈紙魚の手帖〉vol.15(2024年2月号)掲載の記事を転載したものです】  戦後の与那国島を主な舞台に、身体の大部分を機械化された密売人が謎のミッションに挑むサイバーパンク。荻堂顕の新作『不夜島』(祥伝社 一八〇〇円+税)である。  新潮ミステリー大賞出身の荻堂だがミステリーにこだわっているわけではないようで、前作『ループ・オブ・ザ・コード』は文化や言語が〝抹消〞された架空の国を舞台にしたSF大作だった。本作もSFで、アクショ

          荻堂顕『不夜島』、柴崎友香『続きと始まり』…紙魚の手帖vol.15(2024年2月号)書評 瀧井朝世[文芸全般]その1

          【満数につき予約受付終了】今村昌弘『明智恭介の奔走』刊行記念、全国サイン会ツアー【北海道・札幌にて8月24日開催!】

          今村昌弘『明智恭介の奔走』の発売を記念し、 8/24(土)に北海道・札幌市のコーチャンフォー新川通り店様にてサイン会を開催いたします! 【『明智恭介の奔走』刊行記念 今村昌弘さんサイン会】 サイン会日時:8/24(土) 14:00~ 開催場所:コーチャンフォー新川通り店様 書籍特設会場にて 参加対象:コーチャンフォー新川通り店様・ミュンヘン大橋店様・美しが丘店様にて『屍人荘の殺人』『魔眼の匣の殺人』『兇人邸の殺人』『明智恭介の奔走』をご予約・ご購入ください。 ※電話でのご予

          【満数につき予約受付終了】今村昌弘『明智恭介の奔走』刊行記念、全国サイン会ツアー【北海道・札幌にて8月24日開催!】