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アレコレ楽書きessay

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はてなブログのつぶやきエッセイを転載。イラストエッセイには書かないこぼれ話あれこれ。
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#家族

単語帳とクラッカー

単語帳とクラッカー

長男が日本語の勉強を始めた。
ひらがな・カタカナの
単語帳を作りたい、というので
適した紙とリングと
穴あけパンチを用意した。

次男は甘い物断ちを始めた。
私も普段は砂糖断ちをしているので
塩味のクラッカーを作った。

父親と暮らす息子達のところに
単語帳作りの道具と
手作りクラッカーを持って
訪問したのは午後6時。

作業をしていたら
元ダンナが帰宅して
夕食の話になった。

魚のトマト煮込み

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いちばん上の引き出しの中身を見ればわかる

いちばん上の引き出しの中身を見ればわかる

よく使う場所のいちばん上の
引き出しを見れば
そこで暮らす人間がどんな現状を
生きているのかよくわかる。

以前暮らしていた家の
キッチンの脇にある
大きな収納家具の引き出しを
昨夜久しぶりに見た。

父親と暮らしている
息子が探しものをしていた。

びっくりするくらいの
薬箱が並んでいた。
元ダンナの両親の家の
リビングにある家具の引き出しに
そっくりになってきた。

コレクションのように
並べ

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ひとり時間を穏やかに味わえる喜び

ひとり時間を穏やかに味わえる喜び

クリスマス準備をしながら
最近よく流しているのは
自分がやらないことを
情熱的にやっている人達の
YouTube動画やおしゃべり。

BGMっぽく流していると
こうして世界の多様性が
育まれているんだなと感じる。

私は惚れっぽくて
人も動植物も街も国も地球も宇宙も
片っ端から好きになってしまう。

好奇心も旺盛だから
出会った情報をどんどん
深掘りしたくなってしまう。

あれもこれも
どれもこれ

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3年間やったこと・やらなかったことの証

3年間やったこと・やらなかったことの証

元ダンナの入院が
長引きそうなので
近頃ちょくちょく
息子達の所へ行く。

イタリアに来てから
約20年暮らした家を出て
もうすぐ3年が経つ。

飾り棚や収納家具
キッチンのあちこちに
埃・水垢・汚れが
溜まっている。

なにかを3年間続ければ
たいてい誰の目にも見える
効果や変化がわかりやすく
視覚化される。

元ダンナと息子達が暮らす
家のあちこちには
「3年間やらなかった」
証が目に見える。

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背筋に寒気が走るホロスコープリーディング

背筋に寒気が走るホロスコープリーディング

職場に70歳の新入りがいる。
彼女の息子と娘の
ホロスコープリーディングをした。

同僚をざっくり観るとき
または簡単なカードリーディングは
コーヒー1杯で引き受けている。

関西の整体師さんと組んで
始動し始めたPPMP
Personal Power Mapping and Pointing
の話題に興味を示した新入りさん。

さっくり解析を前払いで依頼。
ものすごいパワフルな
ホロスコープチャ

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たくましさを放つ息子達

たくましさを放つ息子達

昨夜は息子達と晩ごはん。
普段は父親と近くに住んでいる。

先日我が家から持っていった
ボトルワインの補充分を持って
次男がまず階段をあがってきた。

彼が時々アルバイトしている
ワイン蔵の新ワインを2本。
次男が葡萄の収穫からボトル詰め
ラベル貼りまで手伝った赤ワイン。

その後から長男。
すぐにふたりはキッチンで
夕飯のメニューを目で確認。
味噌汁を飲むと言ったのは長男。

次男はワインを飲む

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届いたのは赤ワインだけではなくて

届いたのは赤ワインだけではなくて

先週末、夕食に招待された。
ワイン蔵でアルバイトをしている次男に
メニューに合わせたワインを
選んで持ってきてもらう約束をした。

ところが当日
アルバイトには行かず
次男は帰宅後家で眠っていた。
早朝通学・サッカー練習・宿題の
疲れが溜まっていたのだ。
彼は父親と暮らしている。

メッセージを送っても
返信がなかったので
きっとそんなことだろうと
見当がだいたいついていた。

職場を離れる同僚と

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家族がいるとき家は泣く場所ではなかった

家族がいるとき家は泣く場所ではなかった

幼い頃に親が放つ
「コトバ」は意外に
深いところで堤防をつくる。

それは我が子を守ることもあるし
人生の扉を閉ざす鍵にもなる。

自力で生命を繋ぐことが
まだ難しい段階で
自分の命の要な部分を
任せるしかない存在。

それが親。
または親にあたる人。

幼い私が泣いているとき
「泣くな」と母が言った。
理由は覚えていない。

泣きたくても泣けない彼女は
たぶん理不尽なことで
わんわん泣いている我

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世間に合わせてスピードを落とすのは公共道路を運転するときだけでいい

世間に合わせてスピードを落とすのは公共道路を運転するときだけでいい

やめると決めた。
幻でしかない世間という
モノサシに合わせて
やりたいことに
ブレーキをかけるのを。

お金を稼げないのなら
好きなことをやっても
無駄だという洗脳が
闊歩していた時代に
東京で生れ育った影響は
ことのほか強烈だった。

家族も結婚相手も
自分が抱え込んでいた
信念にピッタリの人達。

幻の尺度を基準にしないと
決めて生きていたら
ひとり暮らしになった。

快適な場所で極上の日々を

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約束を守ることは美徳?前言撤回はいけないこと?

約束を守ることは美徳?前言撤回はいけないこと?

肉体を持つ人間は
その姿の変化に
ブレーキをかけることを願いつつ
永遠に続くなにかを求める。

年老いてシワや白髪が増えても
ずっと愛してくれる人。
なにがあっても続く愛情や友情。
いつでも見守ってくれる家族や仲間。

それが「ある」と感じるとき
幸福感を実感するけれど
「ない」と思うと失望・絶望する。

恋人やパートナー
家族や動植物。
愛情を注いだら同じ分量の
それを返してくれる相手が
側にい

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未来を考えた買い物

未来を考えた買い物

白猫スカイのごはん皿の
下に敷いてあるマット。
コットン素材の足ふき用。

なくてもいいのだけれど
時々ひっくり返す
飲み水を吸収するから
便利なので敷いてある。

スカイと息子達は
元旦那の家で暮らしている。
ときおり大好物の餌を持って
毛づくろい・爪切りなど
男達がやらない世話をしにいく。

私が家を出てから
一度も敷物を洗っていない。
もう処分するしかない。
それほどに汚れがひどい。

持ち

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あなたと一緒に死にたいから毒を

あなたと一緒に死にたいから毒を

ロマンティックな物語ではなく
真実のひとこと。
現代社会は毒まみれ。

ワクチン・消毒・殺菌
農薬・保存料・着色料
薬・芳香剤・柔軟剤
建材・塗料・接着剤

いたるところに毒。
ソフトキリングとは文字どおり
ゆっくり殺す方法。

私達は静かに殺されている。
本当にたくさんの人間が
あたりまえで便利だと信じてる
ごく普通の生活によって。

すぐには死なないし
原因があちこちにありすぎて
責任を追求さ

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誰かのために何かのために

誰かのために何かのために

クリスマスにちなんだショートストーリーをみた。セリフはほとんどない。映像だけで感動を促す見事な完成度。

展開やラストシーンが想像できる流れのストーリーには安心感があるけれど、惹き込まれる感覚が薄い。

先程観た映像はストーリー展開が読めなかった。主人公が写真を見て何かを始めたことは理解できる。

周りの人が呆れても彼はその行動をやめない。少しづつ彼が変化していく様子がわかる。周囲に奇異な視線を投

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不毛な喧嘩

不毛な喧嘩

魂の片割れ君に聞かれた。「どんな大人になりたかった?」

「なりたい大人像がみつからなかった。なぜエネルギーが歪んでる大人ばかりなのかとても不思議だった。どうやったらこういう人間達の中で生きていけるのか探ってた。」

そう言葉に出して答えて改めて気づいた。幼い頃に感じていた違和感。当時は言葉にすることができなかった。表現する語彙がなかった。

家の中にある滞りは、父と母のエネルギーがスムーズに交流

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