誰かのために何かのために
クリスマスにちなんだショートストーリーをみた。セリフはほとんどない。映像だけで感動を促す見事な完成度。
展開やラストシーンが想像できる流れのストーリーには安心感があるけれど、惹き込まれる感覚が薄い。
先程観た映像はストーリー展開が読めなかった。主人公が写真を見て何かを始めたことは理解できる。
周りの人が呆れても彼はその行動をやめない。少しづつ彼が変化していく様子がわかる。周囲に奇異な視線を投げられても彼はたったひとつの「やりたいこと」のために黙々と動き続ける。
クリスマスの夜に彼の娘は、父が何故・何のために動いていたのか腑に落ちて、静かに涙を流す。プレゼントを直接受け取った彼の孫は祖父の費やした時間と労力を知らない。
ただ愛らしい笑顔であっさりとあたたかな愛を受け取る。きっと祖父は孫になにも語らない。それでいい。その子はことば以外の肌感覚ですべてわかっているから。
人はどこまでも進化できる。原動力が自分のなかから自然と湧き起こるときに。
誰かのために何かのために、やることやらないことは必ず自分自身に戻ってくる。
もうすぐクリスマス。どんなプレゼントが届くかな?
素敵な週末をお過ごしください。
(はてなブログ「アレコレ楽書きessay」2020.12.19 加筆修正転載)
Grazie 🎶