松田祐樹@MD-Farm

イチゴの通年大量栽培を実現する植物工場システム開発を進めているスタートアップ代表です。…

松田祐樹@MD-Farm

イチゴの通年大量栽培を実現する植物工場システム開発を進めているスタートアップ代表です。 『いつでも、どこでも、だれでも』栽培が可能でSDGsな農業を目指しています。 農林水産省中小企業イノベーション創出推進事業採択事業者 matsuda@md.farm

マガジン

  • 【スタートアップの中の人】

    スタートアップをやっている上で感じることを、スタートアップ目線でお話します。

  • イチゴの植物工場の技術公開

    イチゴの植物工場の技術に関する有料記事をまとめたマガジンです。 約10年に渡る実証、研究での成果の一部を有料で公開する記事をまとめています。

  • スタートアップ資料

    スタートアップ設立、運営関連の資料

記事一覧

固定された記事

【 公開 】 植物工場で、ハチを使って受粉する方法

イチゴなど実をつける植物を植物工場で栽培すると、受粉が問題となります。 受粉には一般的に、人の手による方法か、ハチを使う方法があります。 人の手の場合、耳かきの…

9,800
7

フランス人パティシエが日本の果物の質の高さに言葉を失った…「僕の人生を変えた味」

1

日本のイチゴが大ヒット、アメリカで脚光の200億円調達ベンチャー。「世界で一人勝ち」の理由

アメリカの農業を17年間調査してきた専門家が、化学物質を避けるために必ずオーガニックを買う2つの食品とは

MD-Farmのイチゴは、種子の段階から完全無農薬で育てられていて、1年以上の間、収穫し続けられますが、一切の農薬を使用しません。 長期間であっても、病気や害虫を発生さ…

お米の植物工場

お米の植物工場の話題が出回って来ています。 イチゴよりもお米の方が栽培としては、難易度は低く、完全無農薬栽培も容易です。 MD-Farmの栽培ノウハウを転用すれば、中国…

植物工場:スマート化で黒字化増 9割が環境制御導入

PitchBook:Oishii Farmの資金調達情報

【スタートアップの中の人】問題解決の8ステップ

1.問題を明確にする。 解決すべきテーマを「重要度」「緊急度」「拡大傾向」などの視点あら選ぶ 2.現状を把握する。 問題をブレイクダウン(層別)し、「攻撃対象」を見つ…

【スタートアップの中の人】ゴールドマン·サックスの経営理念

1.ビジネス遂行上最優先すべきは、顧客の利益である。ビジネスの成功は、顧客への貢献の結果得られるものであり、これはわが社の発展の歴史を見ても明らかである。 2.わが…

【スタートアップの中の人】Googleが掲げる10の事実

1,ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。 2,1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。 3,遅いより早いほうがいい。 4,WEB上の民主主義…

【スタートアップの中の人】電通の鬼十則

1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。 2. 仕事とは、先手先手と働き掛けて行くことで、受け身でやるものではない。 3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はお…

栄養士が選ぶ、ヘルシーなフルーツ BEST10

ほとんどが難しくて断念するイチゴの植物工場

イチゴの植物工場の開発を目指す企業、個人は多いと思います。 なぜなら現在、一般的な葉物(レタスやベビーリーフなど)の植物工場では収益性が低く、投資額を回収する見…

植物工場は工場立地法の適用を受けない

「植物工場」は建築基準法上は工場だけど、業種が製造業ではなく農業に該当するため工場立地法の適用を受けないことになります。 植物工場の業種は「農業」に分類されるた…

イチゴの植物工場による安心・安全が食中毒を激減させる可能性

イチゴに関する食中毒は、いくつかの国々で報告されています。 この要因は、長距離の流通経路で傷んでしまった、不衛生な水を使用しての洗浄、加熱などが不十分だったなど…

初期段階のイチゴの植物工場で陥りやすい技術課題

初期段階のイチゴの植物工場システム開発で陥りやすい技術課題を少し話したいと思います。 現役のイチゴ農家が参加していない開発 現役でイチゴを生産し、それを一般消費…

8
【 公開 】 植物工場で、ハチを使って受粉する方法

【 公開 】 植物工場で、ハチを使って受粉する方法

イチゴなど実をつける植物を植物工場で栽培すると、受粉が問題となります。

受粉には一般的に、人の手による方法か、ハチを使う方法があります。

人の手の場合、耳かきの後ろにある梵天のようなもので、手作業で行うことになりますが、手間がかかり、どの花に受粉したかを把握した上で行わないと、過受粉で奇形の原因にもなり、現実的ではありません。

ハチの場合、閉鎖型環境、特にLEDを利用した栽培環境では、ハチは

もっとみる
アメリカの農業を17年間調査してきた専門家が、化学物質を避けるために必ずオーガニックを買う2つの食品とは

アメリカの農業を17年間調査してきた専門家が、化学物質を避けるために必ずオーガニックを買う2つの食品とは

MD-Farmのイチゴは、種子の段階から完全無農薬で育てられていて、1年以上の間、収穫し続けられますが、一切の農薬を使用しません。
長期間であっても、病気や害虫を発生させないノウハウを持っています。

お米の植物工場

お米の植物工場

お米の植物工場の話題が出回って来ています。
イチゴよりもお米の方が栽培としては、難易度は低く、完全無農薬栽培も容易です。
MD-Farmの栽培ノウハウを転用すれば、中国で行われているものよりも、経済性の強いものが構築できると考えています。
またワクチン米などを栽培することで、世界的な予防医療革命が起こる可能性もあると思います。

【スタートアップの中の人】問題解決の8ステップ

【スタートアップの中の人】問題解決の8ステップ

1.問題を明確にする。
解決すべきテーマを「重要度」「緊急度」「拡大傾向」などの視点あら選ぶ
2.現状を把握する。
問題をブレイクダウン(層別)し、「攻撃対象」を見つける。
3.目標を設定する。
達成目標は具体的に数値で示す。
4.真因を考え抜く。
問題が起きる真因(真の原因)を「なぜなぜ5回」で突き止める。
5.対策計画を立てる。
真因をなくす対策案を出し、効果的なものを絞り込む。
6.対策を実

もっとみる
【スタートアップの中の人】ゴールドマン·サックスの経営理念

【スタートアップの中の人】ゴールドマン·サックスの経営理念

1.ビジネス遂行上最優先すべきは、顧客の利益である。ビジネスの成功は、顧客への貢献の結果得られるものであり、これはわが社の発展の歴史を見ても明らかである。

2.わが社の資産は人材、資本および信用から成る。このいずれをも欠くことはできないが、とりわけ信用に問しては、これをひとたび失うならばその回復は極めて困難である。このため我々は、法律、規則、および道義の字義と神を堅く避守することを自らに課してい

もっとみる
【スタートアップの中の人】Googleが掲げる10の事実

【スタートアップの中の人】Googleが掲げる10の事実

1,ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2,1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3,遅いより早いほうがいい。
4,WEB上の民主主義は機能します。
5,情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6,悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7,世の中はまだまだ情報があふれている。
8,情報のニーズはすべての国境を超える。
9,スーツがなくとも真剣に仕事は

もっとみる
【スタートアップの中の人】電通の鬼十則

【スタートアップの中の人】電通の鬼十則

1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2. 仕事とは、先手先手と働き掛けて行くことで、受け身でやるものではない。
3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは…。
6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、長い間に天地のひら

もっとみる
ほとんどが難しくて断念するイチゴの植物工場

ほとんどが難しくて断念するイチゴの植物工場

イチゴの植物工場の開発を目指す企業、個人は多いと思います。
なぜなら現在、一般的な葉物(レタスやベビーリーフなど)の植物工場では収益性が低く、投資額を回収する見込みは著しく低いか困難だからです。
そこでイチゴに目をつけ、収益性を大幅に向上しようと考えるのは容易です。
しかしながら葉物とイチゴの栽培はまったくと言っていいほど難易度が違い、葉物栽培の延長所に“イチゴ”はないと言えると思います。
葉物が

もっとみる
植物工場は工場立地法の適用を受けない

植物工場は工場立地法の適用を受けない

「植物工場」は建築基準法上は工場だけど、業種が製造業ではなく農業に該当するため工場立地法の適用を受けないことになります。
植物工場の業種は「農業」に分類されるため工場立地法の規制対象外です。
以下のファイルのQ1-4-3に記述されています。

イチゴの植物工場による安心・安全が食中毒を激減させる可能性

イチゴの植物工場による安心・安全が食中毒を激減させる可能性

イチゴに関する食中毒は、いくつかの国々で報告されています。

この要因は、長距離の流通経路で傷んでしまった、不衛生な水を使用しての洗浄、加熱などが不十分だったなどが考えられますが、はっきりとしたことは特定されていません。
そもそも中国やエジプトなどで生産されているイチゴは、きちんと管理生産されないので、要因の特定ができません。

日本は世界的に見て、異常と言えるほど、流通体系がしっかりと整っており

もっとみる
初期段階のイチゴの植物工場で陥りやすい技術課題

初期段階のイチゴの植物工場で陥りやすい技術課題

初期段階のイチゴの植物工場システム開発で陥りやすい技術課題を少し話したいと思います。

現役のイチゴ農家が参加していない開発
現役でイチゴを生産し、それを一般消費者に販売して生計を立てているイチゴ農家が参加していない場合、栽培に関する本当のノウハウをシステムに活かすことができず、品質面で大きな不安を抱えることになります。
この「美味しいイチゴを安定的、かつ収量を確保する」という技術はアナログ的なノ

もっとみる