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ほとんどが難しくて断念するイチゴの植物工場

イチゴの植物工場の開発を目指す企業、個人は多いと思います。
なぜなら現在、一般的な葉物(レタスやベビーリーフなど)の植物工場では収益性が低く、投資額を回収する見込みは著しく低いか困難だからです。
そこでイチゴに目をつけ、収益性を大幅に向上しようと考えるのは容易です。
しかしながら葉物とイチゴの栽培はまったくと言っていいほど難易度が違い、葉物栽培の延長所に“イチゴ”はないと言えると思います。
葉物ができたからイチゴもできそうは素人の考え方で、葉物を研究してきた人はその経験が邪魔になりおそらくイチゴの栽培を確立することは難しいと感じます。

閉鎖型環境でのイチゴの栽培を目指した場合、1,000株から2,000株程度の規模で一季なりイチゴを通年栽培し写真のようなクラウンがワサビのようになる状態を作るというのが第一ステップとなると思います。


この状態が作れることは最初の技術革新で、この栽培技術が閉鎖型環境でのイチゴ栽培の基礎となります。
おそらくここまで達成できないで断念してしまうケースがほとんどではないかと思います。

前述の基礎はあくまで最初の第一ステップであり、これだけで完結する訳ではありません。
この他にも病気を出さない技術であったり、大規模化する技術であったり様々な栽培技術の確立が必須となります。

様々な技術の基礎をしっかりと構築し、それを総合的に組み合わせる多次元連立方程式を作り込めない限り大規模化は不可能か、無理やりしても大きな火傷につながります。
現在、大規模化をしているケースも私が知る限り大きな火傷が発生していると思われます。

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