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生き方

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覚悟を決める、が得意技。

最近気がついたのだが、どうやら私は覚悟を決めること、が得意らしい。

私は現在、正規図書館司書である。

特に突出した能力はないし、勉強だってできない。要領も悪ければ、視野も狭い。苦手なことも多すぎて数えきれない。(得意なことは片手で足りる。泣きたくなってきた)

それなのになぜ正規の司書になれたのだろう、と時々思うことがある。幼い頃から司書になりたかった。だから、今見ているのは、都合のいいちょー

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司書のイメージが気に食わない。

司書のイメージが気に食わない。

どうも。図書司書4年目、クロミミです。

司書をやっていて、常々思うことがあります。

「司書の持つイメージ」についてです。

それはズバリ、暗いこと。
無口で暗くてお堅く。
司書に対して、そんなイメージを持たれている方が多いことでしょう。

でも、司書って実際そんな人がやっていける職なのかと言われると絶対そうとは言えない、と思う。

だって本質は接客業なんですから。とくに、「正規」図書館司書にな

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司書の使命とはなんだろうか。

司書の使命とはなんだろうか。

#クロミミ的読書論

お久しぶりです。クロミミです。

新年度になってから少し経ち、落ち着いてきました。今日は久々に、司書関連で語りたいと思う。

というのも、今年度の人事異動で一つ大きな変化があったから。実は私、今年から学校専属の学校司書になりました。ちなみに四校兼務です。

なんでしょうね、最近のトレンドなのか私には一年半おきに大きな変化が訪れるようです。

そんなわけで、色々と考えていくうち

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他人に期待するのはもう、やめよう。

他人に期待するのはもう、やめよう。

しばしば
「上司なら〇〇して頂かないと」
「あの人は課長なのに〇〇だ」
と口にする人がいる。そんな言葉を聞いた時、いつも思う。
あれ?全然思ったことない、って。
そう。わたしは全く共感できないのだ。なので同意を求められた時、曖昧な笑顔で濁してばかりだ。

思い返してみれば、わたしは人生上でほとんどと言っていいほど社会的立場によって他者を尊敬したことはない。良い人であることを期待したこともない。それ

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ジェンダーの消えた世界で。

ジェンダーの消えた世界で。


フェミニズムは気持ち悪い、と昔から思っていた。

同じようにマスキュリズム(男性に対する性差別撤廃を目指す考え方)も気持ち悪いと思っている。

最近特にフェミニズムを意識することが多くなった。
書籍を見ても「世界を変えた100人の〜」というものを近年多く見かける。大体そう言う書籍は「女」に限定された偉人たちが選ばれている。

このような書籍の登場は、女性の地位向上やマイノリティーな属性を持つ人

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「役立つこと」は揺るぎない価値か?

「役立つこと」は揺るぎない価値か?

先日私は「読書の効用」についての投稿を描きました。その際に、こういうことに役立つよ〜。こんなことができるよ〜。って描いたわけなのですが。

今回はそんな論の根幹を揺るがすような話をしたい。

私は昔から、これやっとくと役に立つよ!と言われても全くピクリともこないタチだった。

むしろなんだか白けちゃう。

「で?役に立つから、なに?」って感じ。

そう。役に立つというセールス文句はほぼわたしには意

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うっかり自殺しそうになった話。

うっかり自殺しそうになった話。


今回は少しだけ私の生き方について語りたいと思う。

あれは数年前のこと。
大学をあと一年で卒業しようかと言う頃、ふと、こんな声が頭の上に降ってきた。

あ。
このままだと、自殺する。
たぶん 間違いなく。

そんな予感だ。
別に自殺願望があったわけではない。
むしろ、リストカットしたことを声高に告白してくる友人知人たちに軽蔑の眼差しを投げかけていたくらいだ。

別に特別辛いことがあった

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小説を描くことは浄化作業。

小説を描くことは浄化作業。

どうも。クロミミです。

今回は私にとっての小説を書くことと、なぜ最近小説が書けていないかについて言い訳したいと思います。暇なら付き合ってください。

最近は本当に少しずつではありますが閲覧してくださる方が増えてきて嬉しいです。



思い返すと、私が小説を書き始めたのは小学校三年生の頃でした。なぜかというと、授業で「物語を描きましょう」というものがあったから。実はあのカリキュラム今でもあ

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ついに、「正規」図書館司書になる。

ついに、「正規」図書館司書になる。

前回はわたしの就職一年目を語った。

非正規で司書をしながら一人暮らしすることの厳しさを、十二分にお伝えできたことと思う。

だがしかし。
わたしは正規司書を目指すのであれば、あえて一人暮らしすることを勧めたい。

今回はそんな風に、ちょっと真面目な話もできたらと思う。

さて。
時は遡ること、2020年春。

さあ、何が起こったか。

ーーーいや。始まったというべきなのか?そして、2021年夏の

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わたしの「非正規」学校司書ライフ

わたしの「非正規」学校司書ライフ

さて。

前回までで、わたしが「非正規」学校図書館司書になった経緯は十分知っていただけたと思う。今回はわたしが「正規」図書館職員になるまでの経緯を語りたい。

とくに、今回は私の就職一年目の模様を語ろうと思う。
詳しい仕事内容についてはまた別記事にて話す。今回はざっくりとした経緯をまとめることにしたい。

まずは、わたしの非正規生活の幕開けを語らねばなるまい。

前回言った通り、非正規学校図書館司

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わたしが「非正規」学校図書館司書になるまで。

わたしが「非正規」学校図書館司書になるまで。

司書になりたいと思ったのはいつだろう?

それは多分、小学生のころ。

司書を本気で志したのはいつだろう?

それは多分大学四年になってから。

そこからわたし地獄が始まった。

司書資格を取るには私立大に行くか、私立大とのダブルスクールをお勧めする。司書資格は比較的、機会さえあれば取りやすい資格だ。しかし、働きながら取れるほど楽かと言われるとそういうわけではない。取得単位がそれなりに多く、時間を

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私が自己啓発本を読まない理由4つ

私が自己啓発本を読まない理由4つ

自己啓発本を読まない4つの理由。

よく、自己啓発本を読む人を見かける。

見るたびわたしは思う。

なぜ読むのだろう?

と。わたしはこれまで二十五年の人生の中でほとんど所謂「自己啓発本」と呼ばれる類のものを読んだことがない。

ここで言う自己啓発本とは、「○○するために必要な○○のこと。」という感じの本だと思って欲しい。

要するに、誰かがより良い人生を送るための秘訣のをまとめた本のことだ。(

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いつか、描きたい線がある。

いつか、描きたい線がある。

いつか描きたい線がある。

昨日、バッテリーの表紙を模写していた。

あさのあつこ/著「バッテリー」だ。

思えば、この作品がわたしの人生に初めての佐藤真紀子との出会いをもたらしてくれた。

彼女の挿画を手にしたいがために、全巻ハードカバーで揃えたほどだ。

無論、小説自体もとても好きだったのだが。

幼い頃から幾度となく胸をときめかせてきた曲線をしばし夢中で辿った。

すると、いかにその線が優れ

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何かを愛するということ。

何かを愛するということ。

新しい地に引っ越してから、もうすぐ四ヶ月が経とうとしている。転職してからは先日半年が経過した。

私が引っ越した先は言ってしまえばかなりの田舎だと思う。前住んでいた場所より県の中心地にいくには倍以上の時間を食うし、人口も全国のワーストに入るくらい少ない。これからもきっと減るんだろう。取り立てて誇れるいいところがあるかと言われるとすぐには答えられない。

まあ、それはわたしがまだこの地を知らないから

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