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小さくて大きな最初の一歩
ロシアがウクライナへの侵攻を開始したとの衝撃的なニュースが飛び込んできたのは、二月頃のこと。
このニュースを聞いたとき、11歳の頃のある記憶がフラッシュバックした。平日の夕暮れ時、スーパーからの帰り道。かかってきた電話に出た母が間もなく膝から崩れ落ち、手に持っていた袋から林檎が一つ、ころころと転がり出る風景だ。その日は2001年9月11日。電話はアメリカ同時多発テロを知らせるものだった。父はその
無理することが美しいと思わなくなった話
県外に引っ越すことが決まったので、最近断捨離に勤しんでいる。今日は今後着ないであろう服や鞄の一部を買い取り店に持っていくことにした(あまり高いブランドでない服は基本、寄付に出す)。断捨離する服選びをするとき、基本的には「ときめかなくなったか」を一番の判断材料にするのだが、今回はそれに加えてもう一つ、判断材料を加えた:服自体は可愛くても、着るときに体がどこか無理をしていないかだ。分かりやすい例だと、
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