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読書に関すること

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本にまつわる記事をまとめました。絵本や児童書の紹介が中心です。
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記事一覧

【読書】幸せの条件②

【読書】幸せの条件②

 旅行に行くときは、その地に関連する本を持って行く--強いこだわりがあるわけではありませんが、いつしかそれが私の流儀になっています。
 昨年夏の長野県旅に持って行ったのが、『幸せの条件』(誉田哲也,中公文庫)でした。誉田哲也さんといえば『ストロベリーナイト』シリーズをはじめとする推理小説(ホラー小説?)のイメージが強く、初めて読んだときに「こんな平和(?)な世界も描くのか!」と驚きました。

 こ

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【読書】エルマーのぼうけん(辰年)

【読書】エルマーのぼうけん(辰年)

 年が明けたところで、大きな地震が発生しました。翌日は飛行機の事故が起こり、いったいどんな一年になるのだろうかと不安な気持ちになりつつお正月休みを過ごしました。少しでも明るい一年になりますように。

 さて、今年は辰年です。元々「辰」という字は方角を表す言葉であり、そこに十二支の動物を当てはめるために「たつ」という音をあてたのだそうです。てっきり、辰=水神の竜(東洋のイメージ)、竜=火を吹く(西洋

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【挿話】本が好きなサンタクロース

【挿話】本が好きなサンタクロース

 今日、私はサンタクロースの仕事をお手伝いしました。クリスマスまではまだ1か月近くありますが、すでにサンタクロースは仕事を始めているのです!
 …とは言っても、世のサンタクロースが我が子にプレゼントを用意する大変さを経験したわけではなく、費用も2000円ほど、かかった時間も20分弱のお手軽なお仕事でしたが…。

 ことの発端は、足繫く通っている書店に貼られていたポスターの発見でした。

「あなた

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【挿話】エルマーのぼうけん展

【挿話】エルマーのぼうけん展

 ずっと行きたかった「エルマーのぼうけん展」へようやく行くことができました。
 エルマーやボリスとの出会いは、小学校1年生のときです。転校先の小学校の担任が毎日数ページずつ読んでくれたのがきっかけでした。と言っても、私は転校生。いわば”途中参加”であるため、お話の途中から聞くことになってしまい、内容が全然分かりません。はじめの数日は興味がもてず「早く終わらないかな~。」とぼんやり窓の外を眺めていま

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【読書】いなばのしろうさぎ(絵本)

【読書】いなばのしろうさぎ(絵本)

 今年はうさぎ年。古事記にも登場する「因幡の白兎」は、小さい頃から大好きなお話です。2010年には金の星社からいもとようこさんの挿絵の絵本が発売されました。いもとさんのかわいらしい絵が大好きなので、大切にしています。

 舞台は「おきのしま」。海の向こうに見える大きな島に行きたいと考えている白兎のお話です。
 おきのしまとは「淤岐ノ島」あるいは「隠岐の島」だそうです。私は「沖ノ島」だと思っていまし

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【読書】まねっこルビー(絵本)

【読書】まねっこルビー(絵本)

 歳を重ねるごとに、人と関わることの難しさを感じます。
 学生時代、先生は「”学ぶ”とは”まねぶ”が転じた言葉。どんどん真似をしなさい。」と話していました。しかし、私が学生時代に一番恐れていた陰口は「〇〇さんっていつも△△さんの真似をしているよね。」というものでした。
「あなたにはオリジナリティがない。」「真似しないでよ!」「〇〇さんがすごく良いことを書いていたよ、読ませてもらえば?」「自分の意

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【挿話】猪肉を食べる

【挿話】猪肉を食べる

猪肉と私 椋鳩十の作品に出会ってから20数年 -- 昨冬ようやく「小さい頃からの夢その1:ぼたん鍋を食べる」を叶えることができました。想像以上においしかったので、今年の冬も自分へのご褒美として購入しました。昨冬は様子見も兼ねて200g×2パックを注文しましたが、今冬は”おいしい”と分かっているため5パックの購入です!

 注文したお肉は200gずつ小分けになっていたので、食べる分だけ解凍することが

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【挿話】初詣へ!驚きの「平」おみくじ

【挿話】初詣へ!驚きの「平」おみくじ

 西武鉄道の「ウォーキング&ハイキング」に初詣コースが掲載されていたので、今年の初詣は東伏見稲荷神社へ行くことに決めました。他のコースに比べて3kmと短いので、私のようなウォーキング初心者でも歩けそうです。

 西武線を利用するたびに気になっていた「ウォーキング&ハイキング」。スタート地点は分かるかな?道をアプリで調べないと迷子になるかな?とドキドキしながら参加したのですが、何も心配することなく楽

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【読書】ましろのあさ(絵本)

【読書】ましろのあさ(絵本)

 2023年になりました。今年の干支はうさぎです。
 うさぎを飼ったことはありませんが、我が家にはうさぎが登場する絵本が数多くあったためか身近な生き物です。
 どの絵本も好きだったのですが、一冊だけあまり好きになれない、というかよく意味が分からない作品がありました。子どもの頃にあまり読んでいなかったためか比較的きれいな状態で本棚に入っていた「ましろのあさ」(作:いもとようこ)。大人になってから読み

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【本を置いてひと休み】今日はお弁当の日!

【本を置いてひと休み】今日はお弁当の日!

 寒くてちっとも起きられない日々が続いていますが、今日はちょっぴり楽しみにしていたお弁当の日です。いつもより早起きをしてお弁当を詰めました。
 今日のおかずはこの2つです。クラシル先生いつもありがとう。

白米を詰め、お豆と冷凍食品を入れたら完成!
・フジッコのおまめさん「茶福豆」
 (きなこをまぶしました!)
・マルハニチロ「いかの天ぷら」

 外に出るのを躊躇する寒さですが、お弁当に背中を押し

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【挿話】クリーニング屋さんの奇跡

【挿話】クリーニング屋さんの奇跡

 それは10月の2週目だったと思う。
 前日まで気温が高かったのに、急に最低気温が11℃まで下がるという。前の日に予報を調べなかった私は、当日起きてから「さむっ!」と驚いた。
 出勤時間は6:50。いつもの上着では寒すぎる。慌ててクローゼットからトレンチコートを引っ張り出した。クリーニングから戻って来た後、面倒くさがってビニールも取らずにかけておいたトレンチコートを。

 時刻は6:40。もう時間

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【本棚から冒険を】椋鳩十まるごと愛犬物語(児童書)

【本棚から冒険を】椋鳩十まるごと愛犬物語(児童書)

 わーい!わーい!
 楽しみにしていた猪肉が届きました!
 昨冬に「ポケットマルシェ」を知り、小さい頃からの夢その1「ぼたん鍋を食べたい!」を叶えるために猪肉を注文しました。そのお肉がとてもおいしかったので、今年も注文していたのです。 

 猪肉の素晴らしさはまた別の機会に語ることにし、今回はなぜ「ぼたん鍋を食べたい!」という夢をもつに至ったのかを記すことにします。

 あれは私が3年生の頃--。

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【本を置いてひとやすみ】お弁当を食べるのは…私!

【本を置いてひとやすみ】お弁当を食べるのは…私!

 普段のお昼は職場のご飯を食べているのですが、年に何回か提供のない日があります。提供のない日=お弁当を作る日。今日はそんな「特別な日」でした。
 非日常のイベントはどんなことであれウキウキします。おかずを作るところからもう楽しみで、いつもより早い朝でしたがしゃっきり起きられました。
 ただ、これが毎日続くなら、きっとそんな気持ちにはならなくなるのでしょう。顔を洗う、髪をとかす、そういったことと同じ

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【本を置いてひとやすみ】鮭をまるごと楽しむ~「鮭の鮭」の発見~

【本を置いてひとやすみ】鮭をまるごと楽しむ~「鮭の鮭」の発見~

 一生懸命捌いた鮭を楽しむこと一か月--たくさんの料理に挑戦しました。「鮭は捨てるところがない」を合言葉に、なるべく捨てずに活用したので、この一か月はプチ・鮭祭りでした!
 今回は、初めて作ったものについての反省や気付いたことを書きます。

まぜご飯 これまでは鮭とご飯を一緒に炊いていたのですが、あらかじめ焼いた鮭を炊き上がった白米と混ぜるのもおいしいと聞きました。早速実践!

〇材料
 白米 2

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