はとむぎお

千葉県住みの会社員6年目。 小説、映画、休日朝一のコーヒー、黄昏れることが好きです。 …

はとむぎお

千葉県住みの会社員6年目。 小説、映画、休日朝一のコーヒー、黄昏れることが好きです。 ブログと小説をメインで書きます。 よろしくお願いします。

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  • 映画の話

    自分の独断と偏見の映画感想の記事をまとめています。

記事一覧

千葉県八千代市の濃厚とろとろ家系ラーメンー武道家心ー

 とにかく家系ラーメンが無性に食べたい衝動に駆られた僕は、濃厚家系ラーメンを求めて京成線勝田台駅にやってきた。  今回の目的は京成勝田台駅から徒歩10分くらい。「…

はとむぎお
3週間前
2

地獄の黙示録 ファイナルカット ー謎の魔力で観る者を深淵に引きずり込むー

 感動するシーンもなく、物語の展開に大きな起伏があるわけでもない。散りばめられた伏線が、最後に一気に回収されて、見終わった後に圧倒的な快感を覚えるわけでもない。…

はとむぎお
3週間前
1

肩こりと歳

肩こりが激しい。 デスクワークばかりしているせいか、ここ最近だんだんと疲労感が増している気がする。 特に今週は異常に肩が凝る。 だいたい一ヶ月に一回くらいのペース…

はとむぎお
1か月前
1

血肉ある一日に祝福を

一年前の今日、何をしていたか覚えているだろうか。 僕は覚えていない。まったく記憶のカケラも残っていない。 なんなら、一年前の8月中に何をしたか、ということについて…

はとむぎお
1か月前
1

【雑記】誕生日の、次の日

 昨日、誕生日を終えた。  何事もない一日だったらよかったのだけれど、仕事でミスを二つやらかした。作った文書には大量に修正が入り、僕の不手際のせいで上司が電話で…

はとむぎお
1か月前
3

【雑文】今日がクリスマスだということに気が付く

2023年12月25日 月曜日 そういえば今日はクリスマスだということに気が付いた。 社会人になってから、クリスマスというものをあまり意識しないようになってきていたし、…

はとむぎお
9か月前
11

【映画の話】「ノマドランド」ー僕らはキャンピングカーにどんな思いを乗せるのか?ー

みなさんには、”ホーム”があるだろうか。 主人公のファーンは60代の女性。 アメリカのネバダ州で臨時教師をして暮らしていたが、町の工場が倒産したことをきっかけに、…

はとむぎお
9か月前
4

【休日の窓辺】御茶ノ水・神保町・東京—古書の街の奥深さ—

2023年12月16日 今日は12月にしてはかなり暖かく、日中の気温は20度を超えていた。 空も晴れていて、散歩日和だ。 さて、今回は御茶ノ水駅からスタートして、神保町方面へ…

はとむぎお
9か月前
4

【映画の話】「アンダー・ザ・シルバーレイク」―僕たちの感情や考えは何者かに操作されているのか??―

崩壊した。 アイデンティティが。 絶対に安全だと思っていた壁は巨人の腕の一振りで粉々に砕け散り、赤信号で止まっていたら僕以外の全員がさっさと先に進み始め、太陽は西…

はとむぎお
9か月前
10

【休日の窓辺】お台場散策

2023年12月9日 土曜日 ずいぶん久しぶりにお台場に行った。7~8年ぶりくらいだと思う。 それでも駅前はあまり変わっていなくて、なつかしさが込み上げてくる。 空は雲…

はとむぎお
9か月前
7

カツアゲ電子マネー

昨日、カツアゲにあった。 時刻は、夜の10時ごろ。 コンビニのチキンが無性に食べたくなって、僕はいそいそとコートを着て外に出た。 アパートは閑静な住宅街にあるので、…

はとむぎお
10か月前
6

【映画の話】「LAND」—スマホを捨てたくなったときに—

どうしても、一人になりたいときがある。 なにもかもに疲れてしまって、仕事も、友人関係もすべてを放り出したい。 誰にも会いたくない。 放っておいてほしい。 こういう…

はとむぎお
10か月前
7

少し疲れた、あるささやかな夜に読むショート小説。

ふと気が付いたら、すでに0時を回っていた。 今日のうちに片づけてしまわなければならない仕事があって、作業をしていたらこんな時間になってしまっていた。 オフィスに…

はとむぎお
10か月前
6

【映画の話】「アレックス ORIGINAL CUT」—時間は全てを破壊する—

※ネタバレあります 「時間は全てを破壊する」 印象的なセリフで始まるこの映画。 マルキュスは、恋人のアレックスと、アレックスの元恋人であり友人のピエールとともに…

はとむぎお
10か月前
7

【映画の話】「アシスタント」―仕事って、なんだ??―

―—―—仕事。 それはほとんどの人が生きていくうえで避けては通れないもの。 僕たちはそこに夢を見てよいのだろうか。 それとも、あるがままの現実を受け入れ、淡々と走…

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10か月前
25

海でぼーっとするのが好きな人

「昨日、海に行ってきたんですよ」 「へえ、海!いいやん!」 「楽しかったですよ」 「どこ行ってきたの?」 「館山のほうに行きました」 「ふうん。なにしたの?海鮮とか…

はとむぎお
10か月前
15
千葉県八千代市の濃厚とろとろ家系ラーメンー武道家心ー

千葉県八千代市の濃厚とろとろ家系ラーメンー武道家心ー

 とにかく家系ラーメンが無性に食べたい衝動に駆られた僕は、濃厚家系ラーメンを求めて京成線勝田台駅にやってきた。
 今回の目的は京成勝田台駅から徒歩10分くらい。「武道家心」さんである。

 というわけで、勝田台駅北口からスタート。

北口ロータリーに出て、千葉興業銀行の右側の道を進みます。

ちょっといくと勝田台入り口の交差点があるので右折。

あとは国道をひたすらまっすぐ進みます。

10分ほど

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地獄の黙示録 ファイナルカット ー謎の魔力で観る者を深淵に引きずり込むー

地獄の黙示録 ファイナルカット ー謎の魔力で観る者を深淵に引きずり込むー

 感動するシーンもなく、物語の展開に大きな起伏があるわけでもない。散りばめられた伏線が、最後に一気に回収されて、見終わった後に圧倒的な快感を覚えるわけでもない。いわゆるアトラクション要素みたいなものがほとんど無いのにも関わらず、不思議な魔力で心を鷲掴みにされる映画が存在する。

 僕にとって、そんな映画の一つがこの「地獄の黙示録」という映画。
 1979年のオリジナル版が約150分。2001年の特

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肩こりと歳

肩こりと歳

肩こりが激しい。
デスクワークばかりしているせいか、ここ最近だんだんと疲労感が増している気がする。
特に今週は異常に肩が凝る。
だいたい一ヶ月に一回くらいのペースで肩こりが特段激しい週がある。
その週が終わってしまえば、ケロッと軽くなってしまうのだけれど、なぜかその週だけはあまりにも肩が重くなって、脳みそも一緒に重くなったような感じになり、何も考えたくなくなる。
とにかく寝ていたい。何もしたくない

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血肉ある一日に祝福を

血肉ある一日に祝福を

一年前の今日、何をしていたか覚えているだろうか。
僕は覚えていない。まったく記憶のカケラも残っていない。
なんなら、一年前の8月中に何をしたか、ということについてもかなり怪しい。
ここまで記憶にないということは、一年前の8月26日はきれいさっぱり消えてしまったのと同じことなんじゃないか。
確かにあったはずなのに、気がついたときには蒸発してしまう。アルコールのような一日。
アルコールは空っぽのカロリ

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【雑記】誕生日の、次の日

【雑記】誕生日の、次の日

 昨日、誕生日を終えた。
 何事もない一日だったらよかったのだけれど、仕事でミスを二つやらかした。作った文書には大量に修正が入り、僕の不手際のせいで上司が電話で謝ることになってしまった。とにかく謝罪してばかりの一日で、あまり楽しい日とはいえなかった。
 そのあと家に帰って、ローソンのチキンとシュークリームを買って食べた。ずいふんささやかな誕生日パーティだった。
 200文字以内で誕生日を語り終えて

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【雑文】今日がクリスマスだということに気が付く

【雑文】今日がクリスマスだということに気が付く

2023年12月25日 月曜日

そういえば今日はクリスマスだということに気が付いた。
社会人になってから、クリスマスというものをあまり意識しないようになってきていたし、今日が平日だということもあって、さっきまでクリスマスだということをほとんど忘れていた。
夜にチキンとケーキでも食べようかと今思ったけれど、店も混んでいるだろうし、いかにもクリスマス感のある食事は、なんだか社会の流れに乗せられている

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【映画の話】「ノマドランド」ー僕らはキャンピングカーにどんな思いを乗せるのか?ー

【映画の話】「ノマドランド」ー僕らはキャンピングカーにどんな思いを乗せるのか?ー

みなさんには、”ホーム”があるだろうか。

主人公のファーンは60代の女性。
アメリカのネバダ州で臨時教師をして暮らしていたが、町の工場が倒産したことをきっかけに、家を失ってしまう。
彼女はキャンピングカーに思い出を詰め込み、車上生活をしながら各地を渡り歩き、その場その場で労働をして生活費を稼ぐ、ノマドとして生きていく選択をする。
ファーンは行く先々で同じようなノマドたちと出会い、時にはノマドとし

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【休日の窓辺】御茶ノ水・神保町・東京—古書の街の奥深さ—

【休日の窓辺】御茶ノ水・神保町・東京—古書の街の奥深さ—

2023年12月16日

今日は12月にしてはかなり暖かく、日中の気温は20度を超えていた。
空も晴れていて、散歩日和だ。
さて、今回は御茶ノ水駅からスタートして、神保町方面へ向かいたいと思う。

今まで、神保町という街をないがしろにしていた。
僕は小説をよく読むのだけれど、正直好きな作家の本は近くのブックオフに行けばだいたい揃ってしまう。
わざわざ神保町まで足を運ばなくても・・・。
そう思ってい

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【映画の話】「アンダー・ザ・シルバーレイク」―僕たちの感情や考えは何者かに操作されているのか??―

【映画の話】「アンダー・ザ・シルバーレイク」―僕たちの感情や考えは何者かに操作されているのか??―

崩壊した。
アイデンティティが。
絶対に安全だと思っていた壁は巨人の腕の一振りで粉々に砕け散り、赤信号で止まっていたら僕以外の全員がさっさと先に進み始め、太陽は西から昇り東に沈み、鳥は地を這い猫は宙に浮く。心の中にお椀があるとしたら、それを一番下から思いっきり混ぜ返し、中の味噌汁やらカレーやら常識やらがごちゃ混ぜになって外にはじけ飛んでいく。
そして考えなければならなくなる。僕を支えてきたものは一

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【休日の窓辺】お台場散策

【休日の窓辺】お台場散策

2023年12月9日 土曜日

ずいぶん久しぶりにお台場に行った。7~8年ぶりくらいだと思う。
それでも駅前はあまり変わっていなくて、なつかしさが込み上げてくる。
空は雲一つない快晴。
散歩日和だった。

ポムの樹にてお昼。
ここはサイズが大きいイメージがあったから、Sサイズを注文した。
オムライスはやっぱり外で食べたほうが美味しい。
家でこのクオリティはなかなか大変だから。

満腹になったところ

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カツアゲ電子マネー

カツアゲ電子マネー

昨日、カツアゲにあった。

時刻は、夜の10時ごろ。
コンビニのチキンが無性に食べたくなって、僕はいそいそとコートを着て外に出た。
アパートは閑静な住宅街にあるので、この時間に出歩く人はいない。
あたりは静かだった。風が冷たい。

ふと、向こうの方から自転車にのった3人の男たちがこちらに向かってくるのが見えた。
ギャアギャアと何か騒いでいる。
高校生だろうか。
今どき珍しく、髪を金髪に染めて、学ラ

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【映画の話】「LAND」—スマホを捨てたくなったときに—

【映画の話】「LAND」—スマホを捨てたくなったときに—

どうしても、一人になりたいときがある。
なにもかもに疲れてしまって、仕事も、友人関係もすべてを放り出したい。
誰にも会いたくない。
放っておいてほしい。

こういう波がたまに襲ってくるのだけれど、そんなときにこの映画がそばにあればいいと思う。

主人公のエディはとある事件をきっかけに、すべてに絶望してしまう。
もう誰にも会いたくない、人と関わりたくないと思った彼女は、大自然の中で一人孤独に生きる道

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少し疲れた、あるささやかな夜に読むショート小説。

少し疲れた、あるささやかな夜に読むショート小説。

ふと気が付いたら、すでに0時を回っていた。

今日のうちに片づけてしまわなければならない仕事があって、作業をしていたらこんな時間になってしまっていた。

オフィスにはもう誰もいない。
無機質な室内には、電源の消えたコンピューターたちが、もの言わず静かに佇んでいる。

私は椅子に深くもたれかかる。

この会社に新卒で入社してから3年。
書類仕事に追われてばかりの毎日だった。
まだ太陽も昇りきっていな

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【映画の話】「アレックス ORIGINAL CUT」—時間は全てを破壊する—

【映画の話】「アレックス ORIGINAL CUT」—時間は全てを破壊する—

※ネタバレあります

「時間は全てを破壊する」

印象的なセリフで始まるこの映画。

マルキュスは、恋人のアレックスと、アレックスの元恋人であり友人のピエールとともに、パーティに行く計画をたてる。ピエールはアレックスに対してまだ未練を残しているようだが、3人は良い友人同士という関係を築いている。パーティ会場にたどり着き、思い思いに楽しむ3人だが、マルキュスはアレックスを放置気味。ほかの女と遊んだり

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【映画の話】「アシスタント」―仕事って、なんだ??―

【映画の話】「アシスタント」―仕事って、なんだ??―

―—―—仕事。

それはほとんどの人が生きていくうえで避けては通れないもの。
僕たちはそこに夢を見てよいのだろうか。
それとも、あるがままの現実を受け入れ、淡々と走り続けることだけを考えるべきなのだろうか。

主人公のジェーンはエンターテイメント企業のアシスタントとして働いている。彼女はいつか自分がプロデューサーになることを夢見ている。キラキラした鮮やかな夢の生活・・・しかしそれとは裏腹に、現在の

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海でぼーっとするのが好きな人

海でぼーっとするのが好きな人

「昨日、海に行ってきたんですよ」
「へえ、海!いいやん!」
「楽しかったですよ」
「どこ行ってきたの?」
「館山のほうに行きました」
「ふうん。なにしたの?海鮮とか食べたの?」
「いや、黄昏てました」
「ん?」
「3時間くらい、海を見ながら黄昏てました」
「3時間、、ただ海を見てただけ?」
「はい」
「楽しいのか?それ」
「それが意外と楽しいんですよ」
「海を見てるだけだろ?ご飯とか酒とか、泳いだ

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