#小説
履歴は問いません、今のあなたがみたいんですと言ってくれた人。
こういう返事が返ってくるだろうなって
どこかで人は想像しながら話しかける
ことってあるけれど。
想いもよらない返事を頂いて、そのことが
忘れられないことってある。
わたしは、むかし1冊だけ短歌集の本を
出版したことがあった。
その時、とある方からお声をかけて頂いて、
ぼくたちのサイトで、もしよろしければ
書いてみませんか? と、お誘いを受けた。
今お誘いを受けたと、しれっと落ち
インタビューを受けて、過去に許された気がした。
つらい時、早く時が過ぎ去ればいいのにって想う。
今は昔よりも早く時が矢のように過ぎてゆく
けれど。
それでもつらい時は、その矢の形がどんな形か
みえるような、時間の流れ方をする時がある。
先月、以前お世話になったコラムニストの
上原隆さんから新刊のお知らせを頂いた。
10年ほどまえ、はじめて上原隆さんにお目に
かかった。
あの頃、わたしはひどい鬱を患っていて。
過去がどれもこれもぜんぶ
たったひとりに贈られる言葉たち。
不思議なもので、言葉に落ち込んだ時は
また、言葉を探しにいってしまいたく
なる。
時々、言葉は道具だからと半分うそぶいて
しまいたくなるけれど。
言葉は日常のコミュニケーションのためにも
あるし。
作家のような「世界」を際立たせるために
格闘している人のことばもあると思う。
言葉って、単なる道具じゃないやり方として
贈り物って考えも一方である。
言葉をかけられて、すごくやる気がでたり
うれ
短編小説 | Message~私はあなたを許す~
どこかの、やさしい、だれかは
わかっているよ。
あなたが、こどもをあいせなくて
くるしんだこと。
そのことを、だれにも、うちあけられずに
くるしんだこと。
こどもから、にげるように
トイレにこもったこと。
SNSにいぞんして、げんじつから
にげていたこと。
ゆうがた、なきさけぶ、こどものこえに
みみをふさいで、ないたこと。
こどもの、ねがおに
なきながらあやまった、ひび。
どこかの、だれ
あなたの骨身にわたしは居る
本日も山根あきらさんからのお題
そうだな…相手には私へ代わるパートナーを
見つけてほしい
相手が望む進路を歩んでくれたらいい
彼女はあなたの言うことを聞いてくれるから
「嫌なことはイヤなの」
私から怒られないね
「自由なヤツ」
気まぐれな私を心配する必要がなくなったね
「そんなに給料をもらっているのか?」
スマートに会計してくれる彼女に
私より気が利くと安堵してね
古くて思い入れがある、