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ミレニアル世代を冒険に駆り立てた桜庭統(さくらばもとい)のゲーム音楽で厨二メンタルを取り戻す。
1994年に発売された『PlayStation』によって家庭用ゲーム機の覇権が任天堂からソニーへ移ると同時に、ソフトウェアはカートリッジから大容量かつ低コストのディスクに切り替わり、日本のゲーム業界は「RPG戦国時代」に突入する。
『ドラゴンクエスト』シリーズと『ファイナルファンタジー』シリーズの二大巨頭の牙城を崩すべく、有名無名有象無象のゲーム開発メーカーがしのぎを削ることになるのだが、今回紹
彼らが消えたのはダブリンの白夜の街角かそれとも南カリフォルニア『Big Sur』の水平線なのか。活動再開が待たれるThe Thrills(ザ・スリルズ)を聴こう。夏だしネ。
2000年代初頭、私が洋楽を聴き始めた頃の海外のインディ/オルタナティブロックシーンは「ガレージロック・リヴァイヴァル」真っ只中で、ホワイト・ストライプス、ストロークス、リバティーンズといったバンドの出演権を毎年フジロックとサマーソニックで取り合っているような状況だった。
そのほかにもザ・キルズ、ザ・ハイヴス、ザ・ヴァインズなどなど、イギリス、アメリカだけでなく多くの国から似たような音楽性、似た
子ども向け番組とは思えないハイセンスなアーティスト布陣に圧倒される邦楽コンピの大名盤『ポンキッキーズ・メロディ』。
邦楽のコンピレーションアルバムとして無類の強度を誇る『ポンキッキーズ・メロディ』。
1995年に発売されたこのアルバムは、フジテレビ『ポンキッキーズ』の番組内で使用されていた楽曲をコンパイルしたアルバムである。
まずはそもそもの番組についてだが、フジテレビ『ポンキッキーズ』は、『ひらけ!ポンキッキ』の後続版組として1993年に放送が開始された子ども向け番組である(この説明いる?)。私が特に夢中
爽やかでドープな世にも美しい「ダブポップ」アルバム『Family(2003)』 / Polaris
Polaris(ポラリス)は、2000年に結成されたバンドである。
真心ブラザーズとかキリンジとかキセルとか、二人組なのに「デュオ」ではなく「バンド」呼びされるオルタナポップ勢の系譜(勝手に私が考えた系譜)に位置している。
メンバーは、ボーカル/ギターのオオヤユウスケと、ベースの柏原譲。
オオヤユウスケはポラリス結成前、LaB LIFe(ラブライフ)というポリシックスとオザケンのハイブリッド
「夏のレゲエ」を諦めてしまった全ての人へ。「ラヴァーズロック」で最高の夏を。
「夏のBGM」としてレゲエミュージックの門戸を叩いた人がまず陥りやすいのは、「最初にボブ・マーリィに手を出してそのストイックさにビビってしまう」というイメージギャップである。
ボブ・マーリィの音楽は、年間平均気温20℃越えのジャマイカ産に違いないのだが、レゲエ史で見れば比較的新興の「ルーツレゲエ」というサブジャンルに分類されるサウンドで、ラスタ信仰に裏打ちされた政治的で社会的で啓発的な「レベルミ
NYでもLAでもない「海の見えない本当のアメリカ」に寄り添うスフィアン・スティーブンス。
ルート66
ミズーリ川
ネオンサインのモーテル
砂漠のガソリンスタンド
木造のカウンターバー
ネルシャツの農夫
ボンネットから黒煙を出すダッジダート
これこそが私の思う「本当のアメリカ」である。
要するにスティーブン・ショアが撮る写真みたいな感じである。映画で言えば『イントゥ・ザ・ワイルド('07)』とか『パリ、テキサス('84)』とか『リバー・ランズ・スルー・イット('92)』とか、あの辺の感
早過ぎたハウスの歌姫。君は「K.(ケイ)」という女性シンガーを知っているか。
2000年代初頭の邦楽シーンはヒップホップバブルであったと同時に「女性R&Bシンガーバブル」でもあった。
それは言うまでもなく1998年にデビューした宇多田ヒカルの登場が発端だったし、その頃は宇多田に続けとばかりに倉木麻衣や傳田真央といった女性R&Bシンガーが各方面から湯水の如くデビューしてセールスを伸ばした。
ちょうど同時期にデビューした、ビート感のある曲を歌う女性シンガーたちは、実際に宇多田
何度も見てしまう音楽YouTube動画。
音楽はもちろん耳で聴くものだが、目で見る映像が加わるだけその魅力は倍増したりする。
というより、YouTubeでライブ映像を見て「カッケェェ!」と思って、いざスタジオアルバムを聴いてみたら「うーん...」みたいな肩透かしを食らうことはけっこうあって、その度に「結局音楽って録音じゃなくてライブなんだよな」と感じたりする。
しかしながら、ライブになった途端に魅力が半減してしまうバンドやアーティスト
ヒップホップを食わず嫌いする人のためのDJ Premier(DJプレミア)とPete Rock(ピートロック)とその元ネタたち。
若い頃、ロックリスナーとして音楽を聴き始めた私にとっての最大の食わず嫌いはヒップホップだった。
1990年代後半から2000年代初頭にかけて、日本の音楽業界は空前の第一次ヒップホップブームを謳歌していたのだが、当時(概ね今もそうだが)のヒップホップは不良文化と密接に結びついており、不法行為や犯罪行為を仄めかすような歌詞を自慢げにラップするヒップホップという音楽に対して、私も含めた不良でもなんでも
とにかく「速い音楽」を聴きたいスピード狂のあなたに。
若い頃の私は、とにかく「速い音楽」を欲していた。
年齢とともに落ち着いてはきたが、今でもたまぁーに速い音楽を聴きたくなることがあって、衝動的にハードコアのCDを大人買いすることがある。L'Arc〜en〜Cielもびっくりの生まれつきのスピード狂なのである。車はめっちゃ安全運転のゴールド免許ドライバーズハイなのに。
「速い音楽」と一口に言ってもジャンルは様々で、たとえばロック畑のリスナーが最後に
音楽への愛「しか」感じない「スカムミュージック」の沼にハマる。
「スカムミュージック(Scum music)」の「スカム(Scum)」とは、「灰汁」や「不純物」という意味で、転じて「クズ」「ゴミ」みたいなニュアンスでスラングっぽく使われている言葉である。
要するに「スカムミュージック」とは「クズ音楽」のことである。別名「モンド(奇怪な)ミュージック」とも。
一般素人の自己満足および身内配布用の自主制作レコードやカセットテープやCDなどが、「稀少盤」「レアグ
「サマータイムミュージックの天下統一」を成し遂げた男、ジャック・ジョンソンは冬に聴くのがオツである。
「夏」というのは、待ちわびている期間が一番尊い。
海だ花火だ夏フェスだってワクワクしながら、冬のうちに新しい海パンや水着なんか買っちゃったりなんかしちゃって。
けど、いざやってくると「やっぱ暑ちぃ〜な〜」って思って、外に出ようとすると「熱中症が」「日焼けが」ってメディアに横槍を入れられて嫌気がさしちゃったりする。そして、冷房の効いた部屋でダラダラ過ごしていたら、いつの間にか夏は過ぎ去っている。
夜の都会のハイウェイドライブにピッタリな「モダンソウル」でハイエンド気分に浸る。たとえマイカーが軽トラだろうとも。
「モダンソウル(Modern Soul)」については、ネット上にも日本語の解説が意外と少ない。
というのも実は、そもそも「モダンソウル」とは厳密には音楽ジャンルではなく、ある特徴を持つソウルミュージック群を概念的に指す言葉なのである。
その特徴というのが
①70年代から80年代初頭に録音された
②ミッド〜アップテンポの
③レア音源ソウル
という3点である。
そもそも後追い世代が時代を
「スピリチュアルジャズ」で多幸感に包まれて空を飛ぶ!
「スピリチュアルジャズ」についての説明は各所にゴマンとあるし、素人の私が説明するのもツライし申し訳ないので省きたい。コーダルとかモーダルとか楽譜を指差しながらの専門的な解説は詳しい方におまかせしたい。
「スピリチュアルジャズ」というのは読んで字の如く「神秘的なジャズ」である。
元々はモダンジャズのサブジャンルなので、モダンジャズとの音楽的な違いは特に無い(はず)。
ジョン・コルトレーンが「神へ