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とにかく「速い音楽」を聴きたいスピード狂のあなたに。

若い頃の私は、とにかく「速い音楽」を欲していた。

年齢とともに落ち着いてはきたが、今でもたまぁーに速い音楽を聴きたくなることがあって、衝動的にハードコアのCDを大人買いすることがある。L'Arc〜en〜Cielもびっくりの生まれつきのスピード狂なのである。車はめっちゃ安全運転のゴールド免許ドライバーズハイなのに。

「速い音楽」と一口に言ってもジャンルは様々で、たとえばロック畑のリスナーが最後にたどり着く先はパワーヴァイオレンスとグラインドコアなのだが、ジャズにだってブレイクビーツにだってボサノヴァにだって速いアルバムや速い楽曲はたくさんある。

そんなわけで今回は、私がジャンルレスで厳選した「とにかく速い音楽」を、まだまだ血気盛んなスピード狂のあなたにご紹介。


Warpath(1987) / The Krewmen

UKサイコビリーの皇帝、クリューメンよりこの一曲。
私の中でサイコビリーというのは「悪趣味化・高速化したプレスリー」という認識なのですが、まさにソレ。クリンゴンズもグアナ・バッツも良いけどやっぱりクリューメンが好き。




MEGAGHOST(2005) / Lightning Bolt

世界でいちばん声に出して言ってみたくなる名前のドラマー、ブライアン・チッぺンデイル率いるドラムベースデュオ、ライトニング・ボルトより一曲。
ドラムももちろんだけど、ブライアン・ギブソンのベースギターの速弾きもエグい。
まさかのダブルブライアンですが、兄弟とかではありません。



Scream Out(1999) / Suicidal Tendencies

バンドロゴが有名過ぎて食わず嫌いする人が多い印象のスサイダル・テンデンシーズだけど、聴いてみるとやっぱりカッコいい。
超高速メタルコアナンバー。


I See Red(1994) / BRUTAL TRUTH

グラインドコア界の御大ブルータル・トゥルースの2ndアルバム『need to control』より。
お家芸のブラストビートではなく、シンプルな高速2ビートの疾走感。聴いてて気持ちいい。
ケヴィン・シャープの声カッコいい。


Drop Dead(2008) / VENOMOUS CONCEPT

ブルータル・トゥルースのケヴィン・シャープとダン・リルカ、ナパーム・デスのギターの人とドラムの人という冗談みたいなメンツのスペシャルバンド、ヴェノモス・コンセプトの2ndアルバム『POISONED APPLE』より。
やっぱりギリギリデスボイスまでいかないケヴィン・シャープの声が絶妙で最高。この声でラジオ番組やってほしい。


Sluta(1999) / SPAZZ

ファストコア/パワーヴァイオレンス界の帝王スパッズの一曲。速い。短い。カッコイイ。



Zimbo Samba(1964) / Zimbo Trio

ジャズサンバ/ジャズボッサ界の超古株・超大御所、ジンボ・トリオの超高速ジャズサンバ。
爽快でエレガント、かつ荒々しく鋭利。
私はこの曲を聴いてラテンミュージックを漁り始めました。カッコ良すぎる。


a Journey to reedham(7.am mix)(1997) / Squarepusher

高速ブレイクビーツと言えばスクエアプッシャー。最高傑作との呼び声高い3枚目『Big Loada』より。
学生時代、ホンワカ清楚系の同じクラスの女子に聴かせたら、思った以上の食いつきで驚いた淡い青春の思い出。
速いだけじゃなくて、ホンワカ清楚系女子も食いつくぐらい単純にカッコいい。
ホンワカ清楚系女子ってなんやねん。




Sit down. Stand up. (Snakes & Ladders.)(2003) / Radiohead

まさかの大御所がエントリー。レディオヘッドの6枚目『Hail to the Thief』より。
「あれ、速くないよ?」と思うかもしれませんが、3分ぐらい我慢して聴いてみてください。
ぶっ飛ぶぜ!




Early Summer(1976) / 福居良

ジャズピアニスト、福居良のデビューアルバム『Scenery』より。
「あれ、速くないよ?」と思うかもしれませんが、3分45秒ぐらい我慢して聴いてみてください。
ぶっ飛ぶぜ!


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