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『未来』は子どもたちのためにある

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ボクとしては、熱いまなざしを持ってみてくれる子どもたちを信じたい。 未来は子どもたちのためにあると思います。  ――石ノ森章太郎
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2022年5月の記事一覧

体育の授業に馴染めなかった話

体育の授業に馴染めなかった話

こちらの記事&ラジオに共感するところが多かったので、自分でも体育の授業を振り返ってみたいと思います。(いつもの1.5倍くらいの長文になりました…)

僕も正直なところ運動が得意ではありません。そういうわけで体育の授業とは仲良くなれませんでした。

運動が苦手な人間にとっての体育とは体育といえば、みんなが見ている前で体を動かしたり、実技のテストを受けたりします。50m走とか、ボール投げとか。そこで足

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子どもの才能を伸ばすには足し算より引き算だと思う

子どもの才能を伸ばすには足し算より引き算だと思う

「子どもの才能を伸ばすにはどうしたらいいか」
「うちの子は何をやっても中途半端でこれといった才能がない」

よく聞かれる相談です。今日はこのことについて考えてみます。

何から何までやらせてみるとどうなる?一つのアプローチが片っ端から何でもやらせてみることです。
マレーシアの値段の高いインターですと、毎日、違うクラブ活動をしたりします。

しかしこれも良し悪しだと思うのですね。

私がいたプログラ

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子どもたちも先生も、「理科のへや」で好きをとことん探究しよう!

子どもたちも先生も、「理科のへや」で好きをとことん探究しよう!

『sful-成城だより』vol.16(2021年発行)の「ワザあり!in Seijo Gakuen」という企画では、成城学園初等学校の「理科のへや」を取り上げています。記事では理科のへやの設備や豊富な器具など、こだわりを中心に紹介しました。一方で、紹介しきれなかった魅力も。取材に協力してくれた「理科研究部」の先生たちの存在も、その一つです。sful取材チームが取材で感じた驚きをお伝えします。

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フィンランド式教育礼賛への疑問

◉北欧のフィンランドが18歳まで義務教育になったことに対する、日本のリベラル勢の賞賛について、疑問を呈する記事がダイヤモンド・オンラインに掲載されました。個人的には、18歳義務教育は良いことだと思っていますし、日本も導入して良いと思っています。フィンランドの教育も、漠然と良いイメージを抱いていたのですが。話はそんなに簡単ではないようで。しかも実際に、フィンランド在住の日本人の方も、記事の内容に賛成

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自分のしたいことがわからなくても大丈夫

自分のしたいことがわからなくても大丈夫

毎日多くの学生さんと就職について話し合います。それが私の仕事です。

私の時代にはなかった…
いや私が知らなかっただけかもしれません。
仕事や人生について一緒に考える、キャリア相談支援という職業。

20代の私が今の50代の私を想像できたでしょうか。
いやいや到底無理なことです。
時代は大きく変わっています。

携帯電話もなかった時代。
公衆電話で親に内緒で彼の家に電話しました。
インターネットも

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自主学習を宿題にした時点で自主的ではない

自主学習を宿題にした時点で自主的ではない

私のクラスでディベートを行い、宿題を撤廃しました。

「強制的にやらされた学習は身にならない」
小学生からこの言葉がでるとは‥

しかし、家庭学習の大切さについて語る児童もいました。家庭学習は大切だというのは、理解しているようです。

結果的には宿題をやめて個別最適化されたドリルを自分で主体的に実施するほうが学びにつながるとの結論を出しました。

幼児は、みんな好奇心旺盛で何事も主体的に活動します

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最近の衝撃

最近の衝撃

本日、メディアパル様より先日書いたトピックを再びご紹介して頂きました。
他の方の作品も含めて、「教科書での作品との出会い」に思いを馳せていただければ、幸いです。

ところで、その関連で衝撃的な記事を見つけてしまいました。
いえ、筆者の方に文句があるわけではありません。むしろ、筆者が現在の教科書の在り方に危惧を覚えるのが、よく分かる。

昨年、教育関係の記事をとある商業メディアで書いていたことから、

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教科書の危機

教科書の危機

図書館に本を返却&新しい本を借りに行って来たついでに、先日書いたトピックを思い出し、資料コーナーで小中学校の国語の教科書を閲覧してきました。
私の地元の図書館は、公立の小中学校の教科書が一通り閲覧できるのです。

そこで驚いたのが、小学校5年生からすでに古典が登場していること。
ほんのさわりだけですけれど、これは結構インパクトがありました。
そして、今年から教科書が変わったためどれだけ学校で実施す

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普通ってなに?〜次男の不登校から考えた!

普通ってなに?〜次男の不登校から考えた!

「普通ってなんなんだろう?」

入学3日目から学校に行くのをいやがる次男と一緒にいてかれこれ1ヶ月、こんな疑問が浮かびました。

学校に行かない理由それは、次男に学校がいやな理由を聞いた時のことでした。ひとつ目の理由が

「休み時間に外にでられないから」
・・まちなかの狭い校舎で500人以上の大規模校なので、ぶつかっては大変と、新1年生はなかなか運動場で外遊びをさせてもらえなかったのです。さらに、

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子どもの観察は、監督じゃなくてオーディエンスとして。

子どもの観察は、監督じゃなくてオーディエンスとして。

「お風呂を洗ってから出るんだよ」

7歳になる娘との約束。
「あー、面倒くさいなー」と言いながら、律儀に守っている。

子どもが毎回お風呂を洗ってから出るなんて、子どもにしてみたらとても面倒なことだ。いや、大人だって面倒だろう。

でも、約束をさせたぼくだって、まあまあ大変なのだ。

「ねぇ、パパ洗うところ見てて」

娘がお風呂洗いをするときは必ずオーディエンスを求められる。けっして「監督」は求め

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家族会議を開いた結果

家族会議を開いた結果

GWに子どもからの提案で家族会議をしました。
一体どんなことをやるのかな?とりあえず話を聞いてみよう、
と始まった会議。

どんなことを話し合って、結果どんな効果をもたらしたのかをまとめてみました。

家族会議で決めたこと

1.家族のルール

2.リーダー(曜日制)

夫は普段家にいないので、家にいる時間が多い曜日別にリーダーを割り振りました。
ポイントは子どももリーダーを受け持つということです

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それは本当に自分の課題なのか?

それは本当に自分の課題なのか?

「中学校の教員をやっているお友達に、どのような話をすれば良いのか?」という質問をいただきました。

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世間とは無責任なものだと心得たいです

こんなツイートをしました。

大人の承認欲求は置いておいても、子育ての相談を受けてて気づくこと。
「みんな、短期の結果が欲しいのかもなぁ」です。

「いい大学」「いい会社」に入れること。
そこがゴールなのかな……。

しかし、実際には親を評価するのは、もっと先、数十年後の子ども自身だと思う。
こんな感じに、30、40代になって評価されるんだと思う。

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子どもにスマホを禁止するのは「正解」か?

子どもにスマホを禁止するのは「正解」か?

妻が子どもを産んでくれたとき、妻は自分で口には出さなかったけれど、「きっとすごい大変な思いをしただろう」と、ぼくは思った。それは、男には絶対にできない大変さだ。だからぼくは、「今後は妻になるべく負担をかけないように、ぼくも育児をがんばろう」と思った。

ただし、「がんばりすぎないようにしよう」とも思った。がんばりすぎて、ぼくが燃え尽きたら、妻にはもちろん、子どもにも迷惑がかかる。だから、妻や、子ど

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