マガジンのカバー画像

人生のスパイス

37
運営しているクリエイター

#エッセイ

1人になるのは好きなのに、1人でいる自分は嫌いなんです。

1人になるのは好きなのに、1人でいる自分は嫌いなんです。

最速で矛盾をしている。

だって1人になるのは好きなのに1人でいる自分が嫌いだなんて、ギリギリどころか全く理解できない。

唐突に起き上がってチュールを寄越せと鳴いている愛猫の横で、今まさにこの文章を書いている自分ですらよく分からないのだ。

きっとこの文章を読んでいる貴方は、何度も繰り返しタイトルを読み返す羽目になったに違いない。

でもこれが事実。
僕は1人になるのは好きだけど、1人でいる自分

もっとみる
毎回赤信号につかまる人の話

毎回赤信号につかまる人の話

こんばんは。書く人です。

今日は赤信号。

車運転してると、信号に出会すごとに赤信号なことってありますよね。

「また赤か。ほんと俺って全部の赤信号につかまるなあ。」

「人生の赤信号待ってる時間、無駄だわ。」

なんて思って生きてきたんですが、

ある女の子が

「赤と思うから赤なんだよ。」

って言ってたんです。

何言ってんだ。赤を青だと思っても赤は赤だろ。

古典的な駄洒落じゃああるまい

もっとみる
かわいいひとたち

かわいいひとたち

よく晴れた祝日のきょう、電車の中でかわいいひとたちを見た。いずれもおそらく高校生だ。

1組目は、男女。どちらもノースフェイスのような厚めのダウンジャケットを着ていた。男の子も女の子もベージュダウンだったけれど、女の子が着ているものはラコステのものだった。胸元にワニがみえた。いいなあ、と思ったのは、どちらもかばんを持っていなかったこと。ポケットから携帯をひょいと出して、電車を降りる時もどちらもポケ

もっとみる
2月のふりかえり

2月のふりかえり

今日で2月がおわる。明日から、3月になるらしい。

「3月」と口にするだけで、一気に心が華やかになる気がする。
薄ピンクのオーラが漂ってきて、光がやわらかくなって、鳥や虫たちがごそごそしはじめて、街の香りも心なしかあまくなってくる。今年も厳しい寒さを乗り越えた人々の表情は、どこかほっとしているように見える。

人はそれを、春と呼ぶ。



この2月は何をしてたんだろう?と思い、手元にあるスケジュ

もっとみる
理想の「まじめ」

理想の「まじめ」

「真面目だね」

今回はゼミの時間でしか話さないような人に言われてしまった。

私は幼いころから「真面目」と言われることがものすごく多かったです。

みなさんは「真面目」という言葉にどういう印象がありますか?

私は「堅物」とか「おもしろくないやつ」とか、そういわれている気がして、真面目と言われると傷ついてしまうことが多いです。

でも、真面目という言葉は、もともとはマイナスな言葉ではなかったはず

もっとみる
いつかの私のヒーロー、弟

いつかの私のヒーロー、弟

ちょっと今日は私の弟愛を語らせていただきい。

私には2人の弟がいるのだが、そのうちの中3の末っ子のことが私は大好きで大好きでたまらない。まったく憎めない、いとおしいヤツなのだ。

上の2人にくらべ、彼はまったくと言っていいほどお勉強ができない。怠惰癖があり、反抗期につき母親への暴言がひどく、真面目が大嫌い。食べ物の好き嫌いも激しく、夜ご飯にモンスターしか飲まないような、とにかく学校というシステム

もっとみる
エッセイ / 返信ができない人間でごめんなさい

エッセイ / 返信ができない人間でごめんなさい

おなじ「文章を書く」という行為でも、それによってエネルギーが充電される場合と、消費される場合とがあることに気がついた。

私は今年の初めから、1日1つnoteを書くことを日課にしている。書きそこねた日も数日あったものの、今日までおおむね毎日投稿できていて、筋金入りの三日坊主である私にしては大健闘だと思う。

その裏で、本業(?)である弟子としての修行も、今年の初めから急に忙しくなっていた。去年の暮

もっとみる
愛することを教えてくれたのは家族でも恋人でもなく"一人の友達"だった。

愛することを教えてくれたのは家族でも恋人でもなく"一人の友達"だった。


「愛することをしてみたい」
と私はずっと思っていました。

愛することって
非日常的な行動・行為です。

ですが、私は「愛すること」って
意識的な行動・行為だと思っています。

そんな「愛すること」を
私は今までの人生で
してきたことはありませんでした。

というと、
「家族や恋人はどうなるんだ!
愛していなかったのか?」
と思われると思いますが 、

家族に関しては
「愛」が元から存在してい

もっとみる
嫌いな勉強はしなくていい。

嫌いな勉強はしなくていい。

 窓ガラスが砕け散り教師が救急車で運ばれるような荒れた公立中学から進学校を経て国立医学部に現役合格し、留年せず医師国家試験に合格して働いている経験から言えるのは、嫌いな勉強はしなくていいということです。それはなぜか。

 これを中学生や高校生、受験生も読んでいるかもしれませんね。冬休みでしょうから、暇潰しか現実逃避のつもりで構いません。少しだけお付き合いください。損のない内容です。

 「勉強しろ

もっとみる
期待しなければ怒りを減らせるが、期待のない人生は味気ない話

期待しなければ怒りを減らせるが、期待のない人生は味気ない話

 以前の職場に「鬼」と称される、それはもう恐怖の権化のような上司がいました。知識も技術も一流で、患者さんから好かれる先生でしたが、若手医師に対しては烈火の如く叱り飛ばし、萎縮した若手をさらに責めて潰しにかかるような人でした。溢れる怒りと不器用なコミュニケーションの裏には、しかし患者さんの人生を左右する重大な仕事の指導者の立場であることの「責任感」と、若手医師に対する「期待」が、たしかに存在していた

もっとみる