『チ。』はまんがで読む般若心経だったし、お陰で死ぬのが怖くなくなった
私はいままで、自分(人)が生きる意味をけっこう真剣に考えてきたと思う。その結果、武士道の教えを本気で実践しようとして挫折したり、様々な生き方を訪ねて日本全国を旅してみたり、現在は山奥で自給自足の修行をしていたりと、傍から見たら迷走と呼ばれてしまうようなムーブをかまし続けているが、私自身はいたって真剣である。そんな試行錯誤のなかで、生きる意味を探すうえでの最大の敵の存在に気がついた。それは「死」だ。
「私たちはどうせいつかは死んで無に帰すのだ」と考えると、生きているうちに何を