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悠久の未完が醸し出すロマン
東京国立近代美術館で開催中の『ガウディとサグラダ・ファミリア展』を目当てに足を運んだのは、会期終了まで残すところ1週間となった週末。
会期中の金曜日と土曜日は20時まで開館していることもあって、良い機会を得て再訪した。
ちなみに再訪先は『東京国立近代美術館』と言えばそうなのだけど、『ガウディとサグラダ・ファミリア展』にもう一度行ってきた、という意味だ。
同じ企画展に2度行ったのは初めてかもしれ
ノスタルジーと冒険のはじまり
自転車に跨がればどこまでも行ける。
リュックには何だって詰め込める。
年を重ねた今でも、子供のころの郷愁に浸ることができる。
そんな大人になれてよかった。
素直にそう思えるのは、29年前に仕掛けられたある呪文が今もなお、その効果を発揮し続けているからじゃあないだろうか。
『MOTHER2』のおたんじょうび。2023年8月27日。
子供のころから愛してやまない『MOTHER2』のおたんじょうび
がんばらない食卓と柿酢の話
帰省前に掃除した部屋に戻ってきたら、居心地が良くて、さっそく昼寝した。「荷物を片付けたら、もう少しレイアウトを変えようかなあ」なんて考えながら。
性分なのか、私はどうもアレもこれもやろうとしてしまうところがある。今日にしがみ付いてしまって、睡眠が疎かになることも少なくはない。少し前までは休みいっぱいに予定を詰め込んでいたけれど、日程に余裕を持って組み、帰省先から戻った日は『頑張らない』と決めてい
とある集落の温泉宿で - I imitated a literary giant and wrote in a hot spring inn. - page. 1
一昔前、かの新参者が世界に蔓延し、人々が気軽に出歩けなくなった。
A little while ago, the novel(coronavirus) swept around the world, taking away people's freedom to go out casually.
多様性に満ちた世界 - A world full of diversity今となっては過去の話になり
この夏、帰省前にできたこと
何年か前までの私の働き方は、連休を取りづらかった(ブラックとかではなく、あくまで自身の働き方。土曜日が仕事だったりする)こともあって、旅に出ることに非常に飢えていた。
金銭的な制約もあったが、移動にかかる時間はどうしようもなくて、休日に行ける場所、できることには限りがあった。
だからかしらん、今でさえ、架空の旅計画を夢想することは日常茶飯事だ。
・どの時期に、どのくらいの日程を確保できたら、何
「書く」 題材の見つけ方
何かを書こうと思った時、どこからそのネタを引っ張ってくるか。
何でも良いのだけど、その「何でも」が思いつかないんだよ! ってことは、ままあることかもしれません。
でも「意外と難しいことではない」と思うんです。
即興エッセイ私は2016年からほぼ日手帳を使い始めて、それから5年ほど、毎日とは言わないにしろ、そこに即興のエッセイのようなものを書いていました。文章だけではなく、マスキングテープやシー
必要ないモノ・コトを削るだけ
"Less is More" とは建築家ミース・ファン・デル・ローエが提唱した、現代の理想的な思想を象徴する言葉です。
一言で言うなれば、それは『引き算の美学』。
20年ほど前にこの言葉と出会って、これを生き方にしたいと思えるほど衝撃を受けました。"Less is More"の実践と満足の実感を、自分にとって、ただ大事なものとして扱いたい、というのが正直な気持ちです。
戦後の物が無い時代から
掌編小説『ホタルのヒカリ』
ホーゥ…ホーゥ……
耳に聞こえるのは梟の鳴き声と川のせせらぎのみ。
目に映るのは、無数に乱舞する光の筋だ。
ホタルが刹那の営みを繰り広げている。
今宵は月が不在だ。
だからホタルたちも、今夜の主役は我らと張り切っているのだろう。
今日もよく歩いた。
ふうぅと長い息を吐いて仰向けに寝転がると、草枕が心地良い。
目の前の蛍の生体発光も、まもなく終わるだろう。流石に夜の営みも一