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「書く」 題材の見つけ方

何かを書こうと思った時、どこからそのネタを引っ張ってくるか。

何でも良いのだけど、その「何でも」が思いつかないんだよ! ってことは、ままあることかもしれません。
でも「意外と難しいことではない」と思うんです。


即興エッセイ

私は2016年からほぼ日手帳を使い始めて、それから5年ほど、毎日とは言わないにしろ、そこに即興のエッセイのようなものを書いていました。文章だけではなく、マスキングテープやシールでデコレーションして、パッと見も楽しいページを作って、その画像をinstagramに公開して。

フォローしてくれた方の多くが手帳好きさんで、ご自身でも手帳の写真を投稿されている方が多かったです。だから私はそのパッと見に惹かれて見てくれているのかなあなんて思っていました。
けれど意外なことに、投稿した画像の中の文章で取り上げた文章に興味を持って見てくれる人たちがいたんですよね。

いただくコメントの多くは、その手帳の中の文章についてのことでした。
もちろん誰に読まれても構わないことをつらつらと、どちらかというと自分の頭の中を整理するために書き出していたので、これには私自身が一番驚きました。

私は手帳の中に書いた文章を、instagramのキャプションにも書くとか、要約して書くいうことはしていなかった(むしろカンケー無いことを書いていた)ので、きっと写真をわざわざ拡大して読んでくれていたのでしょう。

だから実際は手帳好きさん以外にも、旅のこと、日常のこと、勉強したいこと、ただ思うこと、私が書くそれらのことに興味を持って集まってくれる人が居て、とても嬉しかったです。

今ではほとんど更新していないし、何よりアカウントをクローズしようと思う!と宣言した(けれど、そこにアップした画像などどうしようかなーと放置して今に至る)という経緯もあって、フォロワーは900人ちょっとに減ったけれど、そうしてコメントをくれていた方たちは残留してくれている(というか、自らフォローを外さなくても、消滅したらそれに準じるというスタンスを選んだ)ようです。
アカウントクローズサギのようになってしまっていてすみません。
妙なDM来たりし始めて、何だか興ざめしてしまったのです……。あと近しい方に辿り着かれてしまったかな?という可能性もあったので

そして新設したアカウントに来てくれたのは、もともと文章を読んでくれていた人たちが多かったように感じました。
もちろん誰もがコメントを書き込んでくれる訳ではなくて、それでも「いいね♡」をさらっと押して行ってくれるので、私は勝手に「きっと読んでくれてるんだな〜」と思うことにしています。

実際にどうかなんて、それほど気にしなくて良いんです。
「何かを狙って書かなくてもいい。ただ純粋に書いた文章でも、意外に読んでもらえたりするんだな」というのが、私が「書く」ことに対して抱いている印象です。

「書く」ことにフォーカスする

今更ながら、私は「書く題材の見つけ方」を指南する気は毛頭ありません。

先ほど書いた通り「書く」ために書いているのであって、「読んでもらう」ことはあまり意識していません。
これはよくある「読み手を意識する」「ターゲット層を絞る」「ブッ刺さる文章」といった潮流とは逆行することでしょう。

でも、良いじゃないですか。
「書いたな〜」ってだけで達成感を得られるのも幸せなものです。

だから今から「書く題材」の拾い方について書きますが、何も体系的にまとめ上げたものでも何でもなく、「そういえばこんな感じで思いつくことあるかな?」という程度のものです。

それを今日の「書く」題材にした、というわけです。

写真を選ぶ

ほぼ日手帳に書きなぐっていた即興エッセイは、言ってみれば「頭の中に渦巻くものを具現化する」とでも言えそうな、どこか魔術的な生産をしていたようなフシがあります。
(それっぽく言ってみたかった)

けれどnoteはもっとライトに、それこそ写真を題材に何か書いてみるのも良さそうです。それはinstagramの場でやれば?と思うかもしれませんが、noteの良いところは、「文章の中に写真を挿入できる」ことでしょう。

スイスの街中にて

例えばこの記事のアイコンにしたこの写真。

スイスを旅した時に街中で通りすがりにパシャリと撮ったものです。
(お店には入ってません。すみません)

何を撮ったのか

ここはカフェかレストランか。
その入口に佇むドワーフや籐で編んだ車の置物、そして現代アートシーンに登場しそうな形のカボチャ。

私がカメラを向けたのはきっと、そういったところに土地柄や店主の粋が表れているように感じたからでしょう。

そんな風に、写真を撮った土地について、お店について、何に注目して撮ったのかについて、そんなことについて語るのもひとつです。

文字に注目する

特に外国に行くと、見慣れない言葉に出会うことがあります。

私は英語の読み書きを多少はできますが、それ以外の言語は雰囲気で「何語かな?」と推測できることがある、という程度です。

店先のブラックボードに書かれた文字は一体どういう意味なんでしょうね。
そこに注目して、調べてみたこと、そこから考えたことをさらっと書き出してみるのも良いでしょう。
ドイツ語かな? スイスだし。
(スイスでは地域によって、隣接する国の言語を話します)

折角なので、DeepL翻訳で調べてみました。
(自動で何語か考えてくれるの、すごいですよね)

  • trinken:飲む 

  • Eistee:アイスティー

  • Hausmischung:ハウスブレンド

なるほど、そう言われてみると、なんとなく読み取れます。
ついでにもう少し分解しつつ、英語とも比較してみると、

  • Eis:ice / アイス(冷たい)

  • tee:tea / ティー(茶)

  • Haus:House / ハウス(家)

  • mischung:mix / ミックス(混合物)

これなら語学学習!と意気込まなくても、遊び感覚で習得できそうです。

思いがけない映り込みの発見

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ご覧下さりありがとうございます。書く力は灯火のようなもの。ライトに書ける時も、生みの苦しみを味わう時も。どこかで温かく見守ってくれる方がいるんだなあという実感は救済となります。