必要ないモノ・コトを削るだけ
"Less is More" とは建築家ミース・ファン・デル・ローエが提唱した、現代の理想的な思想を象徴する言葉です。
一言で言うなれば、それは『引き算の美学』。
20年ほど前にこの言葉と出会って、これを生き方にしたいと思えるほど衝撃を受けました。"Less is More"の実践と満足の実感を、自分にとって、ただ大事なものとして扱いたい、というのが正直な気持ちです。
戦後の物が無い時代から高度経済成長期を経て、飽食の時代、大量生産・大量廃棄の時代となってなお、今の世を生きる人類は、未だ舵取りしきれていないのが現状でしょう。
けれど世の中をどうこうしようとするより、"Think Globally, Act Locally"というスローガンに倣って、誰もが個々に<自分の暮らし>と向き合う方が、今の時代に合っているように感じられます。
社会や世界は、後からやんわりと付いてくる。
ちょうど新しい土地での暮らしが始まったことをきっかけに、考えてきたことや日常の中に取り入れていることをまとめたり、記録したりしてみようと思います。
別に田舎暮らしを始めたわけでもない。
ちょっとした都会の、片隅で。
ご覧下さりありがとうございます。書く力は灯火のようなもの。ライトに書ける時も、生みの苦しみを味わう時も。どこかで温かく見守ってくれる方がいるんだなあという実感は救済となります。