マガジンのカバー画像

美しいもの、愛でるもの アート、音楽、本

79
小説大好き☘️毎週博物館か美術館に行く☘️コンサート・バレエも愛してる💖 美しいもの、楽しいもの、おもしろいもの、ドキドキするもの、もしよかったらご一緒に💖
運営しているクリエイター

#人生

ライフワークのひとつとして着物でメトロポリタン美術館展へ行く

ライフワークのひとつとして着物でメトロポリタン美術館展へ行く

着物で美術館に行く。
優雅に聞こえますね。

でもこれ、私のライフワークなんです。
と、今年決めました(まだ短い!)

なぜか。

着物は、日本の伝統文化の粋を集めたもの。
まとうアート、です。

もっと多くの人に着てほしいし、その美しさを知ってほしい。

着ること、知ることでその伝統文化を守っていく一助になります。
今、着物の職人さんがどんどん廃業しています。
とてもつらいし、残念。

着物は多

もっとみる
家から外へと足を踏み出していく春の短歌

家から外へと足を踏み出していく春の短歌

春。
外の風に触れたくなって。

俳句に続いて、短歌を詠みます。
詠めませんが、詠んでみました。

新緑は菜の花、エンドウ、春キャベツ オリーブオイルかけて我も染まれり

萌える若葉青葉は木だけではありません。
春野菜の青々とした鮮やかさ。

サッとゆでて。
オリーブオイルをかけると、それだけでおいしくて。
モリモリ食べて、自分も新緑に染まった気持ちになります。

空青くいずこも花のあふれおり ゆ

もっとみる
ゴッホがゴッホになるまでを見て地べたから考える

ゴッホがゴッホになるまでを見て地べたから考える

「絵が、動いている感じがするよね」

息子が、かつてゴッホの絵を見た時にいった言葉。

躍動感があって、空気がふるえているような、絵。

心から惹かれるけれど、リビングやダイニングには飾れない。

常に魂を揺さぶられそうで。

落ち着かなくて。ドキドキして。

そういって、息子と笑ったことがある。

そんな贅沢は、ありえないのだけど。

ひと目で惹きつけられる絵と、激しい生涯から天才と呼ばれる画家

もっとみる
雲の上の空の青を信じさせてくれる

雲の上の空の青を信じさせてくれる

どんよりとした雲の日。
私は低気圧に弱くて、片頭痛がしたり、体が重かったりする。
つらいな・・・しんどいな・・・。

打ち明けると「実は私も」「私もだよ!」と同調してくれる人も多く、特殊なことではないのだと知ってほっとする。
でも、しんどい。

そんな中、深い呼吸ができることがある。

すっと風が、体の中を通り抜けるような。
ふうっと楽になる。

どこか、違う世界を感じるとき。

そんな感覚なんだ

もっとみる
魂のつがいはパートナーとは限らない~52ヘルツのクジラたち~感想文

魂のつがいはパートナーとは限らない~52ヘルツのクジラたち~感想文

一人の時間が長かったので、孤独になれていると思っていました。
でもちがいました。
一人時間と孤独は全く違うものです。

「孤独の叫び」を聞きました。
「寂しい」を超えた「世界に自分一人」「どこにも行けない」「どうしたらいいかわからない」・・・悲痛なまでの声なき声。
今年の本屋大賞の候補作の1冊を読んで感じたことです。

長い私の一人時間私は晩婚で、長い一人暮らしの時間がありました。
実家と関係は悪

もっとみる
あなたの居場所はどこですか?~お探し物は図書室まで~

あなたの居場所はどこですか?~お探し物は図書室まで~

小学校の時から、私の居場所は図書室でした。
いじめられていたわけでもないし、普通に友達といた気もするのだけど、記憶はいつも図書室です。

小学校の時から乱読だった毎日のように通っては借りて、図書カードが年に何枚もたまりました。
司書の先生がいた記憶はなく、カウンターにどなたがいたかも覚えていません。申し訳ないですね。

ただ名作シリーズ、伝記シリーズ、と読みたい本の本棚からどんどん選んでいました。

もっとみる
星野道夫さんの思い出と言葉に包まれて

星野道夫さんの思い出と言葉に包まれて

世界的なアラスカ写真家・星野道夫さんの写真を見ると、文章を読むと、静かに降り積もる雪を感じます。
彼の本を読んでいると、私の心にも深々と静かな雪が降り、その中に包まれていきます。

亡くなって25年。彼の写真と本は愛され続けています。

星野道夫さんの笑顔私は何度か星野道夫さんにお目にかかっています。
写真とご本人を知ったのがほぼ同時期でした。

写真展のオープニングパーティーで紹介していただいて

もっとみる
災禍の中で自分を取り戻す時間~「滅びの前のシャングリラ」~

災禍の中で自分を取り戻す時間~「滅びの前のシャングリラ」~

異常事態は続いています。
外食できない、旅に出られない、人と会えない・・・。
いったい私たちは何をしたらいいのでしょうか。
私は今こそ「自分らしくいる」ことではないかと思うのです。

仕事が厳しい方、生活が脅かされている方には申し訳ありません。
停滞している方、考えている方、時間ができた方に向けて書いていきます。

今、何をするのかを考える何十年も読んだ記事に「戦時中、みんな死ぬと思っていた。だか

もっとみる
五感のうち、あなたの得意な感覚はなんですか?

五感のうち、あなたの得意な感覚はなんですか?

自粛以来初めてコンサートに行った。
全身で聴く音楽にしびれた。
この幸福感はなんだろう。
私はどうしてライブ(生の)音楽がここまで好きなのか、考えてみた。

久しぶりの音楽は、体にも心にも響いてきた。

至福のひとときを過ごして、ふと思った。
音楽はいくらでも聴きことができるのに、なぜこの幸福感が今まで感じられなかったんだろう。

私の聴覚はちょっと残念私は音楽を聴くのは好きだけれど、機械を通した

もっとみる
「運慶と快慶」を見て、リーダーと職人の生き方を考えた

「運慶と快慶」を見て、リーダーと職人の生き方を考えた

少し前に(7月29日)放映されたNHKの「運慶と快慶 乱世が生んだ美の革命」を見て考えた。

運慶と快慶は誰でも知っている。日本史で学んだし、東大寺の金剛力士像はほとんどの人が一度は見ているはずだ。

私も知ってはいたが、自分の知識の不確かさに驚いた。私は何となく二人をセットで覚えていて、親子だと思っていた気がする。しかし、全く違った。無知! 運慶は工房の代表であり、快慶は同じ工房の一仏師にすぎな

もっとみる