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小説「秘書にだって主張はある。」プロローグ、第一話(全二十話)
いわゆる「お仕事小説」を書きました。令和4年の暮れに上げたもので、舞台はその頃ですが、ファンタジー要素もあります。71,768字
<あらすじ>
令和とよく似た、しかし隣国と休戦中という少しだけ違う「海生」日本の東京。
主人公伊藤恭子は、「柊社」の総務部長秘書であり、やりがいを感じている一方で、実は異能力者であることを、周囲にひた隠しにしていた。
ある時、恭子は相談役と直に面談し、社運に関
作業用BGM 夏の九十九里浜の美しい一日 リラックスローファイヒップホップ 創作秘話
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夏の九十九里浜は、訪れる人々にとって特別な場所です。その美しい風景と心地よい音楽を組み合わせた作業用BGMの動画を制作しました。この動画では、九十九里浜の朝、昼、夕方の風景をそれぞれ異なる音楽で表現しています。どこかノスタルジックな雰囲気を醸し出すために、映像にはヴィンテージ色を強めた画質のブレを取り入れ、没入感を高めま
「カモメと富士山」7
夢のなかで電話が鳴っている。規則正しい間隔で鳴る音を聞くうち、それが夢ではないと気づく。頭が覚醒しないまま起き上がり、ベッドルームを出て、コードレスの受話器を取る。窓から差しこむ金色のヴェールのような朝日が、全身に注ぐ。ソファに横たわり、ハローと応答すると興奮した母の声が飛びこんでくる。
「何、こんな朝早く。こっちは、まだ7時前だよ……」
昨夜は授業の予習で2時まで起きていたのだ。寝ボケ眼を
『紫に還る』 第一話(Ⅰ-1.2)
【あらすじ】
カンターは小麦畑に紫草の蕾を見つけた。紫草が開花すると小麦の収穫はできず、部族民は餓死するしかない。祈るカンターの手が燃えるように熱くなり、その力で蕾は奇跡のように枯れた。子ども扱いされていたカンターは認められ、竜と戦う戦士になる。
父親の仇である竜を追うカンターは、川で溺れ死ぬところを何者かに助けられる。辿り着いた大国ユリシアでは、その征服を企むワン族と戦う。卑劣な王子に殺され
ファンタジー小説「W.I.A.」1-5
第1章 第5話
御者台に立ち上がったアルルが、警戒の声を上げた。エルフは精霊の力を借りて、ある程度の遠隔視が可能だった。カイルとガルダンが反応し、武器を手に馬車を飛び降りると、北へ向かって走り出す。アルルも手綱をエアリアに渡し、軽やかに地面に降り立つと、風のように走り去った。マールはどうしたらいいのかわからず、馬車の中でオロオロする他ない。
「このまま私たちも向かいますが、戦闘場所とは