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ひだまりの絵本画家 柿本幸造展|りんごケーキと秋の ひろしま美術館🐾
🧸 柿本幸造展
ほのぼのとあたたかなポスターを目にし、「弱ったな」と思うのは、忘れ去った≪童心≫が心の中でもぞもぞと寝返りを打つから。
「ずっと眠っていてね」と呼びかけながら、美術館へ。
地方の美術館というのは、割合、空いていることが多いのだけど、この展覧会は開幕数日後の平日午前11時にしてはずいぶん人が多かった。
社会見学に来たらしい小学生の一群を除いても、お年寄りから子ども、親子連
ハローキティ新幹線に乗って南仏の光の中へ|ふくやま美術館「芸術家たちの南仏〜ピカソ、マティス、シャガールたちの楽園と逃避」
🌼 芸術家たちの南仏〜Rendez-vous dans le Midi(南フランスでの邂逅)
地中海に面した南フランスは、風光明媚な土地柄から、多くの芸術家を惹きつけてきました。また、二度の世界大戦をくぐり抜けた歴史の荒波のなか、南仏に逃避し、また南仏から逃避した芸術家も多く存在しました。
ふくやま美術館《芸術家たちの南仏》では、そういった画家たちにスポットライトをあて、彼らの交流や共同
セルロース🌱スポンジ|マイクロプラスチックが気になるので
マイクロプラスチック問題を耳にするたびに、改善したいなと思ってきたのが食器洗いのスポンジ。
プラスチック素材のスポンジは、使ううちに目が粗くなってきますので、排水溝からプラスチックを流しているのだろうなあ…と。
数年前に、中川政七商店の、綿で編み上げた食器洗いクロスを使ったこともありました。風合いはとても美しく、お人形さん用のニットのラグみたいでしたが、実用向きではなかったので、結局またプラス
オスカー・ワイルド『サロメ』界隈をあるく|西洋絵画も交えて
最近、フランス象徴主義つながりで、『サロメ』を再読(佐々木直次郎訳&平野啓一郎訳)したところだったので、文学通noterの福田尚弘さんの記事(↓)を拝読して、サロメについて無性に書きたくなりました(^^ゞ
💎 サロメ〜まずは、あらすじ
ユダヤの王ヘロデは、兄を殺害し妃を奪って、王の地位に就いた僭主。妃ヘロデヤの娘サロメの美しい姿に、以前から好色な視線を注いでいます。
ある宴の日、ヘロデの視
pixabay参入をこじらせてイラストをつくった話|日記
2週間近く、noteそっちのけでpixabayにかまけておりました。
(+梅雨バテ+めまい)
pixabay というのは、無料でダウンロードできるストックフォトサイトです。ユーザー登録だけはしていましたが、投稿は初めてでした。
英語サイトなので、全体像を理解するのにも手間取ります(^^ゞ
🌱 pixabay の個人ページ
↓(なぜか埋め込みエラーになるので、テキストURL)
milky_wa
被爆桜を撮りに|G7サミット明けの平和記念公園へ🐾
2023年5月19日金曜日、G7広島サミット開幕。
22時を過ぎてもヘリコプターが旋回し続ける。自然に耳をそばだて、寝付けない。
警察官のホイッスル。
かすかなアナウンスの声。
「......ご案内しています......」
昨晩も、この時間帯だった。
車の走行音が急に圧を増す。
要人の車列が通ったらしい。
「規制解除、ありがとうございました」
翌朝。幹線道路には見渡す向こうまで銀色の柵が並
ディストピアにならなかった柔らかな世界線│わたりむつこ『はなはなみんみ物語』のこと
子どもの頃、《死》というものを突きつけられる経験を、誰もがしているのだろうと思います。ご自身が命の危険にさらされることがなくても、身の回りの動植物や、時にはひとの死に遭遇したり、ニュース映像や、すぐれた物語などによって、第三者の死を我がものとすることもあるでしょう。
幼い頃から死ぬのが怖くて、死について考え続けて哲学者や芸術家になった、というひとびとの逸話も耳にします。
私自身の《死》との出会