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雑記集

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雑草という名前の草はない。 雑記という名前の記事もない。
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2019年9月の記事一覧

大番狂わせの毎日

大番狂わせの毎日

音楽って勝ち負けがないという話をきのう書きましたが(もちろんコンクールやコンテストは別として)、やっぱり圧倒的なパフォーマンスをしたとか、じぶんのなかでいちばんだったとか、そういう順番づけをひとりひとりのなかでしていたりします。

演者のほうでも、胸のうちできょうの一番はおれらだったなとか、くやしいけどあいつらすごいとか思っていたりします。

フェスなんかにはたくさんのバンドやシンガーやパ

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解ども

解ども

ラグビーの日本対アイルランド戦、日本が逆転勝ちですって? すごいですね。どれくらいすごいのかまったくわからずに言っています。にわかファン未満です。ただの無知。

どんなに格差があるようでいても、大逆転があるかないかなんて最後までわからない、そういうものに熱狂し夢中になるのは、わからないでもありません。

ぼくがいつも夢中になっている演奏や歌唱などの音楽は、そもそも競技(もちろんコンテストや

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33歳の思春期

33歳の思春期

アレルギー体質が昔からあるようでして、春に花粉症になりますが秋は秋でなにかとかゆくなったり体調を崩したりします。台風で気圧ががくんがくんと乱れるからなのかなどと、じぶんの体調が安定しない理由を探し求めて納得したいかのようなのですが、腑に落ちる見通しもありません。

体調の節目となる時期が人生にいくつもあるなんて話をなかば鵜呑みにすると、いまのぼく(33歳と半分ほど)がその節目なのかななどと思い

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そっとささやく『おもちゃのチャチャチャ』

そっとささやく『おもちゃのチャチャチャ』

ぼくは音楽なんてやってますから、ほんとうにぼくのほとんどはとるにたらないことでできています。せめて、あなたたちの口に入ったり、肌に触れたりしてその体温を保つのにひとつでも役に立っていたらと思うことがなくもありません、ええ、もちろん、音楽がときにそういうものに匹敵する、あるいは凌ぐことすらあるかもしれないものだなんて思っているからこそやり続けるわけなんですけれど。

ぼくの住む町に、暗渠がありま

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Today

Today

どんな名曲も、最初はだれも知らなかったんですよね。作った人しか。作ってすぐさま、これはすごいぞとその人は思ったでしょうか。それとも、ふっと息をもらすみたいに何気なくつくったその気持ちのままだったでしょうか。のちに長い時間にわたって多くの人に親しまれる未来を想像してか、せずにか。ビートルズの『イエスタデイ』は、眠っていたポールの頭の中に流れたメロディだというような逸話を聞きますが、その曲の未来をポー

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▶︎かばう

▶︎かばう

割れた窓を放っておくと、そのあたりの治安はもっと悪くなっていくというような話を聞いたことがあります。そこを中心にさらにガラスが割られてしまったり、散らかったり荒れたり、犯罪が起きたりするというようなことだったような…あまりちゃんと覚えてもいないし根拠も出典も示せない話を披露するのはずさんですが、どこか問題のあるところをそのままにしておくと、ますます問題が重なって増えていくというような話ととらえるこ

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ふたつの極

ふたつの極

静が存在するためには、動がなけりゃいけません。静も動もない世界というのは、僕にはよくわかりません。(そもそも、そこでは世界すら在りえない?) なんで世界があるのかもよくわかりませんが、なにもないというのはありえないような気がします。なにもないなんて、なにかがおかしい。なにもないがあって、なにかがある。

盲目的にはたらいて、仕事を終えて、ふうと息をつきます。お風呂なんかに入ってごはんを食べて、

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スランプとプラトー

スランプとプラトー

・リーグ勝者が決まった
先日、ある飲食店で過ごしていたら、店内の高いところに設置された大きいテレビに野球の試合が映し出されていました。巨人と横浜の試合でした。とくに何を急ぐでもなく過ごしていたので、しばらく画面を見つめていました。投手の指先を離れ、閃光のような速さでキャッチャーミットに着弾する、その球威が画面を飛び出して伝わってきて、「すげぇなぁ」と率直に思いました。それをカットしたりグラウンドや

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安全な庭

安全な庭

できそうなことしかしなくなってしまったら、いまできることをできるままに保つだけになってしまいます。いえ、できることしかできない、というのも真だと思います。知っていることしか知らない、みたいな話になりますが。

やったことがないことをやってみる、ということの可能性について思います。知らないことを知ろうとする。というか、できるかできないかわからないことをやってみる、ということでしょうか。

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二度観した映画

二度観した映画

恋人の秘密なんて、知らなくていいものもあるかもしれません。べつに秘密にしているわけじゃないのに、相手が勝手に秘密にしていると思い込んでいるだけの場合もありそうです。

事実はなんでも知るべきでしょうか。事実はじぶんの目の届かないところにいくらでもあります。目の届かないところの姿のすべてを知ることはできません。あるところに焦点を合わせれば、それ以外のあるところが盲点になります。

観てから1

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仮想上京道楽

仮想上京道楽

僕は上京したことがありません。ずっと東京都、現在の西東京市で育ちました。(18年ほど前に保谷市と田無市が合併して現在の西東京市のかたちになりましたが、その旧保谷市の地域で僕は育ちました。)

20歳の誕生日を目前にして、僕は都内の音楽大学に進学しました。それで、たくさんの、上京してきて学生となった者たちに会いました。みな、じぶんの部屋を持って、そこに住んでいるのです。なんかいいなぁ、と思いまし

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時差ボケ

時差ボケ

くせについて思います。楽をして座っているつもりでいるのに、じつはその座りかたが、からだに負担をかける座りかたになっていることがあるようです。

いい姿勢をしているつもりでも、それは「いい姿勢風」なだけで、じつは無理があるとか、からだへの負担が大きい姿勢だとかいうことが、けっこうあるようです。

じぶんの姿を動画でみるとかすると、へえ、こんな動きをしているのかと意外に思うことがあります。鏡の

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昼のペペロン

昼のペペロン

仕事のある日のお昼休みに家に帰っています。職場と家が、おなじ市内にあるがために実現していることです。自転車を僕の足で漕いで12分。信号の運がよければ10分で移動が済みます、片道。これが、けっこういい運動になっていると思います。定速走行を基に、交通状況に合わせて瞬間的に猛烈なダッシュをすることもあるので、筋力に負荷をかける動きと、持久力を要する動きの両方が含まれています。行き帰りで、25分未満程度。

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ディグるよろこび

ディグるよろこび

おれはそんなことでそんなに簡単に心を動かされないぞ、という姿勢をとるクセが私にはあるかもしれません。

はやりものは、まず疑います。様子をみます。相当の間、じぶんに取り入れることをしません。ふーん、なにがそんなにすごいのかねぇ、なんて思っています。ほんとはすごくいいものかもしれないのに。

その疑いも、様子見も、やたらめったら考えなしにしているわけではないつもりなのですが。じぶんなりに、あ

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