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きむちのエッセイ

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私のエッセイ(ぽいやつ)を集めたものです。
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記事一覧

ギターの音色

ギターの音色

私はギターの音色が好きだ。
ピアノよりもバイオリンよりも。

ナイロン弦のクラシックギターの音色は、私の心をどこまでも優しく癒す。

スチール弦のアコースティックギターの音色は、私の思考を爽やかにしてくれる。

私の部屋にも、1本のギターがデスクの隣で眠ってる。たまに触るけれど、腕前は一向に上達しない。

私はいつまでも簡単なパッセージを繰り返す。
そして簡単なコードで永遠と同じ曲を弾き語る。

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全て私だから、受け止める

全て私だから、受け止める

少し体調を崩してしまいました。
今朝はまた良くない夢を見て、激しい罪悪感に苛まれました。そして自分と自分が分裂していってしまうような感覚がありました。

自分とは思えない自分だ、やっつけろ、と自分同士が互いに敵対し睨み合う状態。それは、負の連鎖を生み出してしまう気がします。

やはりあのような記事を書いたことがいろいろな意味で良かったのかどうか、分かりません。でも、削除するつもりは、ありません。

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10月の終わりに、ふと思ったこと

10月の終わりに、ふと思ったこと

今日で10月が終わり。
ふと思ったことを書こうとしてnoteを開いたら、日付が変わってもう11月になっていた。

書き残しておきたい気づき。
これまで生きてきて思うこと。

それは、「信じる」と「愛する」はセットであること。
また、それらを体現することは大袈裟なことではないかもしれないということ。そして、「期待」とそれらは似ているようで違うこと。

「期待」は、時にあらゆる関係性をずしりと重く、粘

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数年来の思いと葛藤。それでも私は自然と人を繋げたい。

数年来の思いと葛藤。それでも私は自然と人を繋げたい。

鳥に救われた話

今朝、街中で売り物の車の上に乗っているイソヒヨドリを見かけた。
青味を帯びた体に、胸元からお尻の方までを覆う炎のような朱色の羽毛。よく見かけるヒヨドリとは少し違う見慣れないその見た目は、妙に魅力的で心が躍った。

と、同時に、私の中にいつかの感情が湧き上がった。

それは中学校時代に遡る。私は毎朝、川沿いの道を通って登校していた。
比較的流れの速い川では、鴨や鷺がよくいるのだ。

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迷子でも目を凝らして

迷子でも目を凝らして

なんだか、調子が良いような悪いような。
冷静ではあるのだけど、ふわふわしている。
気分は、「楽しい」と「悲しい」と「無」を行ったり来たり。
いつもそんな風だけど、なんか自分を見失っているような感じだ。

体調も、すこぶる悪いわけでは無いけれど、良いわけでもない。
どこか疲れている。

先日、人間関係に関することで、自分でも思わぬ行動をとってしまった。

それは、多分正しいことだったと思うのだけど、

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心地よい秋。寂しさ。私。

心地よい秋。寂しさ。私。

空と風がもう秋で、外に出るだけで気分が爽やかになる。そこにはどこか懐かしいような感じがあって、少し泣きたくなってくる。それは悲しい涙ではないけど、寂しいような気持ちも含まれている。

私の中で秋というのは1番思い出が詰まっている季節なのかもしれない。それとも単に秋は感受性を高めてしまうのか。

そして秋の気候は心地よくて安心してしまうのか、強い眠気が襲う。心は無防備になる。

今日は出かけたり家で

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23歳の自分から私へ

23歳の自分から私へ

今日で23歳は最後なので、紙のノートを前にリラックスしながら振り返りをしていた。途中からnoteに移行しようと思い立ち、今書いている。

明日は倉庫のアルバイトを入れていたが、先ほど定員オーバーを知らせるメールが届いた。あらら。私の一日分の給料が消える。想定していた家計通りにはなかなかいかないようだ。

しかしそれと引き換えに、明日一日の時間を自由に過ごせるというギフトが届いたということ。ものは捉

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眼科に行ったら安心して眠くなった

眼科に行ったら安心して眠くなった

今日はコンタクトレンズの処方のために眼科に行った。
朝一で来ればよかったかなぁと思いながら昼頃に行ってみると、ラッキーなことに空いていた。保険証と診察券を出して、椅子に座って暫く待つ。

ふう。ここに来るのも約一年ぶりか。
涼しい。BGMが優しい。受付の人が穏やか。空いている院内。
コンタクトレンズの処方のための来院という気持ちの軽さ。
そういうのが相まってスゥッと心が落ち着いてとても眠くなった。

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やっぱりみどりが好き。だけど皆すき。

やっぱりみどりが好き。だけど皆すき。

あなたは何色が好きですか?

近頃の私は、緑色にとても惹かれる。
よく考えたら緑色は子供の頃から一番というくらい好きな色だけれど、暫くは強く惹かれるという感覚はあまりなかった。

その辺で生きてる植物の緑で満足していたからだろうか。
緑色は自分にとって当たり前と化していたからだろうか。
あるいは、違う自分を求めていたからだろうか。

実際緑色から意識が離れている間は「青系(特に濃い青)」や「オレン

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君と出会って6年目

君と出会って6年目

気がつけば君を相棒として迎えてから5年が経過していた。

この地域に引っ越してきて間もないあの日、大型ショッピングセンターのサイクルショップで君を見つけた。
少し地味だけどチョコみたいで可愛かったから君を選んだ。

それから今の今まで、君とは長い付き合いだ。
感謝してる。

君なしでは大学の授業にさえ行けなかっただろう。
バイトにも、会社にも、買い物に行くにも、友達と遊びに行くにも、どんな季節でも

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自分のやり方で根気強く

自分のやり方で根気強く

暫くぶりにカラオケに来てみた。
ひとしきり歌った後に意味もなくスマホをいじるが、背けてはいけない心の声に従い、パソコンを開いた。

外から遮断された非日常のこの空間は、時に新鮮な内面世界に誘ってくれる。好きな歌を全力で歌うことで、自分のその歌の主人公になった気分になれ、気分が高揚する。そのまま冒険者のような気分で創作に取りかかると、八方塞がりに見えた自分の文章が、少しずつ道を探りながら歩き始める。

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心?身体?ふたつでひとつ。

心?身体?ふたつでひとつ。

"Your body knows you more than your mind."

確かこうだったと思う。
誰かのTシャツの背中側にこう書いてあった。

私はこの言葉に妙に納得している。
でも、心も身体も同等だろうとも思うし、両者は一体だろうとも思う。

心と身体。その関係は切っても切り離せない。
どちらかが不調になればもう片方も引っ張られるけど、根本的にどっちを直したらいいか分からないことも

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虫たちにまかせよう

虫たちにまかせよう

太陽に晒された太い木の幹に、甲虫のような黒い影が飛びついた。
カブトムシ?なんだろう。胸が少し高鳴る。
でも、高すぎて見えない。

バイト帰りに寄った本屋には、自律神経関連本コーナーができていた。
私以外にも熱心に本を眺める女性が一人。
もしかしたら、この人も同じ悩みを抱えているのかも。

長い大通り。自分の汗が大気と混じる。

今度は、なんでもないような背の低い街路樹が続く。
よく分からない虫が

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空を、自然を、受けとろう

空を、自然を、受けとろう

明後日の夏至に向けて太陽のエネルギーが大きくなっていく。

最近は晴れの日は眩しすぎて苦しく、雨の日は憂鬱で不調。
この季節は特にそう感じてしまう。
でもそれはすこし勿体ない気がするんだ。

本当はもっともっと空からのエネルギーを受けとりたいな。
まっすぐに。

夏至の次の日は満月が現れるけれど、残念ながら曇りで見えなさそう。
それでも雲の向こうに輝く満月を想像して、楽しんで過ごしたい。

お月様

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