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ソーシャルインクルージョン研究のいま
高齢者が安心して穏やかな気持ちで生活するにはどのようなことが大切でしょうか。
ここでは「東京都健康長寿医療センター研究所 福祉と生活ケア研究チーム」の研究から、高齢者について最新の話題を取り上げます。
今回は、おひとりさま生活(一人暮らし)と認知機能について、津田修治研究員たちの研究をご紹介します。
認知機能が下がると幸福感も低くなる
男性のほうがおひとりさま生活の影響は大きい?
高齢化が進
認知症になっても安心して生活できる社会をめざしてー認知症による行方不明の研究
はじめまして、東京都健康長寿医療センター研究所「福祉と生活ケア研究チーム」チームの菊地 和則です。私は高齢者虐待や権利擁護の研究を専門とし、東京都健康長寿医療センター研究所では認知症を持つ方々の行方不明の実態と対策について研究を行っています。
2012年、警察庁が発表した行方不明者数のうち認知症を持つ方が約1万人と、大きな話題になりました。認知症の行方不明者数は年々増加し、2020年には1万7,
迷惑をかけてもいい社会を目指して
初めまして。東京都健康長寿医療センター研究所「福祉と生活ケア研究チーム」の池内 朋子です。
みなさんは、「他人(ひと)に迷惑をかけたくない」と自分自身で感じたり、「他人(ひと)に迷惑をかけてはいけない」と言われた経験はありませんか?
私は仕事柄、高齢者の方とお話しする機会が多く「迷惑をかけたくない」と、非常にたくさんの方が口にする場を見てきました。
「子どもに迷惑をかけたくない」
「周りに迷
光が当たらない高齢者の「困りごと」に寄り添うために
初めまして。東京都健康長寿医療センター研究所「福祉と生活ケア研究チーム 介護・エンドオブライフ研究」研究部長の井藤 佳恵です。私は、複雑な支援ニーズをもつ高齢者が、望む場所で暮らし続けるために必要な支援方法を探る研究をしています。
調査に反映されない、本当の「困りごと」とは私は高校を卒業後、文学部フランス文学科で学びました。大学卒業後は(株)伊勢丹に就職し、それから医学部にはいりましたので、医師
認知症のある人たちが自分らしく生活するために、診療所にできること
こんにちは。東京都健康長寿医療センター研究所「福祉と生活ケア研究チーム」の津田 修治です。私は研究をしながら、「もの忘れ外来」で医者として診察を行っています。そこでの経験がきっかけとなり、認知症とともに生きる方々が、自分らしく生きるためのサポートについて考えるようになりました。
認知症は、発症当初をどう過ごすかがその後の生活を大きく変えると言われています。
「診断をしたり薬を処方するだけではな