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今日の献立

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2020年6月の記事一覧

やけのヤンパチ

やけのヤンパチ

啖呵売の一席。

去年の年末、ひたすらに寅さんの啖呵売りを覚えた日々が懐かしい。

さぁ、もうこうなったらやけだ!

やけのやんパチ、日焼けのなすび。

色が黒くて食いつきたいが、あたしゃ入れ歯で歯が立たないときたぁっ。

ねぇッ。四谷赤坂麹町、ちゃらちゃら流れる御茶ノ水・・・

特技はと聞かれたら、どや顔で披露したいです。

さて、なすびといいますと。

ねぇ。

美味い季節がもうすぐそこに。

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写真を撮るときの一声はこれ

写真を撮るときの一声はこれ

はいっ、バタ~の一席。

写真を撮るときにぜひともこのフレーズをつかっていただきたい。

御前様や寅さんが、絶妙なタイミングで発するこのフレーズに、くくくっと笑いが止まりません。(なんとも愛らしく憎らしいんだ!)

バターをつかうとき、さらには写真を撮るときにふと思い出してしまいます。

さて本日は、そんなバターのポテンシャルを存分に感じる一品。

いつものポタージュに、ちとひと手間を加えました焦

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悲しい酒と幼子

悲しい酒と幼子

幼子には歌謡曲な一席。

ゴリラ(妹)に、子ゴリラが産まれて我が家が湧きました、皐月のこと。

なぜか1週間ほど、ゴリラのお家にて家事手伝いをすることになりまして、住み込み家政婦をしております。

ちび助はむちむち、すべすべで愛おしく、泣き出す寸前で抱き上げまして子守唄をば。

「一人酒場で飲む酒は、別れ涙の味がする」

なんて感じで、きちんとしゃくりまで使いつつ、赤子に渾身の歌謡曲を唄いあげます

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お寝間ゆかたと日本酒

お寝間ゆかたと日本酒

家で呑むならお寝間着ゆかたの一席。

数カ月ぶりに、焼き菓子界のソルジャーと密会。ノットさん密。

ここぞとばかりに、パジャマを新調しようと目論む。

うさちゃんがドーンとプリントされたものか、はたまた綿100%か、プリキュアか、などとネットサーフィンをすすめていたところ雷に打たれる。

「お寝間着ゆかた」

すぐさまポチッと、袖を通して震えた。

さらには、寅さんにもでてきていて小鹿になった。

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寅さんへのお熱がでる

寅さんへのお熱がでる

わたくしがただただ、寅さんに想いを馳せたいだけの一席。

つい先日の事。

数カ月ぶりに訪れた映画館にて、男はつらいよを鑑賞。

片手には、拍子抜けす来るらいに気の抜けたメロンソーダ。

こんなガラガラなのに、密を避けるために設けられたソーシャルディスタンス席。

これで椅子が壊れていたら最高のお膳立てでございましたが、ピッカピカのシートに深くこしかけ時を待つ。

気になる題目は「寅次郎相合い傘編

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攻め攻めでゆく

攻め攻めでゆく

「じゃが肉」と命名してもよろしいか?の一席。

肉じゃがなんぞと聞くと、何肉をつかっているのかしら?とものすごく気になる。

ついで、糸こんはいれるのか。ねぎなのか、玉ねぎなのかなどというあたりが、気になりはじめる。

挙句、醤油は薄口なのか濃いくちなのかというささいなところまで、気になって気になってしょうがなくなる。

いわゆる「家庭の味」とやらが、色濃く出ている気がするので興味が湧くのでありま

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ドイツの鼻歌

ドイツの鼻歌

ふふん♪なんて鼻歌交じりに、焼き上げますわの一席。

ここ最近は、これでもかと天気予報が外れてうれしい。

今日も見事な晴天だ。

気持ちのいい天気の日には、鼻歌交じりにパンケーキなんて可愛いことをしたくなる。

ドイツ生まれのこのパンケーキ、お芋とたまご、油やバターなんかがあればちゃちゃっとできるので、伊藤家の食卓で得た奥義みたいで嬉しくなる。

塩でキリリと引き締めましたら、ベーコンとメープル

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とにかく響きがいいんだよ

とにかく響きがいいんだよ

「時無し大根」と「深川風」という響の一席。

大根の旬は冬でありますが、まさかの春に育つ大根だから「時無し大根」という名前がついたのだそうな。

なんとも美しい響きである。

一方の「深川風」。

あさりや葱を、お米と一緒に炊いたものであるが、下町の義理人情がギュッと詰まっているような、そんな響きに心つかまれる。

食べたら深川江戸資料館に行きたくなるような、そんな一品。
(江戸資料館行きたいなぁ

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神秘の日

神秘の日

今日もよい1日をお過ごしくださいの一席。

今日は新月やら夏至やら、金環日食が一気に重なるスーパーデーなのらしいですぞ、皆々様。

250年に1度くらいに珍しいのだとか。(なんという神秘だ!)

そんな神秘な日に、2日酔いも甚だしく、いかんいかんと自転車を1時間以上こぎまくり、なんとなしに入った蕎麦屋でそばをすすれば悲しいほどにべチャットしていた。(嗚呼、これぞ人生だな!)

神秘とは程遠いなと笑

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少女タカハシの詩「終わり」

少女タカハシの詩「終わり」

終わりがあってよかったなぁの一席。

小学1年生の時分に、「終わり」という詩を書いて特選をとったことがりました。

なんとも秀逸な詩でございましてね。

この世に終わりがなければ「ずっと○○していなくちゃいけない」てなことを一通り綴ったのちに、当時の私はこう締めくくるのでした。

「終わりがあってよかったなぁ」

なにがあったんだ少女タカハシよ。

しかしながら、まったく素晴らしい詩だなと自画自賛

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謎の挑戦

謎の挑戦

自らの手を信じての一席。

八百屋にて発見したバジル。

さて、どう調理いたしましょうか。

そうだな、ど定番だけれどもパスタにからめると、うまいあの子をつくろうかなと閃く。

材料はシンプルに、そして塩麹をつかおうじゃないか!

これが意外にうまいときた。

そして芽生える謎の挑戦心。

文明の利器をつかうもいいが、つかわずできる方法はないものかとすり鉢をひっぱりだした。

さて本日は「バジル」

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手間と暇。そして100点お利口さん。

手間と暇。そして100点お利口さん。

何事も「手間と暇」が感動を生むのさの一席。

つい先日、落語家になる夢をみました。

いっちょ前に真打昇進した、わたくし。

寄席の席では圓楽師匠が、面白おかしく私を褒めちぎってくださっている(感慨深い)。

次が出番だというのに、いまだ着物に袖を通しておらず、なんの演目をやるかすら決まっていない状況。

正直、話せる演目なんてちっとも思いつかない。

時そばなら、アレンジすればいけるのではと閃く

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彼ごはんにあっかんべー

彼ごはんにあっかんべー

酒飲みに捧げる一品の一席。

自宅でクイっとやりたい晩は、ちゃっちゃっとできて美味い肴のレパートリーがあると一人勝ちした気分になる。

本日は、たまのご褒美に、ちといいお酒を用意して晩酌したくなるそんな一品のご紹介。

ご用意いたしまするは「ハツ」。

そして、再び登場「甘唐辛子」。

鼻に抜ける甘唐辛子の青くさい香りと、ほろ苦さが薬味のごとく活躍してくれる。

さらには、ハツの持つクセと相まるこ

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みんなの心にセワポロロ

みんなの心にセワポロロ

これは精霊の仕業かの一席。

先週から大量の梅、実山椒との対話をひたすらにしておりまして、次は立派な赤紫蘇の番。

手がびっくりするほどアクで真っ黒にそまり、お会計の時少し恥ずかしいです。

さて本日は、赤紫蘇といえば!の、あれ。

夏に飲みたくなる、あれ。

色遊びにくらくらさせられちゃう、あれ。

その七変化ぶりは、まるで精霊の仕業なのでは?と思ってしまう。

精霊、、、。

我が家にも、網走

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